2019年9月 5日 (木)

座刳り

木工には様々な力仕事がありますが、その中でも5本の指に入る重労働は。。?
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これ、、座刳り。

椅子の座面をお尻の形に合わせて彫り込む作業です。
やり方は色々あり、それぞれの工房の流儀によって様々ですが、私はグラインダーで荒彫りをして四方反り鉋で整形するというやり方です。

ジグを作ってハンドルーターで彫り込む方法なども試したことがあるのですが、木理が交錯しているような場合に木の繊維を大きく弾いたり、むしり取ったりすることがあるため、手作業に戻して続けています。

なかなか体力のいる作業ですが、削るほどに座面の形ができあがってくるのを見るのは楽しく、完成したときの達成感は手作業でなければ味わえない心地よさがありますね。

今回の座面はパインなので削りも容易。
室温は高いですが、まあ盛夏時に比べるとしのぎやすくなってますので、作業効率もそこそこ。

さて、今日は残りの枚数を仕上げなければ。
週末は、、筋肉痛かなぁ?

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2019年6月 5日 (水)

著作権 意匠権 手作り作家のマナーについて

著作権や意匠権という言葉があります。
これは、オリジナルの知的財産を守るための法的根拠となるのですが、法云々を持ち出す前に、類似品を製作販売することは商道徳に照らして不適切であり、物づくりを手がける者であるならば決してやってはならない最低限のマナーです。

なぜこんな事を書いているのかというと、先日、弊工房の作品に形や名前までそっくりな品物が、大手手作り品販売サイトで堂々と売られているのを発見したからです。

最初見たときは目を疑いました。
現在その作者に問い合わせを行っているところですが、ことは穏やかに収まりそうもない気配。。
ツイッターは速攻でブロックされてしまいました(^O^)

昨今の手作りブームと、それを販売するための大掛かりな手作りマーケット、あるいは大手の販売サイトの伸長で、アマチュアでも気軽に手作り品を出品できるようになりました。
このため、知的財産を尊重するという最低限のマナーについてもその意識が希薄な人も多く、事態は混沌としているようにも思えます。


製作の過程において盗用したか否かを検証することは実質上は不可能に近く、また、盗用しないまでも結果的に似てしまったということも無くはないでしょう。
しかし、経過はどうであれ、作品の外形に照らして類似の物が先行品として存在していた場合、それを尊重するのが作家としてのあるべき姿であり、またそれが物づくりを手がける者の矜持ではないのでしょうか?

この段階で相手側の具体名や作品の写真などを晒すことはしませんが、今後の状況推移によってはそのようなことも視野に入れていかざるをえない状況になるかも。

合わせて、法に基づく処置も検討中。

もし貴方がこのブログを読んでいるのなら、私の要請について直ちに善処いただきますよう。
決して泣き寝入りはしません!

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2019年5月22日 (水)

新機構に挑戦

さて、いつものように金具を物色中。
と言っても、今回はいつも使っているものを購入するつもりなので、特に問題はなし・・・・

と思っていたら、、新たな金具を発見。
今までのものよりちょっと(いや、だいぶ)高価ではあるのですが、今までの不備な部分がすべて解消されている(と思われる)優れ物で、こりゃいいものを見つけた。

しかし、金具というものはとかく取り付けにコツが必要で、果たしてうまく適用できるかどうかは未知数。
寸法図を見る限りは問題なさそうなのですが、必ずしも寸法図通りに行かないことも多々あるため、さてどうしたものか??

従来どおりのものを使って無難に収めるか?
もともとそのつもりで設計し、製作を進めているのでそれで問題はないのですが、、

いや、ここはやはり新機構にチャレンジして、守備範囲を広げるべきだろう・・なぁ
と、目下寸法図をガン見しながら検討中でございます。

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2019年4月19日 (金)

瞬間接着剤にはホチキス針

暖かくなると接着剤の管理が大変、、ということを昨日書きましたが・・・
早速固まってしまいました。

瞬間接着剤。
様々な場面において、瞬間接着剤は木工に無くてはならない物です。

ただ、気温が上がるとノズルの出口がすぐに固まってしまう。
蓋の閉め方が甘いとてきめんですが、しかし、しっかり閉めていても固まることも頻繁で、難儀しますな。

このようなときは、針釘などをノズルに差し込んで固まった塊を取ったりするのですが、針釘であってもノズルには若干太く、やりづらい。

(+o+)

で、ふと思いついたのが・・・
ホチキスの針。

試しに使ってみたたところ、これが大変具合が良い。
太さも長さも程よく、そして、針の曲がりを利用してノズル奥を細かにさらうことができるので、塊の除去にも大変効果的であります。

ずっと悩まされ続けて18年、、ようやくたどり着いた結論。
瞬間接着剤にはホチキス針!
お困りの方、、ぜひお試しください。

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2019年4月16日 (火)

ジョイントカッター不調

ジョイントカッターが不調。

動作はするのですが、どうやらスイッチの固定部分が甘くなっているらしく、ほんのちょっとの刺激でスイッチが解除され、カッターが止まる。
ゆっくり動かしていれば良かったのが、最近ではそれでもダメになってきており、甚だしく作業性が悪い。

もう18年以上も使っているので、不調も仕方ない。
修理に出すか?
それとも、買い換えるか?

