2008年10月10日 (金)

いや~ 今日は鉋がうまくかかって気分がよい♪

鉋・・
木工を象徴するような道具。

なので、鉋選びに始まって、仕込み方、研ぎ方、調整の仕方、もちろん使い方、果ては必要性についてまで様々な議論が喧々諤々で、賑やかだ。

さらに、これに砥石が絡むと問題はさらに複雑になる。

究極の切れという、あるのかないのか良く分からないものを求めてさまよう、求道者のようになるのだ。


ともあれ、プロ木工家であるのならばもちろん避けては通れない道具だ。
使いこなせば、相当に強力な武器となる。


そう、使いこなせば・・

果たして、使いこなせているのか?
いまだに良く分からない。

同じように調整し、同じように刃を研ぎ、同じように引く・・
でも、日によって切れに差が出る。

もちろん、大きな差ではなく微細なものだが、それが気になって仕方がない。

どれほど調整をしても、満足な切れ味が得られないこともあったりする。
「しっかりしなよ!」 と、鉋が囁く。

今日は・・
ウン、今日はとても気持ちがよかった。
切れる、切れる・・


切れたり、切れなかったり・・
その振幅を繰り返しながら今日までやってきた。

少しずつ、その振幅は小さくなってきてはいるが、まだまだ完全には遠い。

今日は気持ちがよかった。
さて、明日はどうなる?


そんな悩みを抱えつつ、日々鉋を引く。

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2008年3月 7日 (金)

ジグ 治具 冶具

特注していた新しい刃物が来たので、それ用のジグを作る。

ジグ・・・ 治具と書く。
それとも、冶具が正しいのかな?

これ、木工を含めて物づくりをしている人にはおなじみの単語だが、一般にはあまり知られていないようだ。

ジグって何ですか? との質問を良く受ける。

ジグとは加工を助ける補助的な道具のこと、
ジグを工夫することで、いろいろと幅広いバリエーションの加工が可能になる。

製造メーカーでは、自前のジグを作る専門の組織があるほどだ。
それくらい、物づくりにはなくてはならないもの。

ところが、このジグ作りは総じて作品作りよりも神経と時間を使うことが常だ。
ジグの出来栄えは、ダイレクトに作品に反映される。
そして、ジグは繰り返し使うものなので、使いやすさや汎用性なども合わせて考えねばならない。

結構悩ましい。

もちろん、繰り返し作る機会がある定番的家具ならば、専用のジグを準備しておいて素早く加工をするほうが合理的だ。

だが、悩ましいのは、一品ものの家具でそのお客様専用の色合いが強い場合、果たして時間をかけてジグを作る方がよいのか? それとも、従来の加工方法の範囲内で、手業などを駆使しながら文字通り手作り加工をしてしまった方がよいのか?


いつも頭を悩ませる問題なのだ。

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2007年11月14日 (水)

適切な選択

どうもバンドソーの精度がいまひとつだった。
それで、刃を替えてみた。

今までは、曲線切りを優先して細挽き用の刃にしていたのを、直線切りの安定性を高めるため、幅広のものに変えた。


これが大正解!

今までの苦労は一体何だったんだ??


やはり、刃はその用途に応じて何種類か保有していないといかんね~
なんて、いまさら当たり前のことを実感したのだった。

歪みなく綺麗に切断でき、その後の反り代鉋での仕上げもずいぶん楽になった。
時間にして、半分以下に短縮された。


工具、道具は、その用途に合ったものを選択する。
当たり前のことができておらず、お恥ずかしい限り。

ともあれ、これで効率は格段に上がる。
ちょっと今日はいい気分♪

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2007年6月26日 (火)

フェスツール ドミノ

最近話題の、フェスツール社のドミノ。
先日、近所のアマチュア木工家 pongoo さんが持ってみえた。

詳しくは、pongooさんのホームページをご参照ください。


で、しばらく使わないとのことで、お借りしたしだい。

Img10273222563_1


ふ~ん、これが噂のドミノか。
興味津々。

しげしげと眺める。


この機械、簡単に言うとルーズテノンを簡単に加工できる電動工具 なのだ


う~ん、良くできている。
オリジナリティーは抜群だ。


さて、肝心なところ。
果たして ・・ 使えるのか?


