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2014年11月14日 (金)

熱気に当てられ

突然真冬になりました。
今年は、天候の変化が急激ですね。

そんな中、寒さに震えて作業していると、来客あり・・
建築設計士の方です。

とあるご相談。

弊工房は、ほぼ100%一般のお客さんからのご注文ですが、時々設計事務所や工務店からのお問い合わせも頂きます。
だいたい、その場合は図面が既にあり、この通りに作ってくださいということがほとんどですね。

私としては、下請けはやらないなどといった特段のポリシーがあるわけではなく、お役に立てるならばお引き受けするのを基本的姿勢としているのですが、総じてこれらのご依頼は、価格、納期の点で折り合わないことが殆どで、結果として破談になってしまいますね。

で、昨日も例外ではなく、残念ながらお引き受けするのは難しいということになりました。


まあ、ビジネスとしてはそのような結論となったのですが、その後の雑談が結構面白かったのであります。

件の建築士氏は、お客さんにできるだけ低コストで上質なものを提供したいというのが基本的なポリシーで、その為には建材から家具のような調度品に至るまで、できるだけ流通過程での中間経費をなくした供給体制を整えたいとのこと・・

また、調度品については、たとえ安くても量産的無機質なものではなく、クラフトマンシップが感じられるものにしたい・・
その為には、家具にも高級木を使わず、杉の板木など、安価なものを素材とし、デザインはできるだけシンプルかつ製作効率が良い構造を目指したい。

そうすることで、巷の家具とは一線を画す上質なものを、適正な価格で実現したいと熱く語っていました。

また、従来の商慣習のように、元請けが下請けに時間的、金銭的負担を押し付けることには疑問があり、顧客から元請け、下請けに至るまで、適正なコストで物が立ち上がるようにしていきたいとのこと。

このような設計士にお会いするのは初めてで、初対面ながらもその熱気にあてられ、ちょっと高揚した気分になりました。


今回のご依頼にお応えすることはできませんでしたが、また機会があれば是非・・ということで、お見送りした次第です。


設計事務所がらみの、特に店舗関係の仕事は、近年かなり酷い状況になっていることをうわさ話でよく聞きます。
デフレの影響なのでしょうが、しかし、あまりにもコストを削り過ぎると必ずどこかにしわ寄せが来て、信頼関係が崩れ、また、経済的にも疲弊し、最終的には共倒れとなってしまう緩慢な自殺行為となります。

このようなことに疑問を持ち、小規模ながらも奮闘している方がいることを知ったのは、大きな収穫でした。

この秋一番の冷え込みでしたが、ちょっと体が熱くなった出来事でありました。

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コメント

例えば、新築用の家具を提案してみるというのも面白いかも知れません、今回は折り合わなかったかも知れないけど、新築物件向けの家具という発想、作り付け専用家具とか提案してみたら面白そうです。
お互い職人なのだから、話せば必ず通じる物があると思います。

投稿: 酔仙 | 2014年11月14日 (金) 20:07

アドバイスありがとうございます。
そう言えば、もう10年以上も提案型の作品作りはやっていません(汗)

実はアイデアはたくさんあるんですが、なんだかんだにかまけて、できないままになってますね(反省)

来年こそは・・・^^;

投稿: 栗原@simple | 2014年11月18日 (火) 10:56

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