2018年8月 7日 (火)

どうなる北米材事情

昨日お客さんと話していて材木の話になり・・

ウォールナットが手に入りやすくなるんじゃないですか? とのこと。

(・・?

( ゚д゚)ハッ!  

そうか、、米中貿易戦争。

ウォールナットを筆頭とした北米材の高騰は言うまでもなく中国需要に拠るもの。
中国国内の建築バブルと、それに伴う内装材への用途としてウォールナットを始めとする北米材が買い占められている。

その勢いは凄まじく、材木屋さんから聞くところに拠ると、中国資本は北米現地の製材所をすっ飛ばして直接山林経営者にコンタクトし、山ひとつ分まるごと買い付けるのだとか。。

めぼしい資源は直接中国へと運ばれ、そこで仕分けされる。
日本商社も北米材を中国で買い付ける始末で、最近のロットでは上海経由のタグ付けがされているものを頻繁に見るようになりました。

・・・

そこに今回の米中貿易戦争、、関税の引き上げ です。

中国側の報復関税に材木が含まれているか? 詳細はわかりませんが、今後の状況如何で北米材の流通環境は激変する可能性は十分考えられますなぁ。

すでにそれを見越した動きもあるとかないとかで、少しでも良い方向へ進んでくれればと願う次第。
中国の住宅事情も実態は空洞化しているとの見立てもあり、加えて関税が発動されれば一気に値崩れを引き起こすのは必至。

いや、値崩れではなく、正常な状態に戻る、、という方が正確か?
とにかく、ウォールナットの価格は私が開業しした17年前に比べて倍ほどになってるんですからね。

・・・・

さてさてどうなるか? 予断を許さない状況となってきました。

本当は、このようなときに国内の森林行政、材木業界などの奮起や長期的視野に立った戦略を期待したいのですが、ごく一部の例外を除けば、これらについてはず~っと無策のまま。

言いたいことは山ほどもありますが、ごまめのはぎしり・・でございます。

さて、今日も暑くなりそう(すでに暑いけど)

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2018年7月17日 (火)

ネット通販で熱くなる

犯罪的に暑いっす。

この暑さの中、、朝から金具探し。
今までにもこのブログで書いてきたように、現代の金具探しはカタログをめくることではなく、問屋に問い合わせることでもなく、ネットで探すこと。。 であります。

箱買いならばともかく、、小口買いの場合はネットが独壇場となっておりますな。

・・・

しかし、便利な半面、大変でもあります。
特に、一般的な市販品の場合、どこから買うのが最も安く、かつ速いのか?
ということを見極めるのが肝要で、同じものを買う場合でも数千円から、下手をすると数万円単位で支払い金額が変わることもあって要注意でございます。

最も安価に買うならば、その製造元の直販を利用するのが良いのですが、しかし詳細は割愛しますが大人の事情などで必ずしも直販で手に入るとは限らず、残念な思いをすることもしばしば。

・・・

が、今回探していたものは、、ありました、、直販。
見積り金額は、なんと一般的な通販の3分の2ほど。

これで決まり・・と購入手続きを進めたところ、最後の最後で送料がぁ
送料が、、なんと金具の金額を上回るほど高い。

(@_@;)

で、あちこち調べて最安値は楽天。。
送料無料。

ポチっ


・・・・

ちなみに、アマゾンも送料無料だったのですが、しかし、なぜか見積もりが楽天よりもはるかに高い。

どのような事情かわかりませんが、同じものを買うにも金額の差が大きすぎてそのたびに振り回されていますな。

探している時間を金額換算すると??(超汗)
ネット通販、高いか安いか? 便利か不便か?

暑い中、朝からさらに熱くなってしまった出来事でありました。

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2018年6月 6日 (水)

梅雨であるからこそ

本格的な梅雨です。
高湿度下での製作は気を使いますね。

現在キャビネットの製作中で、外郭は板組ですが内部の造作は框組み。
板組は湿度の影響で伸び縮みするのに対し、框組は動かない。

動くものと動かないもの。。
この2つを組み合わせて構造的に成立させるのが木工の妙味であります。

框にあえて隙間をもたせて、これが伸縮時の遊びになるようにするのですが、湿度変動でこの隙間が微妙に変化するのが今でも見ていて面白く、天然木の息遣いが感じられるような気がします。

・・・

と、一般の方にはよく(全く)分からない話で恐縮ですが、木工にとって最も厳しい梅雨であるからこそ、天然木の面白さがより感じられる、、という話でございました。

さて、今日の隙間はどのくらい・・でしょうか?

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2018年5月29日 (火)

固定概念をブレークスルー

ラックの設計中。
お客様からのご要望をもとに形を作り上げていくのが弊工房のスタイルですが、しばしば困難に直面します。

どうやって加工しよう?
どうやって組み立てよう?
果たして強度は十分か?
耐久性はあるのか?
伸縮、ねじりなど、将来的な安定性は?