ネット上でもいろいろな議論が飛び交っているようだが、
私の印象としては・・ うん、これは使えそうだ。

いくつかの応用例が考えられるが、板組みのキャビネットなどではかなり効果を発揮するかもしれない。

これにビスケットジョインターを併用すると、組み手加工でかなりの効率化が図れそう。


などと、いろいろ考えてみるが、まだまだ効果は未知数。
応用を考えるなど、いろいろとこれから楽しめそうだ。


ただ・・・

値段高すぎ!

それが、最大のネックだね。

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2007年4月 4日 (水)

スクレーパーの効用

スクレーパーのこと。
いろいろ試しながら使ってみる。

もともとは、椅子座面加工の中仕上げとして使おうと思っていたのだが・・・
まだ慣れないせいか、思ったような成果が挙げられていない。

切れが悪い。

多分、これは刃のつけ方がまずいのだろう。
いろいろとテキストを見て試しているのだが・・

う~ん、いまひとつうまく行かないな。


でも、うまく行かないなりにも、そこそこの使い前もある。

スクラッチの除去に効果抜群♪


座面加工は、ランダムサンダーを使って表面を均すのだが、このサンダーの常として、らせん状のスクラッチ(引っかき傷)が無数にできる。

これを除去するのが厄介なのだ。

おそらく、サンドペーパーの研磨粒子が脱落した時に深いスクラッチが発生するのだろう。
なので、これを取り去るのはかなり大変。

ところが、スクレーパーがこの除去に多大な力を発揮する。
軽く数回こすればアラ不思議。

きれいに落ちているではないか(快感♪)

これでスクラッチを除去し、最後は240番、320番でサンディングして終わり。

おお、こりゃいいね。


おそらく、工夫次第でまだまだいろいろなことに使えるだろう。
しばらく研究の日々が続きそうだ。

それもまた楽し!
こんな簡単な道具だけれど、奥が深いね。

木工は面白い。

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2007年4月 2日 (月)

スクレーパー

ちょっと思うところあって、スクレーパーを買ってみた。

スクレーパー・・
早く言うと、薄い鉄板。

この鉄板の端面を専用の押し棒で強くこすると、端面がほんの少し変形する。
これが、擬似的な刃となる。

これで材をこすると、ちょっとした鉋屑のようなものが出る。

スクレーパー・・
つまり、切削用の道具なのだ。


このスクレーパーを、座面加工に使ってみようと思ったしだい。

椅子の座面。
お尻の形にあわせて掘り込むのだが、これに四方反り鉋を用いている。

そして、ランダムサンダーで均していくのだが、この作業性がどうもいまひとつ良くない。
また、仕上がり面も、いまひとつ満足できていないのが実情。


ひょっとして、スクレーパーが有効かも?
と、考えた次第。


さて、使ってみた。

・・・・

・・・・

う~ん(腕組み)


期待はずれ・・ではない。

が、

期待通り・・ ともいえない。


いや、それ以前に、この刃のつけ方、使い方で本当によいのか?
それもかなり怪しい。


う~ん。

とりあえず、いろいろと研究してみることにしよう。

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2007年1月19日 (金)

オートリール

昨日も書いたが、買ったインパクトはコード付きのタイプ。
そして、これも含めて、工房にはコード付き電動工具がたくさんある。

それらを使うたび、プラグを挿したり抜いたり。
結構忙しい。


わが工房では、コードリールが床においてあり、ここにプラグを差す。
でも、置きっ放しは邪魔なので、使い終わると隅へ片付ける。

そして、また使うときは真中まで持ってきて・・・

という事を、電動工具を使うたびに繰り返さねばならない。


これが相当に面倒なのだ。


手元で、使うときだけコンセントが出てきて、必要ないときは引っ込む・・
そんなことできないかな? と思っていたら・・

便利なものがありました。


オートリール!


これ、天井にリールをセットする。
コードは、このリールに巻き取られている。
巨大な巻尺のようだ。

で、コードを巻き残した先端がプラグになっているのだ。
これを、手が届く程度の高さになるように調節しておく。

そうすると、不要なときは頭の上にプラグがぶら下がって邪魔にならない。
必要なときは、手をあげてプラグを引っ張ると、リールが回転してコードがするすると降りてくる。

ラッチ機構がついており、手を離すととまる。
もう一度引っ張るとラッチが解除され、コードはするすると上へ巻き取られていく。

そう、掃除機のコードと同じ仕組みだ。


これを取り付けた。

いや~ こりゃ便利♪
今まで面倒だったプラグの差し入れが楽になった。


インパクトドライバーもそうだが、ほんの少しの改善でずいぶん効率がよくなる。
そして、快適な作業空間になるほど、能率も上がるというものだ。

これで、今年の生産性1.5倍??

