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2012年4月29日 (日)

三井住友銀行お客様サービス相談センターの山下です にご注意

連休の前半、皆様いかがお過ごしでしょうか?
アタクシは普通に仕事でございます(-_-;)

さて、先日妙なメールが来ました。

送り主は、三井住友銀行。
泣く子も黙る三井住友さんですよ。

何かしたっけな??
とにかく、銀行からのメールには超敏感な零細事業主であります。

内容は・・・
新しいパスワードを設定してくれとのことらしい。
なにやら、セキュリティーに関するシステムを改良中であり、これが完了する前にパスワードの変更をしてもらわなければならないので、早くアクセスしてくれとの依頼です。

???

変です。

だって、ワタクシ、三井住友さんとは取引がないのですもの。

変だなぁ・・・


よ~く読み返してみると、なんだかとっても怪しい。

三井住友銀行とはっきり書かれてはいるのですが、担当者の部署が今ひとつ曖昧・・
また、ビジネスメールならば常識である、正確な部署名、所在地、電話番号などの記載も全くない。

そして、早く手続きしないと・・という、危機感を煽るような内容。


検索してみました。
すると、出てくるわ出てくるわ・・同じような不審メールの報告が。

本物の三井住友銀行のHPにも、弊社の名前を語る不審メールにご注意との表記が。

どうやら、三井の名前を語って、個人のパスワードなどを引き出す手口らしい。


やっぱりね。


まあ、こんな稚拙な手に引っかかるほどリテラシーが貧困ではありませんが、これがもっと巧妙な文章で、また、取引をしている〇〇銀行の名を語っていたとしたら・・・汗
ほろ酔い加減の時だったら、騙されてしまうかも?


ともあれ、ネット時代のリテラシーについて、改めて考えさせられると同時に警鐘を鳴らしてくれたメールでした。
その点で、詐欺グループには感謝したい気持ちですわ www

皆様も、くれぐれもご注意ください。

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2012年4月27日 (金)

保育園へ

保育園へ納品に行って来ました。

先日、こども椅子をお持ちした先で、今回はすべり台です。

いや、すべり台と言うよりは、滑らない台・・?
あえて滑らない塗装をしたものです。

打ち合わせの時に聞いた話によると、すべり台ではなく、スロープとして使いたいとのこと。
つまり、ハイハイやよちよち歩きで坂を登る・・その達成感が幼児にとっては快感なのだそうです。

滑ると登りづらくなるので、滑りにくいように・・とのことでした。

なるほど・・このようなことは、実際に保育の現場に行かないとわからないことですね。


さて、スロープに使ったのは900×1800ミリの大きなベニヤ。
12ミリ厚のシナベニアです。

これを、パインで作った台に立てかけることで斜面を作ります。
台をひっくり返せば、斜度違いでセットできるというアイデア・・・

やはり、打ち合わせから生まれたアイデアです。

設計図を書いて、無事完了したものの、実際に子供が遊ぶとどのようになるのか?
こどもは何をするかわからない。

これが心配だったので、子供たちが元気良く遊ぶ時間に合わせて納品へ行きました。

スロープをセットすると・・
いや、遊ぶわ遊ぶわ・・ 大はしゃぎ。

静かに落ち着いて・・なんてやってくれません。
バタバタ走ったり、飛んだり。

でも、満面の笑顔や、ピョンピョン跳ねながら大はしゃぎするのを見るのはほんとうに嬉しいものです。
この恍惚となるような経験は、モノづくりをしている者の特権ですね。

あまりのはしゃぎっぷりに、ちょっとヒヤヒヤしながらしばらく眺めていましたが、まあ、大丈夫そうです。
保育士さんに状況観察をくれぐれも、と依頼して、引き上げました。


諸事情あって写真は撮っていませんが、家具以外でもこんな仕事もやってますので、よろしければ是非お問い合わせくださいませ♪

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2012年4月25日 (水)

低インシュリンダイエット

体重管理は大変です。
この年になると基礎代謝が落ちてきますので、ちょっと食べるとすぐに体重が増えてしまいます(汗)

