2008年6月21日 (土)

想像力3

つづき・・

家具の安全について・・
だいぶ前のこと、ある木工作家の子供椅子を見てびっくりしたことがある。

椅子の先端が鋭角に尖っており、背板には丸い穴が開けられている。
もし、目をついたりしたら、そして、穴から指が抜けなくなったりしたら・・・

続いて、私の例。
HPには載せていないが、実は子供用の玩具なども作っている。

以前、木馬を作った。
なかなか良い出来栄えで、試しに保育園生だった息子を乗せてみたところ、びっくりするほど揺すったあげく前のめりに転倒し、顔から着地する羽目になった。

これは、木馬に取っ手をつけていたためのこと。
取っ手があるがゆえに、思いっきり揺することができたというわけなのだ。

以来、木馬を作るときは取っ手無しのデザインとしている。


子供は何をするか分からない。
まさに、想定外行動のオンパレードだ。


物づくりにとって、設計にとって、最も重要かつ難しいことは、あらゆる使われ方の想定をし、それらに対して危険のないよう配慮した構造を考えることだ。


やはり、以前のこと・・

工房に木工家志望の人がやってきた。
話を聞くと、子供家具作りをしたいとのこと。

どうすればよいのかとの質問に対して上のような話をし、保育園や幼稚園にヒアリングに行くことをアドバイスした。

怪訝な顔をしていた。

果たして、彼女は今何を作っているのだろう?
あらゆる危険に対して、十分な想像力を発揮しているものと期待している。


そして、自身もさらに戒めなければと思ったしだい。
想像力・・物づくりに最も必要な資質かもしれない。

| | コメント (2)

2008年6月20日 (金)

想像力2

つづき・・・

記事を見たとき、まさかと思った。
当然、上に乗られるだろうことを前提とした強度設計がされているはずなのに、どうして割れたのか??

ところが、読み進めてみると、乗ることは想定外で、そのような設計強度にはなってないとのこと。
プラスチック製で、厚みは4ミリ程度。
そして、子供はこの上で飛び跳ねていたと言う。


製造元、設計施工、そして検査・・
その全てをすり抜けている。

誰か気付くものはいなかったのか?
この上に子供が乗るかもしれない・・
たったそれほどの想像力も働くことはなかったのだろうか?

もう、これ以上書くとだんだんボルテージが上がってきそうなので、このあたりで止める。

さて、翻って・・
そう、自身のことだ。

他山の石・・
家具設計において、安全とは?


つづく

| | コメント (0)

2008年6月19日 (木)

想像力

このブログでは、社会問題や政治のことなど、生臭い話は書かないようにしている。
が、今回はこの自粛を破って書く。

小学生が、天窓を破って転落死した事故。
新聞や、ネットからの断片的な情報だが、どうやら天窓の上に人が乗るのは想定外で、そのような設計でも施工でもなかったらしい。

責任の所在はどこなのか?
また、この悲劇を引き起こした本質が工程のいずれに潜んでいるのか?
それらはいずれしかるべき機関で明らかにされることだろうが・・

まず言いたいこと・・・

この、恐るべき想像力の欠如!

小学生のことだ。
屋根にこのようなドーム状の突起があれば、面白がって乗るに決まっているじゃないか。
ちょっと考えれば、容易に分かることだ。

現実に・・私の経験談。
ちょっと前のことだが、運動会で小学校へ応援に行ったときのこと。
昼休みの弁当の時間。
弁当を広げたスペースの真横に、まさにこのドーム状の天窓が取り付けられていた。
(当該事故のものと同じかどうかは定かでない)

そして、わが息子も含めて、子供達がこれに乗ろうとしたので注意したのだ。

「割れて落ちたらどうするんだ(怒)」

その時は、本当に割れると思って言ったわけではなく、行儀の悪さをたしなめるために少々脅かしてやろうと考えたのだ。


ところが・・・

本日の新聞を開いて愕然!

割れるんだ・・・


つづく

| | コメント (0)