そうなりたいね~

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2007年1月18日 (木)

インパクトドライバー

インパクトドライバーを買った。

ウヒヒ♪


今まではドリルドライバーを使っており、それで特に不満もなかったのだが・・
以前友人から 「インパクト いいよ~!」 と聞いて以来、気になっていたのだ。


一般の方のために、少々解説を!

インパクトドライバー、ドリルドライバー いずれも電動ドライバーのことである。
ねじを締めるのに使うのだ。

両者の違いについて・・
ドリルドライバーは、単に回転しながらねじを締めるだけだが、インパクトドライバーは、ガガガガと振動しながら締め付けるもので、強力なのだ。


ついでに・・・
両者ともに、コードタイプのものと、コードレスのものがある。
コードタイプは100Vのコンセントに入れる。
コードレスは、バッテリーがついており、充電しながら使うようになっている。

ちなみに、私が買ったのはインパクトのコードタイプ。
9,990円也!


実は、コードレスにしようかとずいぶん悩んだ。
しかし、コードレスだと4倍近い価格になってしまう。

また、コードレスのバッテリーには寿命があり、繰り返しの充電回数には限界がある。
さらに、このバッテリーが1万円以上もする高価なもの!

高価な上に、モデルチェンジも頻繁だし、互換性もないし。

何かと問題が多いコードレスなのだ。


脱線するが・・
最初に買ったドリルドライバがコードレスだった。
ネットオークションで、4万円くらいだったかな?

でも、二年でバッテリー寿命が尽きた。
買い換えると、2万5千円!!

しかも、そのときには新モデルが出ていた。


ばかばかしくなって、5千円のドリルドライバー(コードタイプ)を買った。

で、今回のインパクト。
以上のようなことを繰り返したくないので、コード付きにしたというわけだ。


使い心地は?

いや~ とてもいい。
ねじが締めやすいし、ねじ頭をつぶす心配もなさそうだ。

なぜもっと早くインパクトにしなかったのかな?


ちょっとのことだが、作業が快適になると精神衛生上も極めてよろしい。
こいつは、ちょっと手放せそうもない。

バッテリーもないので、壊れるまで使っちゃうよ~
インパクト君、よろしくね♪

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2006年7月 5日 (水)

センタリングビット

キャビネットの最終組み立て。

キャビネットは、なんだかんだとパーツが多い。
また、引き出しや、扉や、棚や・・動いたり、中に収めたりとこまごました動きをスムーズにするための作りこみが結構大変。

中でも扉の取り付けはなかなかの難問だ。

以前も書いたことがあるが、開き扉はごまかしがきかない。
本体や扉が捩れていたり、取り付け穴の位置がコンマ数ミリでもずれると、スムーズに開閉できないし、見た目もかっこ悪い。


特に、取り付け穴を開けるときは神経を使う・・・
ずれないように、慎重に・・・

と、息をつめてやっていたのは昔の話。
今は、強力な武器があるのだ フフフ♪

センタリングビットというやつ。
これ、丁番の取り付け穴に対して正確に真ん中に穴を開けてくれる優れもの。
以前から欲しいと思っていたのを、先日共同購入で手に入れた。


これで、扉の建付けスピードが確実に倍になった。
しかも、正確である。


さあ、いろいろな造作も終わり。
扉をつけて、スライド棚をつけて、引き出しを差し入れて、移動棚をセットして、扉の取っ手をつけて・・・
完成だ!

家具は箱にはじまり箱に終わる、という言葉がある。
まだまだその境地には達していないが、作っていて面白いのは確かに箱だ!

