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2014年5月14日 (水)

リフォームのダイニングテーブル

最近の納品からご紹介。

20140426_001


ダイニングテーブルです。
ただ、これ、完全な新作ではなく、従来のテーブルをリフォーム(あるいはリメイク)したものです。

今使っているローテーブルを、ダイニングテーブルにリフォームできないだろうか? とのご相談をいただきました。
弊工房では、原則として修理やリフォーム、リメイクについてはお引き受けをしていないのですが、写真を拝見したところ、天板が立派な無垢材であることと、お住いが車で30分ほどの近距離であり、現品の確認や直接の打ち合わせが可能であることなどより、お引き受けすることにいたしました。


ちなみに、弊工房がどうして修理やリファームなどを原則引き受けないようにしているのか? という理由についてですが・・

修理やリフォームには、家具を新たに製作するのとは異なる技術や設備が必要であることに加え、特別な美的センスが欠かせないことによります。

特別な美的センスとは・・・従来の家具の特性を生かしつつ、それに染み付いたお客様の思いを損なうことなく、いや、さらに増し、より魅力的なものに作り変えることができる・・そのようなセンスです。

私見ながら、新たな家具作りのセンスと、リフォームのセンスは、そのベクトルは全く異なるものだと思っています。
どれほど家具を作っても、リフォームのセンスは磨かれることはない!
と断言してもよいほどで、その根拠としては過去の苦い思い出がベースとなっているのですが、長くなるのでそれに触れることはやめておきます。

これらについては、もちろん反論や異論もあることでしょう。
、よろしければコメントなどお寄せいただければと思っていますが、とにかく私としては、頑なにそう考えているのでございます。

今回のご依頼についても逡巡しましたが、写真で見る天板があまりにも見事であったことより、これを活かさないのは極めて惜しい、、との思いがムクムクと湧き上がり、お引き受けした次第です。

ちなみに、いただいた写真はこれです。

20130422_222637


立派なオークの天板で、表面はなぐり仕上げでしょうか? 刃物跡を残した力強い仕上がりです。
天板厚みは3センチほどもある重厚なもので、ローテーブルとして長年使い込んだことにより、エージングされた味も感じられます。

いいな~この天板。

実物を拝見すると、反りも殆ど無く、目切れなども出ておらず、まだまだ数十年は立派に使えるものでした。
一旦お引取りをし、脚部を製作して組み合わせ、納品に至った次第です。

20140426_004


デザインは、当初のイメージを踏襲しつつ、ダイニングテーブルとして使いやすい形を目指しました。

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脚は斜めに、そして、重厚な天板を支えるために、少々太め。

20140426_003


脚に丸みをつけたのはお客様のご要望をお受けしてのこと。
変形楕円といった形で、曲率が一定ではないため機械での加工は不可能。
一本ずつ、手鉋で削って仕上げました(疲れた~)

天板サイズは1550×900ミリほどで、立派な6人掛けのダイニングテーブルになりました。
これから数十年、、リビングの主役としてご活用いただければ嬉しいですね♪

それにしても、改めて思いました。
無垢の天板って、使い込まれた天板って、いいもんですね~


お届先 福岡県

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