お酒も飲むしね・・・

ジョギングやウォーキングなど、軽い運動は続けていますが、それでも油断をするとすぐに増えてしまうのが悩みの種(皆同じですよね、ご同輩)

食べたり飲んだりする量を減らせば良いのですが・・
いや、それは分かっちゃいるのですが、分かっちゃいるけど止められない・・というのが人間の弱いところです。

そんな時、ふと見かけたのが「低インシュリンダイエット」

いかにも怪しそうな名前ですが、これ、私が敬愛する、とあるアウトドアの達人がブログに書いていたことですので、トンデモ系では多分ないだろう・・ということで、ここ10日間ほど試してみました。


どのような方法かというと・・
食べる順番に注意するというもの。

食事をする時に、まずは果物や野菜などの繊維質のものを最初に取り、次いで肉、魚などのタンパク質、脂質とつづいて、最後に炭水化物を食べるというやり方です。

このようにすると、体内の血中糖度の上昇が緩やかになるためインシュリンが過剰に分泌されず、結果として脂肪の体内取り込みが抑制されるというメカニズム・・らしい。

まあ、私もこのあたりはうろ覚えなので、詳しいことは検索して下さいませ。


ともあれ、この方法だと食べる量はいつもと同じでOK。
ただ、食べる順番に注意するだけなので、食事制限のようなストレスがたまりません。

そして、もう一つ良いところは、食べ進めるうちに満腹中枢が刺激されるのか、少しずつ食欲が満たされてきますので、最後のご飯(炭水化物)はお茶碗に軽く一杯あれば十分という感じになります。

自然と炭水化物の量が減り・・かと言って、低炭水化物ダイエットのような危険性はなく、無理なくカロリー制限できるのが良いところです。


で、この10日間で平均体重が1.5キロ減少しました。
私にとっては、画期的なことでございます。


興味を持たれた方、くれぐれも自己責任でお試しくださいね。


蛇足ながら・・
ただ、この方法、特定の種類のものばかりから食べていくことになりますので、食事マナーとして傍目には大変行儀が悪い。
子供の教育上は・・あまりおすすめは出来ませんけどね (^^ゞ

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2012年4月24日 (火)

妖艶な

先日お届けしたウォールナットのキャビネット・・・
お客様から写真をいただきましたので、ご紹介。

20120422


いや~ いいですね。
おしゃれな喫茶店のカウンターみたいです。

ウォールナットは、なんというか、とっても色気がある木です。
色気・・変な意味ではなく、艶やかというか・・・ 華やかな木目が黒い木肌に絡みあっているようで、うっとりするような色っぽさです。

他の木では・・・

例えばホワイトオークは凛とした優等生という感じ。
チェリーは、フレッシュな清純派・・でも、時間が経つと大人の落ち着きに変わる・・
メイプルは、清潔感あふれる知性派

など、なんだか分かったような分からないような変な喩えですが、そのようなイメージがあります。


しかし、ウォールナットには特有の妖艶な感じがあり、これが良くも悪くもこの木の最大の魅力ですね。

なので、人によって好みが別れる木でもあります。
私は、大好きです もちろん♪


白い壁と、黒いウォールナット。
シンプルにして絶妙のコントラスト。

改めて、ウォールナットはいい木だなぁ  と思いました。

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2012年4月23日 (月)

旧友来たる

先日、ふらりと友人が訪ねてきました。
訓練校の同級生で、今は福岡で建具屋をしているA君です。

年は私よりも10歳ほど下で、30代後半。
まさに、脂が乗り切った世代と言えます。


訓練校にいたときは、まだ学生気分が抜け切れないようなところもありましたが、あれから10年・・・
卒業後はリサイクルショップ、そして建具屋と修行(丁稚)に行き、3年ほど前に独立した由。

10年の苦労、そして歳月はやはり人の顔を変えますね。
いや、どこから見ても立派な建具職人ですわ。

今回はこちらに建具の納品、立て付けがあったそうで、ついでに寄ったとのこと。
話は自然と商売のことに・・


聞くと、建具屋もやはり厳しいとのことで、次々と商売終いしているらしい。
今は建具も規格品がいっぱいあり、施主はカタログでそれらを選び、大工がマニュアルによって建付までできる時代・・

