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2014年4月16日 (水)

病棟へ帰る

首だけしか動かすことのできない、長い長い時間。
昔見た「ジョニーは戦場へ行った」という映画を思い出したりしました。

それでも、ようやく病棟へ帰る時刻となり、移動用のストレッチャーに移し替えられました。
これでICUとはおさらば・・

担当の看護師さんはとてもにこやか、親切で、しかも美人(マスク越しなので、多分♪)でしたので、名残惜しい思いもあるのですが、しかし、周囲を医療機器に囲まれ、あちこちのランプが点滅し、いかにも危機管理万全といったハイテク部屋というのは、意識がはっきりした者にとっては、その風景自体がなんとも言えぬストレスになるようです。

ストレッチャーに乗ると、見えるのは天井ばかり。
廊下を通り、エレベーターに乗り、病棟4階へ。
ナースステーション前の個室が、新しい部屋です。

ベッドの横には大きな窓があり、外の風景が見えるのにほっとしました。
動けないのは一緒だけど、窓があるだけでずいぶんと気が紛れます。

看護師さんが、預けていた私物の入ったバッグを持ってきてくれました。
「何かいるものはありますか?」

バッグの中身を確認してもらったところ、ラジオが出てきました。
それそれ・・・ラジオ・・・ください。

ラジオをとってもらい、イヤホンをつなぎ、チューニングすると・・
ああ、流れてきましたよ。 いつも聞いている、好きな番組が♪

ラジオが聞ける幸せ。
ほんのちょっとですが、日常を取り戻したような気がしました。

病室にはテレビもあるのですが、寝たままの状態では画面を見るのもちょっときつい。
いや、それ以前に、テレビカードを差し込むために、体を捻ることもできないのです。

ラジオを聞き、そして、ちょっとであれば飲水も可となりましたので、吸飲みを借りて水を飲みました。
甘露甘露。
痰の問題も解決し、ちょっと人心地ついたような思いがしました。


体の管は半分ほど外れましたが、輸液点滴、硬膜外麻酔、そして、尿道カテーテルはまだついたまま。
麻酔が効いているためでしょう、腹部の傷はそれほど痛みを感じません。
その代わり、なぜか右指先にしびれがあり、右肘と肩にかなりの痛みを感じるようになりました。

看護師さんに聞くと、多分腹腔鏡手術の副作用に依るものではないかとのことで、痛みが強くなるようなら鎮痛剤を使いましょうとのこと・・

薬はあまり使いたくないので、様子を見ることにしました。
幸いにして、痛みはその日限りで消えていき、ホッとしました。

手術翌日はそのように過ぎて行きました。
夜もなかなか眠れず、ずっと深夜放送を聞いていました。

こんなこと、中学校の時のオールナイトニッポン以来ですわ。
深夜放送、NHKのラジオ深夜便を聞いていたのですが、大人向けの番組で、なかなか面白い。
ちょっとした発見でした。


つづく

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