2009年7月19日 (日)

剱岳~点の記

剱岳~点の記 を見に行った。

新田次郎の原作を読んだとき、このスケールは到底映像化できないだろうと思っていた。
それが映画になったのだから驚きである。

ただ、往々にして映像が原作を超えることは稀だ。
なので、どうなのかな~などと逡巡していたのだが、あちこちから伝わってくる評価は概ね好評のものが多く、ならばと見に行ったしだい。

以下、ツラツラと感想など・・

その映像の美しさと迫力には思わず息を呑んだ。
監督は、屈指の名カメラマンである木村大作氏である。

構図や、様々なカメラワークの技術などは私にはさっぱり分からないが、私もヘタレながら多少山にも登るので、これらの映像を撮るために費やされたカメラクルーのこだわりと苦労は実感できる。

黒澤組出身。
そのDNAは確実に受け継がれているのだろう。


ストーリーは、わりと淡々と流れていく。
これは原作もそうで、新田次郎の抑制された硬質な文体は、その冷静な筆致であるがゆえに登場人物の輪郭をさらに際立たせ、内に秘めた情熱を感じさせる。

特に、この点の記は、名もなき測量官の仕事を描いたもので、そもそもが地味なテーマである。
しかし、目の前の地味な仕事を黙々とこなすことが、実は最も尊く、力強いことなのだ・・ということをこの小説は訴えかけているようであり、それに大いに鼓舞されるのだ。

映画からも、それと同じメッセージを感じた。
これが、原作者である新田氏に対する木村監督の敬意の表現なのだろう。

もちろん、原作とは異なる描写も少なからずあり、また剱岳への登頂の場面など原作には及ばないところもあったりするのだが、それでもこの3000メートル級の高山へカメラを持ち込み、大勢のキャスト、スタッフと作り上げた力作として評価できる。


そろそろ上映も終盤に差し掛かってきたようなので、興味のある方は急ぎ映画館へ・・

合わせて小説もお勧め。
読んでから見るか、見てから読むか?

これに関しては、どちらが先でも良い! と思う。

剱岳~点の記 お勧めです。

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2009年5月10日 (日)

グラントリノ

グラントリノを見た。
クリント・イーストウッド監督。

イーストウッド本人が扮する主人公は、その昔、朝鮮戦争に従軍し、帰還後は自動車の製造ラインでアメリカ車を作り続けてきた老人。

引退し、女房に先立たれて一人暮らし。
二人いる息子や、その家族とはどうもいまひとつ心が通じていない。
人種差別主義者で、頑固者の典型的白人保守層・・というキャラクターである。

グラントリノとは、アメリカ車華やかなりし頃、主人公が自ら組み立てに従事した名車の名前。
ガレージに保管し、ぴかぴかに磨き上げる。
それが、主人公の老人の人生を象徴するシンボルでもある。


その、カチカチの白人至上主義者のとなりにモン族のアジア人一家が引っ越してきた。
そこから事件は始まる。

こちらの芝生に入るな!
露骨に敵意をむき出しにする主人公・・

しかし、モン族の優しさに触れ、次第に心を軟化させていく。

そして、隣のモン族一家、その少年タオとのふれあいが始まる。

ひ弱なタオ。
老人は、自らの行動を通して、タオを一人前の男に導いていくという、言うならばハリウッドの典型的なストーリー展開で映画は進行する。

老人は朝鮮戦争がトラウマになっている。
朝鮮人の若者を目の前で撃ち殺した。
そのトラウマに悩み続けるが、無信心な彼は教会で懺悔をすることもなく、一人その罪を背負い続けている。
 
そして、その罪の置き場所と、その先にある自分の死に方を求めているように感じられる。
この老人の終末期の人生に、少年タオの成長が縦横に絡みながら、淡々と進んでいたストーリーは後半から息の詰まるような展開に転じてゆく。

そして衝撃的なラストへ・・
賛否両論ありそうだが、私は納得できたなぁ~


それにしても・・
イーストウッドは駄作を撮らないね。
ホント・・脱帽。

この映画、少年の成長を描いた青春映画としても見ることができるし、現代版の罪と罰のようにも感じられる。
さらには、アメリカに蔓延するダークサイドを暴いたり、穏やかだがその背後に強烈なメッセージを発する反戦映画としての側面も併せ持つ。

そしてそして・・時代に取り残された老人と家族との断絶・・
教会との付き合いについて・・ などなど、何層にも折りたたまれたその襞に、アメリカの現状が摺りこまれているようだ。