その時代に建具屋としてどのように生き抜いていくのか?
滔々と語る姿は頼もしいおっちゃんでした。 


卒業から10年。
皆色々な針路をたどり、すでに木工の道から離れた人も多くいます。

でも、その中で、このように商売の第一線でバリバリとやっている同級生の姿はたくましく、頼もしくあります。

A君、お互いがんばりましょう。
私はあと10年・・ 貴君は・・25年は頑張らにゃ~ね(^^)


さて、仕事、仕事

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2012年4月20日 (金)

メイプルの仕上げは

仕上げについて・・・

仕上げとはこの業界用語で塗装を指すのですが・・・我が工房はオイル仕上げが基本となってます。

しかし、例外あり。
メイルについては、オイルではなく、ウレタンを仕上げとして施します。

メイプルはその白い木肌が持ち味で、鉋で削った白木のメイプルはそれは惚れ惚れするほどです。
ところが、これにオイルを塗布すると、オイルの黄色い色が転写されるためにその白さが損なわれてしまいます。

また、オイルは木を濡れ色にするという効果があり、これは膿色の木についてはさらに色を濃くして質感を向上させる効果があるのですが、淡色の木の場合は、濡れ色にすることで木肌にむらが出ることがあり、必ずしも良好な仕上がりになるとは限りません。

で、このような理由で、メイプルについてはウレタンを施すようにしています。

使うのは水性ウレタン。
溶剤が水なので扱いやすいのが利点です。

ただ問題も・・

それは、水性のため、塗布時に木肌に毛羽立ちが出やすいことです。

これ、木工を手がけている方ならばもちろんお分かりのことと思いますが、木に水をかけると表面が毛羽立ってがさがさになってしまいます。

この処理は大変ですので、こうならないようにするためには、事前の素地調整が欠かせません。

もちろん、しっかりと鉋をかけるのは言うまでもありませんが、その後のサンディングも念入りに・・・
サンディング前の水引はもちろん必須で、ペーパーの番手選択はオイル仕上げよりも慎重に・・表面状態を見ながら少しずつ番手を上げていきます。

困ったことに、最近はすっかり近くが見えにくくなってしまいましたので、表面状態の確認が大変なこと。

昨日も、メガネを掛けたり、外したり、また、眼鏡ルーペを取り付けてみたり・・・
そんなこんなで四苦八苦しながらやっていました。

そのおかげで、下塗りはバッチリ。
しばらく養生して、次の晴れの日に本塗りの予定です。

メイプルは、今後も制作が続きますので、しばらく四苦八苦の仕上げが続きそうです (-_-;)

(メイプルは・・墨線は見やすいんだけどねぇ)

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2012年4月19日 (木)

ふんだり蹴ったり

昨日は、作業中に左足の向こう脛に誤って材を落としてしまいました。

痛たたたたた  つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚

弁慶の泣き所。
こりゃ痛い。

気を取り直して、作業続行・・・
すると、今度は立てかけていたクランプのハンドルに右足の向こう脛を痛打。

。゚(゚´Д`゚)゚。

左右とり乱れて、痛いのなんの。


極めつけは・・・
お風呂に入っていた時、怪我をしたすねをかばって変な体勢をしていたら、風呂椅子に座りそこなって転倒・・・臀部を強打。

(つд⊂)エーン


ふんだり蹴ったり。


工房に掲げている職場安全の御札・・・ 願掛けが足りなかったのかなぁ?


