日馬富士と白鵬と
そして、白鵬の言動にも批判が集まっています。
確かに、最近の白鵬には傲慢とも思えるような振る舞いが垣間見え、彼の勝利を素直に喜べなくなっています。
かつて、双葉山の連勝記録を追いかけていた頃の白鵬は、本当に心技体が備わった尊敬すべき横綱でありました。
その前に朝青龍の暴行事件などがあって横綱の品格ということがやかましく言われていた時、その孤塁を守ったのが白鵬で、一人横綱としてひたすら自身を磨いていく姿は本当に感動的で、頭が下がる思いがしたものです。
まさに横綱の品格を体現した人物でありました。
・・・・
それが、一体いつから変わっていったのでしょう?
後の先という取り組みの極意や、我未だ木鶏たり得ずといった平常心を表す双葉山の言葉。
これを引き合いに出して、これを目指して日々精進していると言っていた白鵬。
しかし、今彼がとっている相撲は、この言葉とはおよそかけ離れた対極にあるものと言わざるを得ません。
立会時にカチアゲや張り手をしたりするのは後の先とは180度違うものなのじゃないか?
我未だ木鶏たり得ずを目指している人物が、行事の判定に不服の仁王立ちをしたりするのか?
それ以外にも、懸賞金を受け取る時のガッツポーズなどは見ていて気持ちのよいものではなく、複雑な思いがします。
かつての白鵬が国籍という垣根を超えて、品格を備えた尊敬すべき大横綱であっただけに、その白鵬の熱烈なファンであっただけに、その変わりように困惑しているのは私だけではないと思います。
・・・
相撲人気が盛り上がっている時に水を指したこの事件。
前代未聞の横綱による暴力事件、そして、横綱の品格の問題。
これらを抱えながら、大相撲はどこへ進んでいくのか?
どうも後味の悪い千秋楽となってしまいました。
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コメント
栗原さんこんにちは。
今回の騒動、関わった人が皆不幸になる出来事でしたね。 残念です。悲しい。
投稿: やまね | 2017年12月 3日 (日) 12:17
やまねさん コメントありがとうございます。
角界内部の視点から見ると、おそらくはちょっとした揉め事、ボタンの掛け違い程度のことであったのでしょうが、被害届が出されて事が公になったことで話が拡大しましたね。
貴乃花親方が沈黙しているのでまだ事の本質は見えませんが、相撲協会の不協和音が伝わってくるようで、相撲ファンとしては複雑な思いがします。
ところで、もう師走ですね。。
忘年会を・・と思っていたのですが、出遅れた感もありますので、年が明けて落ち着いたら新年会をしましょう。
またご案内を出しますね。。
投稿: 栗原@simple | 2017年12月 3日 (日) 18:31