盗用疑惑に思う
東京五輪、、新国立競技場のゴタゴタに続き、今度はデザインの盗用疑惑。
件のデザイナーについては、その他にも様々の盗用が指摘されており、限りなく黒に近いグレーではありますな。
しかし、このこと、決して他人事ではありません。
家具作りについても全く同じで、盗用などはあってはならないことであります。
が、とは言え、、
これがなかなか難しいところもあります。
例えば、テーブルなんて、言うならば天板に脚をつければ全てテーブルです。
なので、前衛芸術家のようによほど奇抜なデザインでなければ、どこをどのように作っても、必ず前例の何かに似てしまう、、ということは、宿命的にあります。
キャビネットもしかり・・
椅子については比較的デザインの自由度が高いアイテムですが、それでも、数多ある椅子をデザイン的に分類すると、やはりいくつかの群に大別できるような感があります。
「どこかで見たようなデザイン」
決して盗用しているわけではないのですが、結果として何かに似てしまう・・ということは決して珍しいことではないのであります。
防衛策として・・
私の場合、ごく一部の例外を除き、他者のデザインを意識的に見ないように心がけています。
優れたものに出会うと、どうしてもその呪縛に囚われてしまい、それが知らず知らずのうちに作風に反映されてしまうからであります。
逆もあります・・・
ネットを見ていて、ああ、こりゃ真似されたなぁ・・というものも散見されますし、以前はホームページの一部をまるごとコピーされたこともありました。
ネット時代です。
著作権の概念がネットによって曖昧になっている時代ですので、このようなことにいちいち目くじらを立てるよりは、ある程度はしかたのないこととして許容する度量も必要なのかもしれません。
そして何よりも、自分が同じことをしないように・・
と、一連の盗用報道を見ながら、自戒をしているのであります。
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