などなど。。

天然木は将来に渡って伸びたり縮んだりします。
このため、この動きを見越した設計をしなければならず、これがいつも頭を悩ませる元凶となるのであります。

動かなければ、、合板であれば何でもない構造が、天然木を用いることで極端に難しくなる。
日々頭を悩ましているのであります(ボケ防止には良い)

・・・

で、ずっと悩んでいたところに、お客様から一つのアイデアが。。

・・・

・・・ おっflair

・・・

・・・ うん

・・・

この方法なら、これを応用する構造なら、、できる かも?

長く木工をやっていると、経験値が上がっていく反面、経験値にしばられた固定概念というものが生まれてきます。
できるだけそのような硬直した考え方を持たないように努力しているつもりではあるのですが、しかし、知らず知らずのうちに・・・そうなってしまうんですよね~

このようなとき、木工家ではない人からのアイデアが問題を一気にブレークスルーするきっかけになることがあり、今回もまさにそのようなケースと・・・なり・・そうです。

果たしてうまく設計ができるか?
最後の知恵の輪を、、外さねば。。


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2018年3月27日 (火)

春と鉋と

昨日も書きましたが、急激に春めいてきました。

昨日、鉋がけをしたのですが・・
どうもうまくかかりません。

刃を研ぎ直しても・・ダメ。

ということは、そう、台の問題。
鉋は台で切る・・という言葉があるくらい、鉋台の調整は大事です。

で、下端定規を当ててみると、、
やはり・・・狂ってる。

狂いはコンマ数ミリ程度ではあるのですが、このわずかな差が切れ味にとっては決定的な差となるのです。

・・・

鉋台には台癖のようなものがあり、長年使っているとだいたいどこがどのように狂うか・・という事がわかってきます。
また、狂いやすい台がある一方、狂いにくい台もあり、一品ずつ個性があるのも鉋の面白さです。

・・・

で、この鉋。
比較的台の狂いは少なく、冬場などは摩耗による凹みをちょっと調整するくらいで順調に使っていたのですが、ここのところの急激な気温の上昇と湿度の低下に反応したのでしょう、、微妙なネジレが出ていました。

使いはじめて10年ほど。
それほどの年月が経っても、まだ木は環境によって動き続ける。

木は生きている・・なんて言葉を聞いたりしますが、鉋を使っているとそれを実感できますね。

・・・・

ほどよく手に馴染み、無くてはならない私にとってのナンバーワン鉋。
しっかり調整して、今日もせっせと鉋がけをしたいと思います。

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2018年3月 5日 (月)

足を使うしか

先週の末、大川市へ行ってきました。
以前に行ったのは2年以上も前のことで、しばらく足が遠のいていました。

大川市、、家具の街。
ここへ行けば家具に関するものは全て揃うのですが、最近ではもっぱらネット通販を利用しているため、わざわざ片道90キロを走ることもしなくなっていたのです。

・・・

今回、わざわざ出かけていったのは材木の仕入れのため。
その材木とは?

そうです、このブログのコアな読者の方(いるのか??)ならお分かりの通り、ウォールナットです。

ここ10年ほどで、ウォールナットを取り巻く状況は大きく変わり、、詳しい話は割愛しますが、とにかく良材を確保することが非常に難しくなってきました。

大金を払えば手に入る、という段階を通り越して、最近では金額に関わりなく品薄状態が続いています。
いや、低等級品であれば在庫はあるのですが、小物にはともかく、家具を作るには歩留まりが悪い。

かつてのような良材を求めるのは困難至極で、譲ってせめて通常材を・・との願いも厳しい状態が続いて悶々としているのですが、とにかくやはり最新の状況を自分の目で確認しておこう、ということで足を運んだ次第です。

・・・

目の当たりにした状況は惨憺たるもので、かつてのウォールナットを知っている身としてはどんどん悪化する現状にため息が出るばかりです。

回った材木屋さんは合計3軒。
どこも似たような状況であって、材木屋さん自身もこの状況にはお手上げの模様。

・・我々も、積極的なお薦めはしません・・とのこと。

・・・・

しかし、成果ゼロで帰ることはできません。
いろいろな在庫の中でも、これならばなんとか使えるのではないか? という物を幾つか発見。

必要量、価格、木質・・ これらのバランスを考えながら、どこからどれほど仕入れるか?
目下鋭意検討中・・でございます。

厳しいウォールナット状況ではありますが、しかし、ダントツに人気があるのもウォールナット。
家具屋である以上、お客様がそれを求める以上、とにかく足を使ってなんとか探さねばなりません。

材木状況は世界市場の需要によって決まるもので如何ともしがたい。
ならば、細かな機動力と情報収集で乗り切るしかありません。

とにかく、、頑張りましょう。。

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2018年1月31日 (水)

最安値はどこだ

金物類の仕入れは、最近ではほとんどネット注文です。
その昔、わざわざ問屋まで何十キロも走っていたことを考えると、楽な時代になりました。

小口買いもできるし。

・・・

ただ、悩みも・・・

小口買いの場合、通販サイトによって価格がまちまちで、どこのサイトで注文するかによって総額がかなり変わってしまうのです。
注文したいものははっきりしており、検索すると色々なサイトがヒットします。

はっきりしているのなら、そのメーカーに直接注文すればいいじゃない?
その通り。

最近ではこのメーカーもオンラインショップを立ち上げており、そこで確認すると。

高い \(◎o◎)/!

