2017年2月22日 (水)

カビが・・

久しぶりにメイプルを削っています。
白い木肌が魅力の材なのですが、、、ゲゲゲ・・カビが入ってる。

このメイプル、、一年半ほど保管していたものですが、その間に入ったんだろうなぁ。

弊工房の材木置場は半露天で、屋根はあっても壁はなく、雨が吹き込むとどうしても濡れてしまいます。
ベニヤやブルーシートで覆ってはいるんですけどね、端の方の防雨効果は十分ではありません。

まあ、濡れたとしても即問題が起こるわけではないのですが、その状態で長い時間置いておくと、端の方から(木口の方から)割れが入ったりします。
また、梅雨時期にずっと雨が降り続いたりすると、カビが付いたりするのですね。

カビに関しては、他の材はそれほどでもないのですが、どうもメイプルはカビが入りやすいようです。


削って、削って、カビの浸透具合を調べながら進めます。
が、、所定の厚みまで削り込んでもまだカビは残っている。。。

(-_-;)

廃棄(仕方ありません)

結局、両端から50センチずつを廃棄処分にすることとなりました。
(これだけで、ウン千円の損失・・・ブツブツ)


小物やオブジェなど、、一品物についてはあえてこのカビや腐朽菌などが入り込んだ文様を活かして作品に仕立てることもあるようですが、家具ではダメ。。


さらなる雨対策。。今年の課題ですなぁ。。

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2017年2月 6日 (月)

十数年ぶりのキャビネット

久しぶりに門司港へ行ってきました。
キャビネットのメンテナンスの打ち合わせです。

今から十数年ほど前、駆け出しの頃に門司港のギャラリーへキャビネットを納めたことがあります。
名付けて、門司港キャビネット。

Artmuraten20018

当時、まだ未熟だった頃に、精一杯の背伸びをして作ったキャビネットです。
改めて今見ると、色々と稚拙な部分が目立ち、ちょいと恥ずかしい感じも・・

このキャビネット、ギャラリーの展示用としてずっと置かれていたのですが、この度これを是非購入したいという方がいらっしゃった模様。
しかし、年月を経ていろいろな不具合も出てきているので、メンテナンスをしてもらえないだろうか? との、ギャラリーからの依頼でした。


そんなわけで、久しぶりにいそいそと門司港へ行ってきた次第です。

見ると、扉の取っ手が欠損しており、また、ガラスの押さえ縁に割れが・・
それと、ずっと冷暖房が入った過乾燥な環境に置かれて続けていたため、全体的に木が痩せており、合わせ部に微細な隙間が空いているところなどもありました。

しかし、思ったほど深刻なダメージはなく、程度の良いアンティーク的家具。。と言えるような感じ。
なので、奇特ながらもお客様がついてくれたのでしょう。

担当者の方としばし打ち合わせをして、後日お見積りを提出することで合意。

きれいに修理をして、十数年越しにお客様へと無事納品できれば嬉しい限りです。

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2017年2月 3日 (金)

意外と知られていない木工作業

月例の出荷も終わり、ちょっと一息。

意外と知られていないことかもしれませんが、出荷作業はけっこう大変な作業なのです。
大型家具については、専門の業者さんに頼むので手をわずらわせることはないのですが、宅配便サイズのものについては、ダンボールなどに梱包しなければなりません。

使うのは市販のダンボール。
幾つかサイズがあります。

このサイズにピタリと合えば良し。
でも、手作り家具という特性上、毎度寸法はまちまちで、ピタリと合うことは稀でございます。

このような時は、ダンボールを切ったり貼ったりして改造し、アイテムの形に合うように作り直さねばなりません。

これがね・・パズルを解いているようで滅法大変。

ダンボールが完成したら、中に詰めるクッションなどのレイアウト。
大体は古新聞をクッション材に使いますが、必要に応じてエアーパックやポリ袋なども。

蓋をしてガムテープで封印し、さらにナイロンロープで縛って完成。

昨日は、二つのアイテムを梱包するのに半日かかりました。


意外と知られていない梱包作業。
これも木工の大事な作業なのであります。

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2017年1月24日 (火)

良くも悪くも

寒さの底にあるようです。

工房内の室温は5度で冷蔵庫のよう。
小さな電気ストーブだけではせいぜいプラス2度ほどしか室温も上がりません。
接着剤を使うのはちょいと厳しいね。。

オイル塗装はできますが、乾きは極めて遅く、手離れも悪くなります。
時間はかかりますが、しかし、悪いことばかりでもありません。

オイルは、塗り方によってはムラになりやすく、これがいつも難儀するところです。
ぱっと見た目には分かりませんが、斜めからライトを当てたり、日光を背景にして表面をつぶさに見ると刷毛ムラなどがうっすらと見えることがあり、どうもよろしくない。

