想像力3
つづき・・
家具の安全について・・
だいぶ前のこと、ある木工作家の子供椅子を見てびっくりしたことがある。
椅子の先端が鋭角に尖っており、背板には丸い穴が開けられている。
もし、目をついたりしたら、そして、穴から指が抜けなくなったりしたら・・・
続いて、私の例。
HPには載せていないが、実は子供用の玩具なども作っている。
以前、木馬を作った。
なかなか良い出来栄えで、試しに保育園生だった息子を乗せてみたところ、びっくりするほど揺すったあげく前のめりに転倒し、顔から着地する羽目になった。
これは、木馬に取っ手をつけていたためのこと。
取っ手があるがゆえに、思いっきり揺することができたというわけなのだ。
以来、木馬を作るときは取っ手無しのデザインとしている。
子供は何をするか分からない。
まさに、想定外行動のオンパレードだ。
物づくりにとって、設計にとって、最も重要かつ難しいことは、あらゆる使われ方の想定をし、それらに対して危険のないよう配慮した構造を考えることだ。
やはり、以前のこと・・
工房に木工家志望の人がやってきた。
話を聞くと、子供家具作りをしたいとのこと。
どうすればよいのかとの質問に対して上のような話をし、保育園や幼稚園にヒアリングに行くことをアドバイスした。
怪訝な顔をしていた。
果たして、彼女は今何を作っているのだろう?
あらゆる危険に対して、十分な想像力を発揮しているものと期待している。
そして、自身もさらに戒めなければと思ったしだい。
想像力・・物づくりに最も必要な資質かもしれない。


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