まとめ買いなら安いのですが、小口買いとなると極端に高くなる。
まあ、事情は色々あるのでしょうが、どうもこのあたり、従来ながらの問屋的価値観から抜けきってないような気もしますな。

送料もしっかりかかるし、代引き手数料だって。

・・・

そこで、他の通販サイトを複数あたり、送料や手数料なども含めて最安値はどこか? と、探しまくるわけなのです。

で、結局はいつも利用しているところが最安値と分かり、ポチッ

・・・

今回もいい買い物が出来たぜ。

(-。-)y-゜゜゜

・・・

が、これに要した時間、一時間あまり。
価格差、数百円。。

時間給を考えると

(^_^;)

・・・

便利な時代ゆえの皮肉なことでございます。

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2018年1月25日 (木)

工夫しながら・・・

こんなものを買ってみました。

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石坂浩二さんが宣伝しているやつ。

ハズキルーペ でございます。
(写真は ハズキルーペの公式HPより借用)
・・・

徐々に近くが見えにくくなるのは仕方ないこと。。
ただ、まだまだシニアグラス(老眼鏡をカッコつけて呼んだもの)をかける程ではないのですが、木工作業がかなりやりづらくなっているのも事実。

_| ̄|○

特に、角ノミでの穴あけの際に、墨線を確認するのが一苦労。
顔を近づけて・・(近視なので、メガネを外して近くによると見える) 照明を当ててなんとか確認できるレベル。

必然的に極端な中腰姿勢を強いられるため、キャビネットなどのように穴をいっぱい開けなければならないときなどは本当に大変で、さながら苦行のようでもあります。

(´-﹏-`;)

・・・

で、ハズキルーペ。

これ、眼鏡の上からもかけられるので便利。
使ってみると・・・おおお、見えるぞ。

墨線がクリアに、そして、大きく見える。
これで、今まで感じていたストレスも一気に解消しそうです。

・・・

色々と大変になる木工作業、、これからも工夫しながら乗り切っていかなければなりませんね。
これも木工ノウハウか??

( ´ー`)フゥー...

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2018年1月23日 (火)

冶具の使い方が・・・

ちょっと特殊な加工をしなければなりません。

しかし、、大丈夫。
そのための冶具を備えているのです。

冶具とは加工補助具のことで、冶具の精度が加工の成否を左右します。
このため、冶具製作は大変で、作品そのものよりも冶具作りのほうが設計から製作まで気を使いますな。

・・・

そうやって作られた冶具は工房に保管され、また次に同じ加工が必要となった時に使われるのです。
で、冶具がだんだん増えていき、置き場所に困るようになるのは木工あるあるかも?

・・・

さて、今回、満を持して取り出した冶具。
実に、4年ぶりくらいの登場です。

よし、これにセットして・・・

・・・

・・・

あれ?

・・・

(・・?

・・・・

これ、どうやって使うんだっけ?

いや、使い方はわかっているのですが、細かいノウハウや、これにどの機械をセットしてどの刃物を使うんだったか?
そんな、細かいところが思い出せん。。。

(´ε`;)ウーン…

・・・

しばし格闘。
試し削りをして、案の定失敗  _| ̄|○

が、それで思い出しました。

その後はスムースに加工は進み、無事完了。
この治具は保管され、何年か後にまた使われることになるのでしょう。

それに備えて、細かなノウハウを冶具に書いておくことにしよう。
(最初からやっときゃよかったのに・・)

・・・

冶具の使い方が思い出せん。
これも、木工あるある かな?

(えっ? お前だけだって?  _| ̄|○ )

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2017年10月 2日 (月)

木の不可思議さ

キャビネット、納品前のチェック中。

キャビネット類は、組み上げた後に一旦バラバラにして塗装し、再度組み立て直すというのが標準工程です。
で、組み立てなおしてみると、、あれ?

扉の動きがおかしい。
見ると、扉の框が外枠に微妙に干渉しており、これで動きがおかしくなっているようです。

(。・_・。)

・・・

微妙な構造であるというのは机上検討で分かっており、このために寸法変動が極力少なくなるよう材を選び、板幅も極力細くしたりと、慎重に進めてきたのですが、ほんの僅か動いているよう・・

このようなことは初めてで、木という天然素材の不可思議さを改めて実感しているところです。

・・・・

もうちょっと状況を精査して・・
おそらくは鉋をひと掛け、もしくは二掛けで具合も良くなることでしょう。

木工というのは、奥が深いなぁ~

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