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2014年3月20日 (木)

ウォールナットのレトロキャビネット2

アールデコを考える日々が続き、来る日も来る日も美術系の専門書を読んだり、ネット検索したり・・・
頭を悩ませていた時、ふと思いついたのが子供だったころの風景。

当時(昭和40年代前半) 我が家の近所に古い洋館がありました。
それは、廃墟となった医院で、木造建築の瓦葺き、出窓がとても印象的だったのを覚えています。

これだ!

大正時代、大工さんが見よう見まねで作った洋風建築がたくさんあり、その様式は当時世界的に流行っていたアールデコを基調としたものでした。

そうだ、あの出窓こそ、まさに日本のアールデコじゃないか。
当時、海外航路の拠点として大変なにぎわいであった門司港を象徴するのに、これ以上の題材はないと、この思いつきに一人興奮したものでした。

しかし、当時駆け出しの私。
技術も経験も未熟な自分に、果たして出窓風のキャビネットなど作ることができるのか?

製作期限まで後ひと月あまり。
企画書は提出しており、手がけてしまえば後戻りはできません。

設計図を何度も書き直し、不明な構造については車を飛ばして一時間の母校(田川訓練校)へ出かけ、先生を捕まえてあれこれアドバイスを貰ったりしました。

そうやって、ウンウン唸りながら作ったのがこれ・・
Artmuraten20018


今あらためて見ると、各所に稚拙な部分が散見されお恥ずかしい限りですが、駆け出し当時に熱い思いをぶつけながら作った、思い出深いキャビネットです。

屋号の「木工房シンプル」からは、ある意味対極にある作品で、もう二度とこのような作品を手がけることはないだろう・・と思っていました。

ところが・・・この度、同様のものを・・とのお問い合わせをいただきました。
ホームページの片隅奥にひっそりと載せていた写真をご覧になり、お問い合わせをいただいた次第です。


つづく・・・

<お知らせ>
諸事情により、3月25日(火)~4月6日(日)まで臨時休業します。
ご迷惑をお掛けしますが、どうぞよろしくお願いします。


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