また、エンディングテーマが泣けるんだよね~
このテーマ、作詞はイーストウッド本人で、作曲は息子担当とのこと。

40代以上の方は必見ですぞ。

ただし・・映画館には必ず一人で行きましょう。
ポケットにハンカチを忍ばせておくことを忘れずに・・・ネ♪

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2009年4月15日 (水)

レッドクリフ

レッドクリフを見た。
前半に続いて、後半。

三国志演義、赤壁の戦い、そのクライマックスだ。

この映画の事を聞いたとき、あの三国志の途方もないスケールを映像化できるのか?
との思いがあった。

が、監督ジョン・ウーはやってのけた。
不安を払拭したばかりか、想像を超えた圧倒的な迫力でスクリーンに展開してみせた。

前半を見たときに、その期待はいやが上にも高まった。
諸葛亮の描き方など、細かいところでは??と思うところもあったりするが、そのダイナミズムと映像美は、そのような瑣末なことを吹き飛ばして余りある威力を持つ。

後半。
いよいよ戦いの火蓋が切って落とされる。

例えば、小説にある10万本の矢とはどのようなものなのか?
それを、見事に映像化して眼前に叩きつけてみせる。

張飛、関羽、趙雲。
これら、超人的な強さとはこのようなことだったのね。

そしてラストへ。
戦いのシーンが連続する。
これは圧巻のひと言。

いや、一級のエンターテーメントとして堪能した。

史実が・・とか、
現実は・・とか、
そんな野暮なことは言いっこなしよ。

ただ手に汗を握ってその映像に酔えば、実に幸福な二時間になるだろう。

レッドクリフ、ただいま公開中。
映画館へ、行くべし。


蛇足
小喬役の林志玲・・美しすぎlovely

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2009年1月18日 (日)

チェ

「チェ 28歳の革命」を観た。

チェ ゲバラ。 
キューバ革命でカストロの片腕となった男。

革命のアイコンとして、Tシャツにプリントされたり、刺青を入れたりする者もいる。
その波乱万丈の生涯はきわめてドラマチックだ。

かつて、キューバ革命や、カストロ、そして社会主義など、それらの単語は西側に対立する思想として忌み嫌われるもののように摺りこまれてきた。
私も、漠然とであるが、カストロ=悪人 のように思っていたものだ。

しかし・・・
今改めて考えてみると、これらの記号化されたような文句は、全てアメリカ経由だったのだな~

資本主義は、その背後にプロテスタンティズムの職業倫理があるなんてことが言われていたが、しかしその本質は時の経過と共に形を変え、倫理は拝金主義とエゴイズムへ変貌し、うわべはにこやかな顔をしつつ、あらゆる物を搾取しながら肥大化する新手の帝国主義と考えるのが妥当だろう。

そして、それは未だに変わらないばかりか、今に至ってさらにその牙を鋭くしている。


ゲバラに興味を持ったのは、「モーターサイクルダイアリーズ」という映画を観てからだ。
これは、確かロバートレッドフォードがプロデュースしたのじゃなかったかな?
ゲバラの若い時のエピソードを描いた映画だ。

ゲバラ・・アルゼンチン人の医師。
その彼が若いときに、友人と二人で一台のオートバイに乗り、南米各地を放浪する。
その旅の中で貧しいものがあふれる社会の現実を目の当たりにし、次第にマルクス主義へと傾倒していく。

その後、カストロの片腕としてキューバ革命を起こし、社会主義革命成就後は閣僚としてキューバを統治。
閣僚でありつつ、事務が終った後は自ら工事現場に立って土を運んだと言う。
(ドコカノクニノカクリョウサンタチモチョットツメノアカヲセンジテノンデモライタイヨネ)

しかし、その歯に衣着せぬ言動がソ連の逆鱗に触れることとなり、このままだとカストロに迷惑をかけることになると悟った彼は、別れの手紙を残しキューバを去る。

その後、アフリカ南米のボリビアへ行き革命を企てるも、捕らえられて処刑。
その模様が、少し前の月刊プレイボーイに克明に記されていたが、震えるほどにドラマチックだ。

私は思想やイデオロギーに全く興味はない。
でも、世の中の矛盾に疑問を持ち、それを変えるべく行動を起こした人間にはめっぽう弱い。
時代が沸騰したときには、やはり人物が出るのだね。


さて、チェ 28歳の革命は、キューバ革命がその舞台、今封切り中。
これは二部作となっており、次作 「チェ 39歳別れの手紙」は、カストロのもとを去ってからボリビアで最期を迎えるまでが描かれている。

これは、来月封切り。

映画はわりと淡々と描かれているので、その時代背景を知らないと退屈かもしれない。
でも、主演のベニチオ・デル・トロは、ゲバラそっくり(驚)
ゲバラは、きっとこの通りだったに違いないと思えるほど・・その霊魂が憑依したようだ。

興味ある方は、是非映画館へGO!
そして、その前にレンタル屋さんで、モーターサイクルダイアリーを見るとさらに感動は深いかも?
これも、しみじみと良い映画です。

革命とは、愛だ!

