終活と木工と
昨日の記事のこと、、終活の一環であるそうです。
最近では終活という言葉も一般的になり、あちこちで聞くようになりましたが、身辺整理などを考える時に木工の機械や道具などは悩みのタネになるだろうなぁ・・と切実に思います。
実は今までにも同様な話があり、廃業する場合や、また、悲しいことに不治の病で木工を断念せざるを得なくなった話なども聞きました。
その際に問題になるのが機械の行く末。
汎用機であれば機械屋さんが引き取ってくれますが、需要と供給とのバランスで必ずしもその限りではない。
以前、大型プレスが要らないか? との打診があり、話を聞くと価格は驚きの2万円で、これに加えて輸送設置にかかる実費を支払ってくれれば良いとのことでした。
良い話でしたが私の狭い工房には置くスペースがなく、断念したのを覚えています。
また、アマチュアユースの機械や、手工具などについてはほとんど需要はないので、個別に引取先を見つけるしかなく、それができなければリサイクル業者への売却か、最悪は処分となります。
木工を手掛ける者にとってはあまりにも惜しいことではありますが、需要と供給のマッチングが得られない以上、致し方ないことと諦観するしかありません。
終活・・・私にとってはまだまだ先の話ではありますが、しかし、体力的なものを考えるとあとどのくらい木工ができるのか?
木工そのものは続けられるとしても、大型の家具や、無垢材の厚いテーブルなどは徐々に製作が厳しくなるであろうことは間違いありません。
そう考えると、終活・・でなくても、木工をフェードアウトさせる時期というのはそう遠い将来ではないかもしれないなぁ、、
その際に、私の機械たちはどのような運命をたどるのか?
今回の話を受けて、そんな事をしみじみ考えています。
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