2018年3月27日 (火)

春と鉋と

昨日も書きましたが、急激に春めいてきました。

昨日、鉋がけをしたのですが・・
どうもうまくかかりません。

刃を研ぎ直しても・・ダメ。

ということは、そう、台の問題。
鉋は台で切る・・という言葉があるくらい、鉋台の調整は大事です。

で、下端定規を当ててみると、、
やはり・・・狂ってる。

狂いはコンマ数ミリ程度ではあるのですが、このわずかな差が切れ味にとっては決定的な差となるのです。

・・・

鉋台には台癖のようなものがあり、長年使っているとだいたいどこがどのように狂うか・・という事がわかってきます。
また、狂いやすい台がある一方、狂いにくい台もあり、一品ずつ個性があるのも鉋の面白さです。

・・・

で、この鉋。
比較的台の狂いは少なく、冬場などは摩耗による凹みをちょっと調整するくらいで順調に使っていたのですが、ここのところの急激な気温の上昇と湿度の低下に反応したのでしょう、、微妙なネジレが出ていました。

使いはじめて10年ほど。
それほどの年月が経っても、まだ木は環境によって動き続ける。

木は生きている・・なんて言葉を聞いたりしますが、鉋を使っているとそれを実感できますね。

・・・・

ほどよく手に馴染み、無くてはならない私にとってのナンバーワン鉋。
しっかり調整して、今日もせっせと鉋がけをしたいと思います。

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2018年3月 5日 (月)

足を使うしか

先週の末、大川市へ行ってきました。
以前に行ったのは2年以上も前のことで、しばらく足が遠のいていました。

大川市、、家具の街。
ここへ行けば家具に関するものは全て揃うのですが、最近ではもっぱらネット通販を利用しているため、わざわざ片道90キロを走ることもしなくなっていたのです。

・・・

今回、わざわざ出かけていったのは材木の仕入れのため。
その材木とは?

そうです、このブログのコアな読者の方(いるのか??)ならお分かりの通り、ウォールナットです。

ここ10年ほどで、ウォールナットを取り巻く状況は大きく変わり、、詳しい話は割愛しますが、とにかく良材を確保することが非常に難しくなってきました。

大金を払えば手に入る、という段階を通り越して、最近では金額に関わりなく品薄状態が続いています。
いや、低等級品であれば在庫はあるのですが、小物にはともかく、家具を作るには歩留まりが悪い。

かつてのような良材を求めるのは困難至極で、譲ってせめて通常材を・・との願いも厳しい状態が続いて悶々としているのですが、とにかくやはり最新の状況を自分の目で確認しておこう、ということで足を運んだ次第です。

・・・

目の当たりにした状況は惨憺たるもので、かつてのウォールナットを知っている身としてはどんどん悪化する現状にため息が出るばかりです。

回った材木屋さんは合計3軒。
どこも似たような状況であって、材木屋さん自身もこの状況にはお手上げの模様。

・・我々も、積極的なお薦めはしません・・とのこと。

・・・・

しかし、成果ゼロで帰ることはできません。
いろいろな在庫の中でも、これならばなんとか使えるのではないか? という物を幾つか発見。

必要量、価格、木質・・ これらのバランスを考えながら、どこからどれほど仕入れるか?
目下鋭意検討中・・でございます。

厳しいウォールナット状況ではありますが、しかし、ダントツに人気があるのもウォールナット。
家具屋である以上、お客様がそれを求める以上、とにかく足を使ってなんとか探さねばなりません。

材木状況は世界市場の需要によって決まるもので如何ともしがたい。
ならば、細かな機動力と情報収集で乗り切るしかありません。

とにかく、、頑張りましょう。。

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2018年1月31日 (水)

最安値はどこだ

金物類の仕入れは、最近ではほとんどネット注文です。
その昔、わざわざ問屋まで何十キロも走っていたことを考えると、楽な時代になりました。

小口買いもできるし。

・・・

ただ、悩みも・・・

小口買いの場合、通販サイトによって価格がまちまちで、どこのサイトで注文するかによって総額がかなり変わってしまうのです。
注文したいものははっきりしており、検索すると色々なサイトがヒットします。

はっきりしているのなら、そのメーカーに直接注文すればいいじゃない?
その通り。

最近ではこのメーカーもオンラインショップを立ち上げており、そこで確認すると。

高い \(◎o◎)/!