チェ ゲバラ。
その魅力は、さらに深くなっていく。

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2008年11月 7日 (金)

大統領選挙と24

大統領選挙はオバマ氏の圧勝に終った。
日本で一番喜んだのは、福井県と、長崎県の両小浜市かもしれない。

小浜で入浴して、ニューヨークに行こう!
なんて、恐るべきベタなキャンペーンをやってたりして、商魂のたくましさに脱帽。
これを揶揄するような意見もあるようだが、別にいいじゃないの。

さて、今日書くのはそのようなことではない。

では、今回の選挙分析と将来の世界展望について?
い~え、そんなことはあちこちのブロガーが散々書いているようなので、そちらをご覧くださいませ。

実は、この選挙の盛り上がりを見ながら、変なことを考えていた。

それは、あのジェットコースタードラマである24(twenty four)

これを見たことのある人ならばご承知の通り、このドラマはまさに大統領選挙が舞台となって始まる。
そして、その候補者の片方は黒人なのだ。

ドラマは選挙の裏側を生々しく、そしてリアルにと思わせるような迫真力で描いている。
様々な駆け引き、野望など、権謀術数が交錯する。

その中で、この黒人の大統領候補は、誠実と言う一本の強い柱を持ち、それを実行するための決断力を端々で発揮するのだ。
そりゃもう、魅力的♪

シーズン2では、この黒人候補者のデイビッドパーマーが大統領に就いていると言う設定。
テロなどに対する様々な難題を、苦悩しながらも見事な決断力で捌いて行くのだ。

それ以降のシリーズでは白人大統領も登場するが、これがどうにもいやらしい人物で、パーマーとは比べ物にならない。

モンスタードラマだ。
このきわめて魅力的な黒人大統領パーマーが、アメリカ民衆の黒人に対する心理的バリアを引き下げたのだとしたら・・ 

なんて、思っていたら。
なんと、同じことを言っている人がいた。

歌田明弘の「地球村の事件簿」


まあ、あくまでもお遊び的な分析なので信憑性云々は度外視でお願い。
でも、大なり小なり民主主義とはポピュリズム的要素を持つものだ。

だとすると・・・・??

もし、24が女性大統領を描いていたとしたら、ひょっとしてクリントンが??

などと、大統領選挙を肴に夢想するのもちょっと楽しいかも。


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2008年10月 7日 (火)

緒形拳

今朝のニュース、緒形拳さんの訃報にはびっくりした。
新国劇の出身、もう説明の必要もない名優だ。

私が初めて緒形拳さんを知ったのは、NHKの大河ドラマ 「黄金の日々」でのこと。
豊臣秀吉がとても印象的だった。

このドラマは、数多の大河ドラマの中でも傑出した面白さだったと今でも思う。
ちょっと前に、ケーブルテレビで再放送されていたので改めて見たのだが、やはり面白い。

主演の市川染五郎(現 松本幸四郎)が良かったが、脇を固める俳優人もすさまじかった。

中でも、秀吉役の緒形拳の演技はひときわ光っていた。

出世途中の人たらし秀吉が、信長の死後以降、野心をむき出しに変貌していく。
そして、天下をとった後、朝鮮出兵へ至る狂気。
壮絶な・・死。

当時、中学生ながら震える思いで見た。
戦国時代や、それを通して歴史に興味を持つきっかけにもなった。


その後、折に触れ緒形氏の映画、ドラマを見た。
名優・・いや、怪優ともいえるかな?