今日は美味しいお酒が飲めそうだ。

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2006年5月23日 (火)

一見非合理な

梅雨時で鉋の調子がいまひとつ・・・

いろいろと調整しているとついはまってしまい、結局オーバーホールに近いくらいまでやってしまった。

鉋・・・
天然の木でできているので磨り減ったり、また、今のような梅雨時には台が捩れたりする。
その都度、修正が必要。

修正量は微小で、コンマ数ミリほど・・・
それでも、あちこち調子を見ながらの調整は結構面倒。

訓練校のころ、なかなかうまくかからない鉋を眺めつつ、こんなに微妙な調整が必要な道具なんて全然合理的じゃないな・・なんて、半ば八つ当たり気味の悪態をついたりしたもんだ。

でも、微妙な調整が必要だってことは、それだけ微妙な加工ができるということと同義なのだ。
一見非合理に見えるこの道具・・しかし、その潜在能力はきわめて高く、それ故これなしでは木工はどうにも立ち行かない。

面倒なものほど愛着もわくってモンだ。
久しぶりのオーバーホール。
調子の戻った鉋を見て、ムフフと笑ったりするのだ。

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2005年9月24日 (土)

反り台鉋

Mr.Childrenの新アルバムを買ってちょっといい気分♪
それを聞きながらこのブログを書いている。

来月には、サザンオールスターズの実に7年ぶりの新譜も出るので、さらに楽しみ。
これで涼しくなると、ご機嫌な秋のひと時になりそう。

さて、以前手道具についていろいろ書いていたが、椅子の座面掘りは、電動工具と手道具をうまく組み合わせなければならない作業だ。

これ、荒彫りと仕上げは電動工具で、中間工程に手道具を使うという、ちょっと面白い手順である。

p050922_001

これに登場する手道具は、その名も「四方反り鉋」

縦、横、前後・・・四方いずれの方向へも曲面がついているのでこう呼ばれる。
これで、お尻の形に合わせてせっせと掘っていくのだ。

ちなみに、お尻の形は私にあわせてチューニングしている。
とりあえず、カミさんが座っても、お客さんが座っても、なかなか好評だ。

木の座面の場合は、やはり掘り込みがないとお尻が痛くなってしまい、長時間座ることができない。

これだけの面積を彫るのはかなりの重労働なのだが、座り心地には変えられないので、毎回せっせと彫るのである。


ところでこの鉋・・刃も丸い。
だから、砥石で研ぐのも大変!

砥石の上で船がローリングするように揺らしながら研いで行く。
そのうち、砥石が刃の形に馴染んで凹んでくる。
これで、反り台鉋専用の砥石が出来上がるという首尾だ。

古来より特殊な鉋はたくさん開発されてきたのだが、それらの多くは姿を消してしまった。
しかし、反り台鉋は今でもたくさんの種類がある。

家具作りが続く以上、必要な道具は生き残るのだろう。

手道具でしかできない場面はまだまだたくさんある。

普段は電動工具を駆使してできるだけ効率を上げるようにしているが、手道具でしかできない部分はじっくりと手をかけて、手作りならではの風合いも大事にしていきたい。

手作り家具・・なんだからね。

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2005年8月21日 (日)

道具考

先日道具についてのお問い合わせをいただいた。

手道具と電動工具について・・・
手作りならば、手道具にこだわる方がよいのか?
簡単に言うと、そのようなこと。

これ、木工を志す人にとって根元的な命題なのか?
よくこのような相談を受ける。

私としては、別段どのような道具でもよいのではないかと思っている。

家具作りの目的は、当たり前の話だが、良い家具を作ること。
そして、道具とは良い家具を作るための手段である。

繰り返して言うが・・・手段なのだ。

だから、道具を選択するとき、良い家具作りという目的に対して、手道具と電動工具のどちらがより合理的な手段であるのか? 
それが、最優先される基準となる。

機械でできることは機械でやればよい。
そちらの方がはるかに早い。

機械でできないことは、手道具でやる。 
家具作りには、手道具でしかできない工程が少なからず存在する。

その代表例は板矧ぎ面の調整。
こればかりは、機械仕上げではどうにもならない。
板通しを合わせて髪の毛一枚の隙間もあってはならない。
この調整は、よく手入れされた鉋でなければできない。

だから手道具(鉋)を使う。

こだわり・・・などという情緒的な話ではなく、手道具でなければできないのだ。

道具論は技術論である。
技術論は、もちろん情緒や観念で語るべきものではない。

木工にかける思いや信念などはもちろん大事で尊重されなければならないが、そのような精神論と技術論ははっきりと峻別すべきだろう。

技術に観念が入り込むとろくなことがない。
二十年以上もの作りに関わって身にしみている。

道具?
何だっていいじゃないですか。
それより、より良い家具とは? 
それを考えていきましょう。
ねっ!!

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