まとめ買いなら安いのですが、小口買いとなると極端に高くなる。
まあ、事情は色々あるのでしょうが、どうもこのあたり、従来ながらの問屋的価値観から抜けきってないような気もしますな。

送料もしっかりかかるし、代引き手数料だって。

・・・

そこで、他の通販サイトを複数あたり、送料や手数料なども含めて最安値はどこか? と、探しまくるわけなのです。

で、結局はいつも利用しているところが最安値と分かり、ポチッ

・・・

今回もいい買い物が出来たぜ。

(-。-)y-゜゜゜

・・・

が、これに要した時間、一時間あまり。
価格差、数百円。。

時間給を考えると

(^_^;)

・・・

便利な時代ゆえの皮肉なことでございます。

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2018年1月25日 (木)

工夫しながら・・・

こんなものを買ってみました。

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石坂浩二さんが宣伝しているやつ。

ハズキルーペ でございます。
(写真は ハズキルーペの公式HPより借用)
・・・

徐々に近くが見えにくくなるのは仕方ないこと。。
ただ、まだまだシニアグラス(老眼鏡をカッコつけて呼んだもの)をかける程ではないのですが、木工作業がかなりやりづらくなっているのも事実。

_| ̄|○

特に、角ノミでの穴あけの際に、墨線を確認するのが一苦労。
顔を近づけて・・(近視なので、メガネを外して近くによると見える) 照明を当ててなんとか確認できるレベル。

必然的に極端な中腰姿勢を強いられるため、キャビネットなどのように穴をいっぱい開けなければならないときなどは本当に大変で、さながら苦行のようでもあります。

(´-﹏-`;)

・・・

で、ハズキルーペ。

これ、眼鏡の上からもかけられるので便利。
使ってみると・・・おおお、見えるぞ。

墨線がクリアに、そして、大きく見える。
これで、今まで感じていたストレスも一気に解消しそうです。

・・・

色々と大変になる木工作業、、これからも工夫しながら乗り切っていかなければなりませんね。
これも木工ノウハウか??

( ´ー`)フゥー...

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2018年1月23日 (火)

冶具の使い方が・・・

ちょっと特殊な加工をしなければなりません。

しかし、、大丈夫。
そのための冶具を備えているのです。

冶具とは加工補助具のことで、冶具の精度が加工の成否を左右します。
このため、冶具製作は大変で、作品そのものよりも冶具作りのほうが設計から製作まで気を使いますな。

・・・

そうやって作られた冶具は工房に保管され、また次に同じ加工が必要となった時に使われるのです。
で、冶具がだんだん増えていき、置き場所に困るようになるのは木工あるあるかも?

・・・

さて、今回、満を持して取り出した冶具。
実に、4年ぶりくらいの登場です。

よし、これにセットして・・・

・・・

・・・

あれ?

・・・

(・・?

・・・・

これ、どうやって使うんだっけ?

いや、使い方はわかっているのですが、細かいノウハウや、これにどの機械をセットしてどの刃物を使うんだったか?
そんな、細かいところが思い出せん。。。

(´ε`;)ウーン…

・・・

しばし格闘。
試し削りをして、案の定失敗  _| ̄|○

が、それで思い出しました。

その後はスムースに加工は進み、無事完了。
この治具は保管され、何年か後にまた使われることになるのでしょう。

それに備えて、細かなノウハウを冶具に書いておくことにしよう。
(最初からやっときゃよかったのに・・)

・・・

冶具の使い方が思い出せん。
これも、木工あるある かな?

(えっ? お前だけだって?  _| ̄|○ )

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2017年10月 2日 (月)

木の不可思議さ

キャビネット、納品前のチェック中。

キャビネット類は、組み上げた後に一旦バラバラにして塗装し、再度組み立て直すというのが標準工程です。
で、組み立てなおしてみると、、あれ?

