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2017年8月30日 (水)

パインと椅子の思い出

久しぶりにパインを使っています。
そして、アイテムは・・・椅子。

ちょっと感慨深いものがあります。

・・・

開業当初のこと、実績はゼロ、知名度なし、そして・・・お金もない。
そんな中で、とにかく作品を作らねばならない。

材木を買いに行くも、その金額にびっくり (@_@。
国産のナラなんて、とてもじゃないが買えません。

一番安かったのが、パイン。
国産ナラの、10分の一くらいだったかな?

パインだったら、ある程度まとまった量が買える。
と言うわけで、我が工房はパインからはじまったのです。

・・・

決してパインが好きだったわけではなく、ある意味仕方なく、パインしか選択肢がなかったというのが正直なところです。

ところが、使ってみると、これがなかなか良い。
それまでは、広葉樹を使った重厚な家具こそあるべき姿だと思っていたのですが、針葉樹の軽さ、そしてきれいに削った時の木肌は惚れ惚れするほど美しく、すっかりパインに魅せられていったのであります。

・・・

そして、初めてご注文いただいたのは、パインの椅子でした。

使って椅子が壊れたので、新たに椅子を誂えたい由。
この椅子の座り心地が気に入っているので、同じ感じで座れるものを・・
材種、デザインは問わない。

壊れた椅子をお預かりして、各部の寸法を計測。
その数値をベースにデザインを繰り返し、初めての椅子を納品しました。

座り心地、そして、パインで作ったので、その軽さにもご評価をいただき、我が初めての納品は上々だったのでありました。

・・・

それ以降、デザインは大きく変わりましたが、基本寸法は同じまま椅子を作り続けてきました。

で、今
久しぶりにパインで椅子を作ってます。

15年前の思いが蘇ってくるようで、懐かしさとともに初心を思い出させてくれます。

・・・・

が、超 短納期。
ノスタルジーに浸っているばかりではいけません。

さて、今日も頑張りましょう。

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木工家ということ」カテゴリの記事

コメント


パイン家具は安物のイメージありますが、
松の世界は非常に奥が深いと思います。
非常に安価なものから高価なものまで様々あるようです。
また、日本人には建築材の梁や桁、盆栽と
関わりの深いものです。

こちらに来て熱帯の高地で原始的な松を見る機会ありました。松も種類が多く、本当に理解し難い材です。

肥松で作られた家具や黒松の梁桁材は憧れであります。
最近は良材が手にはいらないようですが。。。


投稿: | 2017年8月31日 (木) 14:49

私が高校時代、ハイマツという種類の松は無く、
ツガやシラビソがハイマツ化するのだと教わりました。
その後の林業の教科書によるとハイマツは古代松の一種で独立した種類と言う事になっています。
しかし最新の研究によると、朝鮮五葉が最も近い種類で、これの遺伝子変化した物がハイマツであるとのことらしいです。
昔の学者っていい加減だなぁ?

投稿: 酔仙 | 2017年8月31日 (木) 15:54

松と言えば松の仁でしょうね?
松の枯木が時々仁になってそのまま腐らずに残っているのを見かけます。
普段はお盆用の松明の原料なのですが、これ実は最も腐らない木材なんです。
殆ど狂わず、水に強く、シロアリに食われることも無い。
ただ、少々硬いのと引火性が高いのが欠点ですが、とても良い木材だと思います。
水回りに向いていると思います。

投稿: 酔仙 | 2017年8月31日 (木) 17:30

ジンは光を透過する脂松ですよね?
松明につかう目的で売られてますが
松明にするには勿体無いです。
行灯やペン小物、家具にも使えて美しいとおもいます。
しかし、最近は手に入らないです。

島根の松は松くい虫にやられて松が枯れてしまったようです。
最近は殺虫剤まくと市役所に健康被害を訴えるママたちがおおいようです。

投稿: | 2017年9月 1日 (金) 20:29

松明にするのは本当に勿体ないです。
私の師匠は根付にして龍を彫っていました。
ベルトに鉈を吊すための根付だったんですが、これが格好良かった。
所謂、職人の贅沢って奴です。

投稿: 酔仙 | 2017年9月 2日 (土) 06:54

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