で、今日は御札に柏手を打ち、痛む下半身で作業をしている次第です。
皆様も、くれぐれもお気をつけ下さい。

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2012年4月18日 (水)

禁止アドレス

ホームページを開設している身として、お客様とのやり取りにメールは欠かせません。

キーボードを打つのに肩はこりますが、しかし、やり取りのログが自動的に残るので、後々からも交渉の経緯などを確認することができ、大変便利ですね。

本当に、メールは必須のツールです。


ただ、時々困ったことが・・・


最近では、携帯メールでのお問い合わせも随分増えてきました。
もちろん、携帯メールでも構わないのですが、時々困ったことが・・・

それは、禁止されているメールアドレスをお持ちの方が時々いらっしゃることです。

例えば、ドットが連続したり、@マークの前にドットをつけるなどはメルアドの禁止事項になっているはずなのですが、これを使っている方がいらっしゃる。

この場合、このアドレスに返信しようとするとエラーとなり、発信することができません。


困ったなぁ・・ (・・;)

だいたい、そもそも、どうして禁止されているメルアドが使われているのか?

調べてみると、一部の携帯会社はこの禁止アドレスでも登録ができるようになっているとのこと・・
このため、おそらくお客様もそれが禁止アドレスであるとは知らずに登録しているのでしょう。

ちょっと、そこのd○c○m○ さん。
どうしてそのような設定にしているの?


と、悪態をついても仕方がない。
さて、どうやって禁止アドレスへ返信すれば良いのか?

いろいろためしてみると、Webメールを使えば良いということが分かりました。
これであれば禁止アドレスへも問題なく送れるようです。

問題は解決したのですが、しかし、Webメールとパソコンのメーラとの使い分けは結構面倒くさい。
ログをどのように保存するのか? なんてことも新たに考えねばならず、悩ましいことでございます。


そんなこんなで、今日も時間が過ぎてゆく。
ホント、事務仕事は大変です。

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2012年4月17日 (火)

ウォールナットのキャビネット

ちょっと公私共バタバタして、ブログご無沙汰してました(_ _)

新作のご紹介です。
20120414_001


ウォールナットのキャビネット。
上は引き出し、下は引き違いの4枚建て扉です。

20120414_002


ご近所にお住まいのお客様からのご注文で、納品は車で1分ほどの距離。
信号に引っかかったので、2分かかりましたけど・・・(^^ゞ

ともかく、ご近所ということは納品時には大変ありがたいことでございます。

20120414_006


納品は2台。
キッチンから続く壁沿いに並べました。

2台並べると、長さは3m超・・
結構なボリュームです。

20120414_010


食器や食料品などが入る予定とのこと・・・
これだけあると、相当量の収納ができますね。

食器の収納は、食器棚が一般的に浮かびますが、最近ではこのように横に長いタイプの収納もよくお問い合わせを頂きます。
圧迫感がなく、また、天板上も広く使えますので便利ですよ♪

素材はウォールナット。
白い壁とのコントラストが綺麗です。

扉を開けると、ウォールナット特有のほんのりと香ばしい香りも漂います。

シンプルなキャビネット。
おひとつ、いかがでしょうか?

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2012年4月13日 (金)

納品前のバタバタ

明日は大きな家具の納品日・・・

そのために、最終のチェックや研磨など、納品前の調整中です。


今日はそんなとこ・・・

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2012年4月12日 (木)

峠越え

峠は越えました!


何の峠かって?
それは、もちろん、木工に決まってますよ。

数週間前から手がけている家具なのですが、いろいろなところに今まで用いたことのない技法や構造を取り入れており、その都度試作などの試行錯誤を繰り返していましたので、まあ進まないこと・・・

木工に限らず、モノづくりで大事なことは先を読んで合理的な工程を組み、段取り良く進めることなのですが、初めてのことについては経験知も働きません。

このため、先を読むこともできず、製作手順などの工程についてもよくわからず、したがって段取りなども工夫できない・・・ちゅうわけで、なかなか難儀なことでございます。

それでも、ぼちぼち進めてきて、昨日ようやくすべての目処がつきました。
最も懸念していた構造も無事克服することができ、まあ、案ずるより産むが易しということで、大きな峠を超えた気分です。

さて、今日からいよいよ組立へ・・
ここまで来て単純ミスなどしないよう、慎重に・・・進めます。

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2012年4月10日 (火)

