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2012年8月 8日 (水)

記録として

先日、訃報を聞きました。
旧職場の大先輩で、縁薄からぬ方です。

確か、まだ還暦を少し超えたくらいの年齢のはずで、早期退職後は悠々自適に時々テニスを楽しんでいるなどの噂を聞いていましたので、にわかには信じられませんでした。

別ルートで確認してみると、やはり確かとのこと・・・ 愕然。


聞くところによると、自宅で倒れ、発見されたのは一週間ほど後のこと。
発見時には息はあったものの衰弱が激しく、入院していったんは回復へ向かったようですが、残念ながら息を引き取った由。


先輩はついに結婚せず、一人暮らしでした。

いつも飄々とした態度で、世間に逆らうわけでも媚びるわけでもなく、年下である我々に対しても常に同じ目線で接してくれていました。
なので、私とは一回り以上の年齢差がありながらも、先輩と言うよりは友人としての感じが強く、時々はタメ口をきくなどのずいぶん失礼なこともしたものですが、いつもニコニコと受け流してくれていました。

一人暮らしといっても、もちろんまだまだ人の手が必要な歳ではなく、テニスやギターなど多彩な趣味を持ち、時々は会社のクラブにも顔を出しているとの話を聞いていましたので、なんとも羨ましい引退生活を送っているものだと思っていました。

脳内出血・・ということだそうですが、詳細な原因はまだわかりません。

ただ、残念なのが、倒れてから発見されるまで一週間もかかってしまったことです。
この間、一体彼は何を思っていたのだろう?
いや、意識はもう無くなっていたのか?

など、私が考えてみてもしかたのないことではあるのですが、あの陽気な先輩が一人で自宅に倒れているところを想像すると、やりきれない思いがこみ上げてきます。

無縁社会や孤独死 などと言う言葉が最近は増えてきていますが、身近な人に、しかも、まだ60歳そこそこという若い年齢の人にそのような事態が起こると、この言葉の持つ底なし孔を覗いているような・・深く暗い空洞を見つめているような虚無的な感じに襲われます。

先輩は決して孤独ではなかったはずです。
しかし、その最期は、あの陽気な先輩にはとても似つかぬ寂しいものとなってしまいました。

それが、本当に残念です。


なので、たいへん小さなことではありますが、このブログに書き記すことでずっとその生と死を記録にとどめておきたいと思います。


Mさん、安らかに眠ってください。
合掌

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