なので、これを無くすためにいろいろな工夫やノウハウを駆使して仕上げていくわけなのですが、夏場などの乾燥の早いときにはそれは大変で、この時に電話がかかってきても受話器を取り上げる余裕はありません。

対して、今のように気温が低い時は塗料の乾燥も極めてゆっくりしていますので時間的に余裕があり、しっかりとムラを無くすための作業を落ち着いてやることができます。

このように、良くも悪くも天気や気温に左右されるのが木工という仕事・・・
現在塗装中のアイテムも、なかなか良い仕上がりとなっております。


でも、もうちょっと・・せめて10度ほどになってくれるとありがたいけどなぁ・・・

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2017年1月17日 (火)

必需品はストーブとポット

日本列島全体が、冷蔵庫・・いや冷凍庫に入ったみたいですね。

寒いこと・・・

ただ、寒くなるほど木は動きにくくなりますので、その点は楽かも??
夏場などは、昼休みの間にちょっと目を離したスキにたちまち反ったりしますが、今の時期はそのような心配はありませんので、精神的には楽です。

ただ、人間はちと辛い。。

特に刃の研ぎなどは、微妙な研ぎ上がり具合を指先で判断しているのですが、その指先がかじかんでよく分からなかったり、キンキンに冷えた刃物を不用意に取り扱うと割れてしまったりします。

また、接着剤が硬化不良を起こす可能性があるのは昨日書いたとおり・・・・


必需品はストーブとポット。
この2つが、この時期欠かせないアイテムです。

さて、今日は鉋がけが待ってます。
指先を温めながら、頑張りましょう。


まあ、鉋掛けすると、体は温まるけどね・・・

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2017年1月10日 (火)

胸突き八丁

さて、はやいもので、いつの間にか今月も三分の一を過ぎました。

昨年より手がけているキャビネットもいよいよ佳境。
私にとってはじめてのデザインで、さらに各部に様々な新機構が盛り込まれているため、都度試作などをしながら手探り状態で続けてきました。

一つ一つの関門をクリアしながら、なんとか胸突き八丁というところ・・・

まだ最後の関門が控えていますが、これも友人の知恵と力を借りて無事仕上げたいと思います。

残された時間は一週間。
寒さに負けず、頑張っていきましょう。。

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2017年1月 6日 (金)

プチ木挽体験

昨日はアイドリングのつもりだったのですが、結局作業をしてしまいました。

今年初作業は・・・板の挽き割り。

その昔、木挽という職業がありました。
丸太を縦に挽いて板を作る仕事で、巨大な大鋸(おが)を使って全身で挽く作業は、それはそれは大変だったことでしょう。

木挽の一升飯という言葉がありますが、一升ほども飯を食べなければやってられないほど体力を使う仕事であったということで、確かに当時描かれた絵図などを見ると、その作業負荷の膨大さに思わず後ずさりしそうになります(興味ある人は、木挽で画像検索してね♪)

現代では、殆どは巨大な帯鋸(バンドソー)という大型機械で行われる挽き割り作業ではありますが、それでも、ここ一番という銘木を挽き割る際は機械ではなく人力で行われているようで、極めて細い糸ではありますが、木挽の命脈は今でもつながっています。

規模は極めて小さいながらも、弊工房でも挽き割り作業は頻繁にあります。
薄板を作る場合は、元の板を中央で挽き割り、半分の厚みにして仕上げていくのです。

挽き割り作業はバンドソーで行いますが、弊工房のバンドソーは極めて小さなサイズのもので、最大180ミリまでの幅しか通すことはできません。
通常はこれで問題ありませんが、幅広の板を割りたい時は機械にかけることはできませんので、困ることになるのでありますな。

さてどうする??

と考えるフリをしておりますが、答えは一つしかありません。
そう、機械が使えないのであれば、手で切るしかないのですな。。

考えるフリをしているのは、手での切り離しをやる覚悟を自身に問うているのでございます。

木挽の一升飯。
規模は極めて小さいながらも、手での挽き割り作業は、それはそれは大変でございまするよ。。

5分ほど考えて、、新年初仕事だし、この一年の覚悟を新たにするためにも、新年一発目の作業を木挽で頑張ってみるのも良いかな・・と覚悟。

プチ木挽き体験です。
1メートルほどの板を、30分ほどかけて手鋸で切り離しました。

引き腕の右手が上がらないほどくたくたになりましたが、挽き割った後のの木目はきれいなブックマッチ模様となり、思わずニンマリ。
鏡板に使う板ですが、良い表情の仕上がりになりそうです。