雨の降る前に

夕方から雨になるとの予報でしたので、早めに次作の木取りをしなければなりません。
で、午前中に材料出しへ・・・

ところが、必要な材は積み上げている山の一番下。
取り出すためには、その上の材を50枚ほども一旦積み下ろさなければなりません。

分かってたんだけどね。
分かってたもんで、それが億劫でつい後回しにしてきたのですが、雨が降るとさらに厄介になるので重い腰を上げた次第です。

今日は平日で、息子たちの手伝いもなし。
一人でやるしかありません。

えっちらおっちら下ろして・・・ 材を取り出して・・・ 再び積み直す。
肩と腕が悲鳴を上げそうになりました ああ~しんど。

筋肉が疲れてくると、思わぬ拍子に材を落として怪我をしたりすることがあるので、気が抜けません。
でも、まあ、なんとか無事に完了。

さて、今からは・・・ 粗木取り。
これも気力が必要な作業です。

さて、雨の降る前に・・・ やっちまいましょう! 

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2012年4月 9日 (月)

春になりました

花見に行って来ました。
と言っても、桜の下を歩いただけですけどね・・

先日の春の嵐で散ってしまったのではないかと思っていたのですが、ど根性桜か? 昨日は満開でした。

日が暮れるころ、当地の桜の名所である小倉城へ・・
昨日は比較的暖かかったので、まあ、人の多いこと・・・

昨年が自粛モードでライトアップなどもされなかったので、2年ぶりのお待たせではじけちゃっているのでしょうか、それはそれは賑やか(うるさい)こと。

人では例年の1.5倍ほど。
歌うわ、踊るわ、小さい子は泣くわ・・
また、なぜか縄跳びをしたり、運動会まがいのことをやっている人もいたりして、もうわけが分からん。

桜は超満開。
これほど咲き誇っているのは記憶にないほど、それは見事でした。

ただ、ゴミ集積場の山山山。
花の下にはゴミの山。

花見なのか、ゴミ見なのか(-_-;)

というわけで、早々に退散した次第です。


明日は雨。
と言うことは、今日が最後かもしれません。

よし、今日はウォーキングで近所の桜の名所をゆっくり回ることにしようっと。

本格的に・・・春になりました。

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2012年4月 6日 (金)

画期的な朝ドラ カーネーション(最終話)

木工とはまるで関係のない朝ドラの話を熱く語っていますが・・・今回が最終話です。

尾野真千子の降板 これには本当にびっくりさせられました。
作中主人公である小原糸子は、尾野真千子の好演、熱演によって命を吹き込まれ、糸子の生き様が視聴者の心を鷲掴みにし、魅了していました。

それが、どうして、途中降板となってしまうのか?

NHKの説明によると、この物語は小原糸子の一代記であり、晩年から死に至るまでの長期にわたって人生を描くものであること。
このため、29歳の尾野ではさすがに最晩年を演じるには無理があり、そのためにヒロインを交代させる。
14~60歳までは尾野 そして、少し時間が飛び、72~92歳までを夏木マリに演じてもらう由。

なるほど、それは分かります。
しかし、どうして発表が今なのか?
製作開始当時にはそのような話は全くなく、物語が中盤の盛り上がりに差し掛かる頃の発表は全く解せません。

尾野演じる糸子に魅了されてる我々にとっては、まさに寝耳に水。
はしごを外されたような感がありました。

これがちょっとした騒動となり、週刊誌やネット上などで様々な憶測、誹謗、中傷が飛び交う異常な事態となりました。


ともあれ、3月初頭に尾野が退き、夏木マリへとヒロインが変わりました。

この時の喪失感、違和感は、このドラマを見ていた方ならば皆共通して感じたことでしょう。

潔いドラマです。
それまでの出演者は三姉妹役の三人を除いて総入れ替え・・
また、時は昭和の終わり、バブル期に話は一気に飛びます。

晩年でのテーマは、老いについて・・
老いるとは一体どういうことなのか? そして、老境において糸子はどのような生き様をたどったのか?