最後に見たのは、今年のNHK単発ドラマ 「帽子」
しみじみとした、良いドラマだった。

でも、画面を見ていて、ずいぶんやつれられたな・・と思った。

癌だったんだね・・

最期まで役者として生きるために、家族以外、仕事関係者には決して口外するなと言明されていた由。

プロとは何か?
そのことを考えさせられる。

ご冥福をお祈りします 合掌。

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2008年6月22日 (日)

19年ぶりの

見ました♪

インディージョーンズ クリスタル・スカルの王国。
19年ぶりのインディー復活。

主演のハリソンフォード、60代半ば。
さすがに老いは感じるが、でも、やはりあのインディーだよ。


とにかく、これでもかというストーリー展開。
そして、今回はついに行き着くところまで行ってしまったか・・の感もあるが、もともと荒唐無稽な話だ、そんなつまらないこと考えないで思う存分楽しめばいい。

スピルバーグの真骨頂という感じかな。


実は、ハリソンフォードのファンだ。
彼の主演作はかなり見てきたが、やはりこのインディアナシリーズはちょっと格別の思いがする。

19年ぶりの快感。
さて、次作はあるのか?

「私が歩けるうちに作ってよ」と、ハリソンフォードがルーカスに言ったとか?


何年後か?
それを楽しみに待っていよう。


何も考えないでドキドキしたいあなた・・・
インディージョーンズ、クリスタル・スカルの王国  お勧めです!

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2008年3月23日 (日)

坂の上の雲

昨日のこと、NHKで「坂の上の雲」の特集をやっていた。
かぶりつきで見る。

坂の上の雲。
言わずと知れた、司馬遼太郎の小説。

私にとっては、司馬作品の中で、いや、今までに読んだ古今東西のありとあらゆる小説の中で紛れもなく最高峰に位置するもの。
そのタイトルを聞いただけで、涙腺が少々緩んでくるほど、それほどの影響を受けた小説でもある。

読んだのは30歳前後であっただろうか?
頬をぶん殴られたような衝撃と、脳天から垂直に背骨に芯を入れられたような思いがした。

主役は・・・明治の日本国家そのもの・・と言ってよいかもしれない。
大政奉還の後、よちよち歩きの近代国家が誕生した日本。
しかし、その時は列強によるアジア侵略の真っ只中でもあった。

弱肉強食の当時にあって、赤ん坊のような日本がどのように列強に、特に南下政策を推し進めていた強大なロシアに相対していったのか?

明治時代の幾人もの人物にスポットを当て、その生き様をフィルターとして明治国家の気概を描く一大叙事詩。
壮大なドラマでもある。


それを、なんと・・・ NHKが映像化するらしい。


・・・

複雑な思いがする。


と言うのも、
司馬は生前、この小説は映像化してはならない! と言明していた。

理由は様々あるようだが、これは小説を読むとよく分かるのだが、背景として日露戦争がかなりのページ数で描かれている。
もちろん、リアリズムを旨とする司馬作品だ、非情な戦闘シーンなども随所に盛り込まれている。

なので、当然のことながらこれを映像にする場合、それらを無視することはできない。
そうなると、そればかりがクローズアップされ、単なる戦争映画に堕ちてしまう危険性が表裏一体で伴う。

帰結として、反戦イデオロギーがアレルギーのように沸騰し、司馬がこの小説において述べたかったことごとがことごとくその背後に雲散霧消してしまうことになりかねない。

確かに・・・その通り。
慧眼と いえる。


もう一つ・・・
このあまりにも壮大なドラマを、どのように映像化するのか?

例えば・・ 203高地の激闘、そして乃木希典と児玉源太郎との人物描写はどうなるのか?

日本海海戦の、あのとてつもないスケールが果たして映像で表現できるのか?
バルチック艦隊が、はるばる喜望峰を越えて日本までやってくる不気味で重苦しい迫真力は画像で伝えられるのか?
それを迎え撃つ連合艦隊、東郷平八郎と参謀である秋山真之の、極限ともいえる血を吐くような苦悩が再現できるのか?


ああ~  ・・・

映像化して欲しくない!
見て、がっかりしたくない!


でも ・・・

ああ~

映像で見てみたい。


ううぅ~ん 

葛藤。


これは、司馬作品を愛する人ならば、きっと分かってもらえるはず。


ともあれ。

NHKへ告ぐ。
しっかり、きっちり、よろしくお願いしたい。

そのためなら、受信料を二倍払っても良いよ。

怖いもの見たさ。
放送は来年の秋ごろかららしい。

楽しみなような、複雑な思い。


どうも、坂の上の雲を語りだすと平静でいられない。

と、思いつくまま書いてみました。
興味のない方、すみません。
読み飛ばしてくださいませ。


ふぅ~ 疲れた。

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2008年3月15日 (土)

ストレイトストーリー

事務仕事の合間、息抜きにDVDで映画を見るのがささやかな娯楽。
一週間に一本くらいのペース。

面白い映画にあたるとラッキーだ。

今週見た映画。
「ストレイトストーリー」

当たり!!