扉の動きがおかしい。
見ると、扉の框が外枠に微妙に干渉しており、これで動きがおかしくなっているようです。

(。・_・。)

・・・

微妙な構造であるというのは机上検討で分かっており、このために寸法変動が極力少なくなるよう材を選び、板幅も極力細くしたりと、慎重に進めてきたのですが、ほんの僅か動いているよう・・

このようなことは初めてで、木という天然素材の不可思議さを改めて実感しているところです。

・・・・

もうちょっと状況を精査して・・
おそらくは鉋をひと掛け、もしくは二掛けで具合も良くなることでしょう。

木工というのは、奥が深いなぁ~

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2017年8月 7日 (月)

失敗の連鎖

失敗したときに、焦って失敗を取り戻そうとすると新たな失敗を誘発することとなる。

今まで何度となくこのブログにも書いてきた、実体験に基づく戒めの言葉です。

・・・

そう、分かってるんです。
身にしみて・・・

だって、それで何度も失敗の連鎖を繰り返してきたんですもの。

・・・

しかし。

またやってしまったぁ~

\(◎o◎)/!

留め切り加工(45度に切ること)をするときに、材の縦横セッティングを逆にして切ってしまった。
90度なら縦横どちらのセッティングでも問題はありませんが、45度はダメ。

高価な材・・そして、目立つ部分だけに大トロの材を贅沢に使っていてのミス。

でも、どうしようもない。

新たな材を木取り。

・・・・

そして再び留め切り。
今度は縦横のセッティングを慎重に確認し、前の材から墨を写して切る。

で、仕上がり寸法を確認すると。。

えっ 短い ( ̄Д ̄;;

そう、賢明な木工氏諸君はお気づきのように、前の材から墨を写したのが原因。
全くバカバカしい、話にならないような初歩的なミスで、どうしてこんなことをしてしまったのか?

大トロ二本目が無駄となりました。

・・・・

そう、失敗の連鎖。
焦ってはならない。

分かってるだろ・・・

・・・

3度目の正直で・・・木取り。

慎重に、慎重に。
そして、ようやくうまく行きました。

・・・

久しぶりにやっちまった失敗の連鎖。
分かっていたはずなのに。。

これもやっぱり、、暑さのせい?
それとも、台風のせい??

い~や、自分のせい、、でございます。 ハイ

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2017年7月11日 (火)

電動工具は格安品で

ハンドサンダー(オービタルサンダー)が壊れたので、買い替えました。

サンダーは、電動手工具の中では最も使用頻度の高い機械で、連日の酷使に耐えて6年ほど・・・
最近、振動と異音が大きくなったな、、と思っていた矢先の故障でした。

見ると、サンディングパッドの四隅を本体に緩やかに繋いでいる紐状パーツが破断しており、こりゃ修理はできないわ。。

と言うわけで、買い替え。

・・・

行き先は、ホームセンター。
品物は、ホームセンター用の格安電動工具であります。

えっ 専門ショップで、プロ用のものを買うんじゃないの?
と思われる方もいらっしゃるでしょうが、さにあらず・・・

電動手工具に関しては、ルーターを除いて全てホームセンターの格安品であります。
それで、問題なし!

・・・

開業当初は、私もあちこちの専門ショップを回ってプロ仕様のものを買い求めたものでした。
しかし、それらプロ向けと言われる商品は、その価格に見合う格別なパフォーマンスを備えているわけでもなく、耐久性が高いわけでもない・・・いや、むしろ耐久性は低いと言わざるをえない状況が続きました。

アマチュア用とプロ用と、何が決定的に違うのか?
その違いは堅牢性と耐久性だ・・と、まことしやかに喧伝されていましたが、少なくとも私の実体験ではその評価は正反対で、堅牢性はともかく、耐久性に関してはアマチュア用のほうが遥かに勝っています。

オービタルサンダー ランダムサンダー  トリマー  いずれも。

まことに不思議な事であります。

・・・・

で、いそいそとホームセンターに向かったのですが・・・置いてない。
そのメーカーの格安シリーズはあるのですが、サンダーだけない。

別の店。

同じく、サンダーだけ無い。

ならば、別メーカーの格安品を買おうか・・とも思いましたが、ワタクシはこのメーカーの格安品に絶大な信頼をおいてますので、やはり浮気はやめておこう。

で、便利な時代です。
ネットで発見、ポチッ

二日後に届きました。

・・・・
オービタルサンダーについては、某有名メーカーのものは2年で故障。
それが三度繰り返されたのに対して、この格安メーカーのものは6年保ちました。

価格は半額以下で、耐久性は3倍。
つまり、コストパフォーマンスは6倍以上です。

弊工房を支える格安電動工具。
無くてはならないものでございます。

・・・
多分にごく私見的な評価ですので、あくまでも参考程度に。
どの機種を選択するかは、それぞれの環境で数年程度の実証が必要です。

蛇足ながら・・

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2017年7月 5日 (水)