という訳で、新年早々に充実感を味わい、今年も良い仕事をしていく意欲が湧いてきました。
今日から本格始動。

さあ、頑張っていきましょう。

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2016年12月30日 (金)

悪魔の電話

いつものごとく、年末までジタバタと製作しているのであります。

昨日は、錠の仕込み。
開き扉につける錠前で、掘ったり削ったりとなかなか面倒。

さらに、差込口にエスカッション(キーホールカバー)を象嵌しなければならないのですが、これ、工業製品のようにピッチリとした寸法/形状ではなく、良くも悪くも手作り感がふんだんに感じられるラフな形で、この不定形に合わせて穴を掘らねばなりません。
Cr0082_2


このために、友人より彫刻刀やらヤスリやらを借りて、まずは試作で腕試し。
満を持しての本番で、まあ、なんとかうまいこと埋め込むことができました。

ここまで占めて、4時間ほども掛かる工程で、とかく錠前の取り付けとは厄介ですが、しかし、一度やり始めるとプラモデルを組み立てるときのように夢中になる作業でもあり、それはそれで楽しい時間でもありました。
(しょっちゅうしたくはないけど・・・)


ひと心地ついていると、、電話。
出ると、材木屋さん。


うっ 来た  悪魔の電話じゃ。

そう、材木屋さんから電話がある時は、間違いなくおすすめの良材が入った時。

果たして、、受話器を取ると、年末のご挨拶を・・とのこと。
若干の肩透かしを感じながら、しばし世間話などを・・・

どうですか?
いやいや、ボチボチですかなぁ・・
儲かってますか?
儲かるわけありませんよ(これホント)

で・・ウォールナットをお探しでしたよね・・
(ほら来た ビンゴ)

FASのね、幅広長尺材があるんですけどね、フフフ♪
どうです一山?

悪魔の囁き。

ウォールナット、、高級材。
一山となると、、中古の軽自動車が買える価格。

う~ん。

頭のなかではいろいろな算段が目まぐるしく回ります。
ホント、数ある木工作業の中で、材木の価格を巡る話ほど頭を使う作業もないかもしれませんなぁ。

以下、頭の中の言葉。。

どうしよう?
欲しいのはホント、喉から手が出るほど。
ちょうど、ウォールナットの在庫も残り少なくなってるし・・
しかし、一山使うほどの注残ははいなぁ・・
いや、でも、材木は腐るもんでもないし(腐るだろ)
以前もウォールナット一山買って、それはそれは重宝な思いをしたし・・
そう、材木は一期一会・・
何を差し置いても、まずは材木を押さえるのが木工屋だ・・
そうだそうだ・・
買っちゃおうか?
いや、でも、この一時的出費は痛いなぁ・・
いやいや、一時を考えて商売はできない・・・
長い目で見ると、そちらのほうが利益が上がるのは言うまでもないよ・・・
そうだそうだ・・
買っちゃおうか?
いや、でもなぁ


ちょっと時間をください。
と、電話を切ったのでした。

一日考えて。
やはり購入。

という事で、今年最後の仕事としてウォールナット押さえました。

来年はウォールナットがふんだんにありますよ。
ウォールナット好きのお客様、どうぞお問い合わせくださいませ。


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2016年12月22日 (木)

師走モード

大きなものの納品を終えて、ほっと一息。

果たしてうまく搬入できるか、果たして予想通りうまく組み立てできるのか?
と、不安先行であったのが正直なところですが、お客様にもお手伝いいただき、無事搬入、設置完了!

その大きなものは・・

またいずれ紹介しますね (^^ゞ


年末の大きな山を乗り越えたばかりではありますが、その先にもう一つ大きな山が・・・

今日からは、その最後のピークへ挑むべく、全力を尽くします。

本格的、師走モードになってきましたぁ

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2016年12月17日 (土)

追加工完了!

追加工、完了。

いや、思考実験や試作をして、事前確認は万全のつもりだったのですが、いざやり始めるとやはりなんだかんだとトラブルに見舞われ、結局一日がかりの加工となりました。

失敗は絶対に許されない。
もし失敗すると、既に組み上がったキャビネット全体が廃棄処分となってしまいます。

この圧倒的プレッシャーの中での加工は、しびれるようなマゾ的快感がありますな。


すわ、失敗か!!!
と思った瞬間もありましたが、その都度一旦冷却時間をおき、再度トライすることでなんとか修復。

この、超アクロバット的追加工を無事終えることができました。

良かった。 

心底ホッとして、胸をなでおろした次第。
一日がかりの加工となりましたが、無事完了したのはとにかく・・・良かった。

しかし、この難物キャビネット、、さらに困難な山がいっぱい待ち受けています。
年末の悪魔に再び見舞われないよう、慎重に進めます。

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