M社製のものなのですが、実は設計があまり良くありません。
特に、フェンスの微調整や水平セットの甘さ、そして、カッター出口の垂直性を妨げているすべりどめシート。
同じ製品をお使いの方ならおそらく同意してもらえるはず。

木工をやったことのない者が設計しているんじゃないかと思わせる代物ですが、それでもだましだまし18年以上も使ってきました。
致命的な故障ならば買い替えもするのですが、おそらくスイッチ部だけの交換で済むはずなのでどうしたものか??

やはりこのさいラメロ社のものを手に入れるか?
それとも、M社の最新型にするか?(さすがに今では改良されてるだろう)

悩み中(小市民でございます)

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2019年4月12日 (金)

ノミで仕上げる

メイプルの加工中。
メイプルは固い材ですが、木質が緻密なため割とかんなの通りも良く、仕上げやすい木です。

但し、素直な木目ならば・・・

今使っているのは縮杢という木目がある材で、カーリーメイプルと呼ばれて珍重されたりするもの。。
縮杢は、文字通り木目がギュッと押し縮められたような独特の表情をしていて、その部分は固いところと柔らかいところ、そして順目と逆目が密集しているため大変削りにくい。

鉋を慎重に調整して、歯を研ぎ上げて、、いざ望むも・・・ (-_-;)

私の腕では、、そして、この鉋の仕込みでは仕上がりはいまいちでございます _| ̄|○

で、鉋ではなく、ノミで仕上げることにしました。
木工関係者ならご存知のとおり、ノミを立てて表面をこすることで表面をなめらかにしていくのです。
西洋ではスクレーパーを使うところでしょうが、私にとっては研ぎ上げたノミのほうが具合が良い。

時間はかかりますが、そして、鉋のような平面性直線性が担保しにくいため注意が必要ですが、まあまあうまく仕上がりました。

さて、今から塗装。
これで、カーリーメイプルの特有の輝きが出てくるでしょう。

楽しみ~

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2019年2月28日 (木)

自己投資

割とここのところ、新構造を試す機会が多く、先日もあれこれとやってました。

アイデアを出して、机上検討し、試作してみる。
で、修正し、さらに試作、、という地道なサイクルを繰り返すのであります。

これらにかかる時間を費用換算すると結構な金額にもなるのですが、まあ、これは研究開発費のようなもので、自分の技術的引き出しを広げるための自己投資でありますな。

・・・・

もちろん、お客さんからのご要望によって検討をするわけで、引き受けたときはどうなることやらと思っていたのですが、なんとか形になって一安心です。

新たなデザインの可能性も広がった感もあり、やってよかった。

さて、あとは静々といつもどおりのルーチンをこなしていくだけ。
着実に、、進めてまいりましょう。

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2019年2月13日 (水)

ミスの誘発

連休明けでカンが鈍ったのか?
昨日は細かな失敗が連続しました。

誤って反対側を切ってしまったり、穴の位置がずれていたり。

細かなミスを修正する過程が新たなミスを誘発するという悪循環。

。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。


大きなミスならば諦めて、気持ちを入れ替えて一からやり直しをするのですが、細かなミスについてはなんとか修復をしようと考えるのが心理。
出来るだけ早く修復して先に進みたいという気持ちが焦りを呼び、それが新たなミスを生んで収拾がつかなくなる。

結局、一からやり直したほうが時間的に早かった。。 というオチでございます。

長年やっていても、まだ初心者のようなことを繰り返している。
間抜けなことでございます。

さて、気持ちを入れ替えて・・・
今日は慎重に進めることにしましょう。。

そう、結局は、それが一番の近道なのです。

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2019年1月23日 (水)

冬場の接着剤

冬場、、気温が下がると木が動きにくくなるので精密な加工などには良いのですが、反面、塗料は乾きにくくなりますし、接着剤は固まりにくくなります。

特に接着剤については気温は重要で、接着剤ごとに使用可能な温度が決まっており、これを外して用いると接着不良を起こすことがあります。
なので、この時期は温度計とのにらめっこになります。

数ある接着工程においても最も気を使うのは板矧ぎ。
テーブル天板などは複数の板を矧いで(接着して)作るのですが、将来に渡って矧面が切れること無く、不具合が起こらないようにするためには、木の管理、接着面の調整などなど、、地道な工程を着実にこなした上で、適切な接着剤を適切に用いなければなりません。

接着剤の可使温度はカタログ上8℃以上ですが、若干の余裕を見て10℃以上で用いるようにしており、そのタイミングを見計らうのがこの時期の工程決めのポイントです。

で、今日の昼間の温度は14℃になる予報で、チャンス到来。
満を持して、板接ぎを行う予定です。。

午前中に刃物を取り替えて、キレキレの刃で、ピシッと決めたいところです。
頑張ろう。。

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2018年11月22日 (木)

悩んだ末の

さて、悩んだ末のキャビネット。
アイデア、アイデア・・・

湧きました

やはり、考え続けていると出てくるものですね。

面白いもので、アイデアというものは考えている時は出てこず、休憩中とか、風呂に入っているときとか・・気を抜いた時にふっと思いつくことが多いですな、経験上。

しかし、気を抜いてばかりではダメで(当たり前) 頭から煙が出るほど考え抜いた先のふと気を抜いた時に出てくるような気がしますね。

・・・・

中心となるパーツを、ある特殊な形に作れば問題点はすべて解決し、構造はシンプルになり、組み立てもやりやすくなる。
しかし、その特殊な形にするためには・・・?

ああ、こうすればいい・・・

と、段階的に進めて実作、、うまく行きました。

この扇の要ができればあとは早く、目下鋭意製作中。
寒波が来て工房は寒いですが、気持ちは熱いですよ!

さ、今日も頑張ろう。

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