台風の日には冶具を作ろう

昨日は雨の一日となりました。
幸いにして、ここ北部九州は台風の影響はさほどでもなく、午後過ぎには晴れ間も出るほどでした。

しかし、木取りなどはできないため、昨日はかねてより構想していた冶具を製作することにしました。

・・・

冶具、、ジグと呼びます。
加工補助具のことで、木工に限らず、製作現場には欠かせないものです。

昨日作ったのは留め切り冶具、、板の端面を45度で切り取るための冶具です。
これを横切り盤にセットして、板を乗せて一気に切り取るのであります。

今までは、横切り盤の鋸を傾斜させて切っていたのですが、これ、結構面倒なんです。
留め切りのキモは、とにかく正確に45度で切ることに尽きるのですが、傾斜を正確に合わせるのが滅法大変。

機械の角度ゲージは目安に過ぎず、デジタル式スラントゲージを使ったこともありますが、、企画倒れ。
結局は試し切りを繰り返しながら少しずつ追い込んでいくしかありません。

そして、切り終わったあとは、今度は正確な90度に戻さなくてはならなく、これまた大変。

なので、軸傾斜をすることは心理的にものすご~く抵抗があるのです。
(同業者の方なら、共感していただけると思います)

・・・

と言うわけで、冶具作り。
冶具作りはある意味作品作りよりも大変で、試作をしながら一日がかりでした。

で、さっそくこれを使って作品作り。

うまく行きました。 (・∀・)

・・・・

冶具づくりも面倒なので、構想しつつ後回しにしてきたのですが、台風は良いきっかけとなりました。

今日は組み立て・・・順調に仕上がりますように。。

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2017年6月15日 (木)

固定概念が崩れる

家具作りは、お客さんのご要望をお聞きしながら、それを少しずつ形にしていくという、、言わばお客さんとの二人三脚で作り上げていくものです。

手作り家具ならではのことであります。

手のかかる、なかなか大変な作業ではありますが、しかし、時には思いもよらない発見があったりして、とても刺激的な体験ができたりします。

そんな例を一つ。

キャビネットの内部照明のことですが・・・
一般的にはそれ専用の照明を準備して、内部配線を引き回し、中間スイッチを取り付け・・という方法となります。

一般的・・・なのですが、内部配線は結構構造的に複雑になり、また、中間スイッチをどの位置に取り付けるのか、そして、配線をどこから引き出すのか、固定はどうするのか、、など、面倒な事柄もずいぶんあります。

決まりきった形なら器具も構造も標準化できますが、手作り家具は一品一様ですので、その都度検討しなければなりません。

数日間、折にふれてずっと考え続けていたところに、お客さんからFAXが。
参考ください・・と書かれていたものを見てびっくり。

\(◎o◎)/!

それは、携帯型の照明。
言わば、懐中電灯です。

が、その形、サイズは、求められる仕様とピッタリ。
しかも、この電灯は壁などに取り付けて、固定ライトとしても使えるというもの。

こんなアイテムがあったのか!!!

家具屋としては、キャビネット照明は専用のものを用いる・・・と言うのが当たり前です。
しかし、よく考えてみるとこれは主客逆転した考え方で、目的はキャビネット内を明るく照らすことであって、決して専用器具を用いることが目的なのではありません。

内部を明るくできるのであれば、懐中電灯だって良いわけです。

さっそく取り寄せてみたところ、予想通りピッタリの仕様で、立派に使える代物です。
価格も極めて安価でコストパフォーマンスに優れており、何よりも内部配線などが不要となるので、デザイン・構造的自由度は格段に向上します。

目からうろこ。
専用照明を用いるという固定概念が崩れていく、心地よいカタルシスを感じてます。
(大袈裟ではないよ)

今も。一つ・二つ、、このような事例がありますが、それはまた追って・・

刺激的体験。
だから手作り家具屋はやめられない。

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