この映画を初めて知ったのはもう10年近く前のこと・・
機内の映画プログラム紹介の欄だった。
ただ、あいにくその便での上映はない。
なので、後日ビデオを借りようと思った。

が、そのまま忘れてしまって今日に至る。

それが、先日ラジオを聴いていると、たまたまこの映画のことを話していた。

おお!!
記憶が甦る。

さっそくレンタル屋へ。

そして、ようやく見ることができたのだ。

う~ん、良かった♪


主人公は、足腰の定まらない老人。
名前はストレイト。

ある日、一本の電話が・・
ストレイトの兄が倒れたとの知らせ。

二人は、過去のいさかいから10年近くも口を聞いていない。
ボタンの掛け違い、それを後悔していた。

また昔のように、二人で星空を見上げてみたい。
そのために、ストレイトは1人でおんぼろの耕運機に乗り、兄に合うために500キロの道のりをゆく。

映画は、淡々とその道のりを追うという展開。

取り立てて派手なシーンがあるわけではない。
画面は静かに展開していく。

おそらく、この映画を20代の頃に見たとしたら、退屈で途中で止めてしまうかもしれないね。


この映画の見せ場は、老人ストレイトが旅先で出会う人たちと交わす何気ない会話。
そのひと言ひと言に、彼の人生が凝縮されている。

「年をとって良かったことは?」
「あまりないが・・ ものが少しは分かってきたことかな」

「じゃあ、年をとって辛いことは?」
「それはなぁ、若い頃の自分をいつまでも覚えていることだよ・・」


そして、映画はクライマックスへ。

果たしてストレイトは兄と再会できたのか?
そして、その結末は?

この映画、その全てはエンドロールで結実する。

見事!

監督、デビッドリンチ。
ツインピークスでも有名ね・・


「ストレイトストーリー」
お勧めです。


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2008年2月 8日 (金)

ショーシャンクの空に

映画「ショーシャンクの空に」を見た。
隠れた名作、その評判どおり素晴らしかった。

妻殺しという無実の罪、汚名を着せられ、終身刑でショーシャンク刑務所に送られた銀行員。
治外法権下での壮絶な獄中生活。
20年にも及ぶ忍従、雌伏の日々。

絶望しかない環境の中で、それでも懸命に前へ進もうとする主人公。
そして、その背後で恐ろしく遠大な計画が少しずつ進行しつつあった。

ストーリーは淡々と展開する。
しかし、その絶妙な心理描写と画面から伝わる張り詰めた空気感で見るものを惹きつけて離さない。

そして急展開。
ラストまで一気に話が進んでいく。

主人公を演じたティム・ロビンスがいい。
でも、それ以上に脇役のモーガン・フリーマンが素晴らしい。
ホントに、すごい役者だぜ。

さて、二人の友情はどのような結末を迎えるのか?
最終場面でのカタルシス、この瞬間がたまらない。
巻き戻して3回も見てしまった。

これほどの名作で、アカデミー主要7部門にノミネートされながら、あのフォレストガンプの陰に隠れ無冠で終わった。

隠れた名作。
納得である。

まだ見ていない方は、レンタル店へGO!

「ショーシャンクの空に」 お勧めです。


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2007年1月22日 (月)

ナイロビの蜂

趣味について・・

木工をはじめてから、趣味らしい趣味をほとんどしなくなった。

とにかく、週休半日くらいの勤務状態なので、やっている時間が取れないということが大きな原因だが・・
あまり、それらに興味をもつこともなくなってきた。


それでも、読書と映画鑑賞くらいは続けて行きたい。
読書は月二冊くらい、映画は週に一本くらいは観たいな~


と言うわけで、「ナイロビの蜂」を観た。
レンタルDVD。


実は、「スターリングラード」を観て以来、レイチェルワイズのファンなのだ。

また、原作は、あの名作「寒い国から帰ってきたスパイ」を書いたジョン・ル・カレ!
とくれば、観ないわけにはいかない。

いや、堪能した。

縦軸に恋愛と追慕 
これに、企業の偽善・国益・アフリカの現実・人権 などの社会派的な糸が横軸として絡みあう。

ラストがちょっと意外な感じがしたが、サイコサスペンスなどとは違い、静かに恐怖が盛り上がっていく緊迫感。
目が離せない。

う~ん、こりゃやはり原作も読まなくちゃいけないかな。


先々週観た「ミリオンダラーベイビー」といい、ここのところ、当たりの映画が多い。


さあ、今日は何を借りようかなぁ?

皆さんのお勧めがあれば、是非教えてください。

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