2007年11月21日 (水)

手作りと商売と3

大量生産主流の中で、手間暇かけた手作り品をどのように商材として回転させていけばよいのか?

ここのところが、とても難しい。

単に手間暇かけるならば、趣味の木工の方がよほどその理想に近い。
手間暇をかけ、なおかつ、それが商品として買っていただけるものでなければならない。

しかし、製作時間をかけるほど価格が上昇するのは必然で、だんだん買いづらいものになってしまう。

高級品を作ろうというのではない。
あくまで実用の家具作りが目標なのだ。

でも、手作り品としてのクラフトマンシップのような理想は必ず盛り込みたい。

ジレンマ・・・


この番組で、このジレンマに対する矢入社長の答えを耳を澄まして聴いていたのだが・・・

「それが、一番難しい問題ですね」 とのこと。


やはり・・
そうなのだ。

このジレンマに明快な解答などおそらく無いのだ。


でも、テレビで映されていたヤイリ工場のスローガン・・
「技術より他に、我ら生きる道なし」

これが、何事かを示している ように思えた。


手作りと商売と・・
永遠のテーマなのだ。

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2007年11月20日 (火)

手作りと商売と2

大量生産、効率化、コストダウン ・・などなど
以前、会社にいた頃はこれらをスローガンとして、これらを推し進めることを是とし、そういう物づくりをしてきた。

是非論、善悪論ではない。
これら二者択一、善玉悪玉的な二元論は、しばしば物事の本質を見誤らせる元凶となる。

まあ、そんなことはこの記事とは直接関係ない事。
企業においてはそのような物づくりがされているということのみ、述べる。


ただ、自分が木工を始めた動機を振り返って考えてみると、このような大量生産の対極にあるもの・・・
各駅停車のように一つ一つの工程にに十分な時間をかけた物づくりをしたい・・と思ったのも事実だ。

まあ、私に限らず、木工家を目指した人、目指そうとしている人は、大なり小なりこのような思いを持っているのではないだろうか、などと推察する。


が、そのようなロマンチシズム(あえて言う)のみで、大量生産、効率化、資本力と言った事々に対抗できうるはずも無い。


そんなことは分かりきっている。
貧弱な文明論を持ち出して、世間の無理解に対するボヤキを垂れる人を何人も見てきたが、あまり生産的とは思えない。


また、話が横にそれてしまった・・・

つづく

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2007年11月19日 (月)

手作りと商売と

昨日のこと、NHKにヤイリギターの矢入社長が出ていた。

ヤイリギター・・
ギターをする人ならご存知の通り、ハンドメイドギターの雄。
一度は弾いてみたいと思わせる、そんなメーカーだ。

大量生産が主流なのは楽器の分野でも同じ。
その中にあって、クラフトマンシップを持ち続け、職人の手によって作り出される逸品。

分野は少し違うが、その精神には共感するところが多々ある。


番組の中で、司会者からの質問・・

大量生産の時代にあって、手づくり品にこだわること、そして商売として成立させること・・
この両者の両立をどのようにされていますか?


社長の答え・・

とても難しく、いつも頭を悩ませる問題です。


と言ったようなやり取りだった。


やはりそうなのだ。
これは、我々も含めて、手作りやクラフト、工芸と言った分野には常に付きまとうジレンマなのだ。


つづく

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2007年9月 4日 (火)

木工家って 何? 3

ある意見として、○○家というと何やら大そうなものに聞こえる。・・とあった。

ううむ、言われてみればそうかもしれない。

家のつくもの・・

陶芸家
書家
芸術家 などなど

いずれも、髭を生やして作務衣を着て、なにやら難しい顔をして難しそうなことを言ったりするような印象がある。


また、作家と言う言葉・・
実用品の家具を作るのに、作家などともったいぶらなくても良いだろう・・ とのこと。

ううむ、なるほど。


木工屋
親しみやすそうな印象があるね。


家具屋
これが一番分かりやすい言葉なのだが、でも、これはやはり家具販売の印象が強い。


家具製造・販売
実は、確定申告書にはこのように書いているのだが、なんか事務的で冷たい印象がある。

クリエーター
?? 何をしている人なのか? 良く分からんね。

とまあ、つらつらと書いてみたのだが、呼称によってずいぶん印象が変わるので面白い。


で、このブログタイトルでもある木工家と言う言葉・・
果たして一般の方はどのような印象を持たれているのだろう?

手づくり家具工房と言う仕事。
特異な商売だけに、呼称一つとってもなかなか難しかったりするのだ。


・・・うん?
じゃあ、手づくり家具ってどんな家具なの?


・・・
・・・

・・・

これまた難しそうなので、またの機会に!

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2007年9月 3日 (月)

木工家って 何? 2

そうなのだ、この仕事をひと言で説明するうまい単語は、実はない。

皆どうしているのかな? 
なんて思い、友人に聞いたり、ネットで検索してみたり・・

すると・・
やっぱり、皆悩んだりしているのね・・

いろいろな意見や考え方があって興味深かった。

呼称についても・・

木工家以外に・・
木工作家
木工職人
木工屋
家具屋
家具職人
家具デザイナー
家具作家
家具クリエーター
家具プロデューサー


などなど。

どの呼称を使うか? と言う問題は、その人の仕事に対する姿勢や考え方を端的に示しているようで興味深い。

私の場合は・・
いや~ これが全く・・
なんのポリシーもなく、なんとなく木工家と名乗っているだけ。

しかし、いろいろな思いをこめて、いろいろな呼称があり、それらを目の当たりにするともうちょっと真剣に考えてみなければならないのかな? などと、ちょっと強迫観念に駆られたりする。

つづく


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2007年9月 2日 (日)

木工家って 何?

呼称についてつらつらと・・

以前、木工の友人たちと話していたときの話題で、この仕事をなんと呼べばよいのか? との話で盛り上がったことがある。

私の場合、便宜上「木工家」と名乗っているのだが、
果たして・・・ この言葉、一般的なのだろうか?

そもそも、木工家なる言葉は、一体いつ頃から用いられるようになったのだろう?

私の記憶をたどると、ずっと以前に刊行されていた「手づくり木工事典」という、木工の草分け的な雑誌があった。
この雑誌に、木工家なる言葉が頻繁に登場していたことから、木工を生業とする人は木工家というのだな~ なんて単純に考えていたものなのだ。

このあたりの正確なルーツについて・・
どなたかご存知の方いらっしゃいますか?

比較として・・・
陶芸家はわりと一般的だが、木工家はそれに比べると認知度はかなり低い。

なので、他人から「職業はなんですか?」と聞かれると、
「木工家です」 とは言わず、 「自営業です」と答えたりする。

すると、それじゃ満足できないようで・・
「どのような業種ですか?」 との質問が次に来る。

なので、「家具屋です」と答えると、
「ああ、なるほど」と理解されるようなのだが、絶対に勘違いしているな、と思うので、

「いや、あの、家具を作っているのです」と言うと、
「ああ、なるほど、じゃあどこかに卸されているのですね」なんて、さらに勘違いされるので、

「いや、作って売っているのです」と言うと、
・・・ さらに勘違いの連鎖があって、説明するのに一苦労したりするのだ。


つづく

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