私も50歳を目前にして、そろそろ老いというものを少しずつでも考えていかなければならない年代ですので、このテーマは大変興味深いものでした。

老いるとは、昨日できていたことが、今日はできなくなること・・
大切なものが、人も、次々と無くなっていく、亡くなっていくということ・・

これら、大きな喪失感が老いるという事の本質であり、これといかに向き合うかということが老境における最大の命題とも言えます。

糸子の周りからも大勢の人が居なくなりましたが、しかし、仕事場をサロンのようにして仕事を通じた様々な人と交流し、新たな繋がりを次々と作っていきます。
一般的には、引退後は静かに隠居生活というのが相場でしょうが、それとは対極にある生き様で、まさに死の間際まで仕事に打ち込む生涯でした。

女傑一代記としては見事なドラマで、賞賛は惜しみませんが・・・
しかし、ヒロイン交代は果たしてどうだったのか?

夏木マリは頑張っていました。
しかし、ネイティブな関西人でない彼女の岸和田弁は、九州人の私が聞いても違和感があり、また、尾野真千子は小原糸子そのものであったのに対し、夏木マリは小原糸子を演じていたとの印象は拭えず、その頑張りが手に取るように分かるだけに痛々しく、それがドラマへの集中を阻害していたのもまた事実です。

しかし、夏木マリを責めるのは酷というもの・・・
尾野真千子の後では、おそらく誰が演じても視聴者を納得させることはできなかったでしょうね。


物語の最終回・・・
幽霊が登場したりと、なかなかの遊びで楽しませてもらいましたが、最大の驚きはそのラスト・・・

なんと、小原糸子の生涯を朝ドラにしたいとの依頼がNHKからあり、それがドラマ化され初回の放映が作中で展開されます。

そう、カーネーションの初回を、ヒロイン糸子の親友が見ているというところで物語は終わり。

虚実入り混じり、メタフィクションというやつか?
大げさに言うと、火の鳥が描いたような輪廻を連想させるような意表をつきまくるラストで、まさに最後の最後まで渡辺あやの手のひらで踊らされてしまったようです。

感服。

朝ドラ最高傑作にして、最大の問題作。
こんなドラマは、もうしばらくお目にかかれないだろうなぁ・・・


蛇足ながら・・・
願わくば、渡辺あや、尾野真千子のタッグで大河ドラマを期待!

ジリ貧の大河に、きっと風穴を開けてくれることと思います。
NHKさん ヨロシクね♪

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2012年4月 5日 (木)

画期的な朝ドラ カーネーション3

カーネーション考 その3

様々な物議を巻き起こしたのも、このドラマの特徴でした。

まずは父親の暴力・・
と言っても平手打ち程度のことなのですが、子役が演じたこども期のヒロインに平手打ちを食らわしたのにはさすがにどきりとしたものです。

でも、その当時、まだ父権が圧倒的な力を持っていた時代にあっては、この程度のことは日常であったはずで、不思議なことではないのですが・・・
しかし、人権意識が極限まで推し進められ、父権はとうに失墜し、父親自身がが理想の親像として友達のような親子関係を標榜している現代では、平手打ちの描写も相当に過激なシーンとして写ったことでしょう。

ただ、これは父親役の小林薫の力量でしょう・・・ 激しさの中にも愛嬌があり、頑固で意固地であっても思いやりがあるという一見矛盾した人物像を実にうまく演じており、このために、乱暴な親父でありながらも愛すべき人物として視聴者からの人気は絶大でした。

いや、小林薫・・すごいね。


次には、不倫。
朝ドラでヒロインの不倫を正面から堂々と取り上げたのは初めてじゃないかな?

しかし、不倫といっても露骨な描写は皆無で、表情や所作や音楽、効果音などで心情を描いていく手法が取られていました。
この時の尾野真千子の演技は絶妙で、目の動き、首のかしげ方、そして間合い・・これだけで相手に惹かれていく心情を見事に表現していました。

うまい! としばしば唸らされたもので、卓越した演技力を備えた尾野であるからこそできたもので、並の女優では学芸会レベルの茶番劇に落ちてしまっていたことでしょう。

とにかく、間接的なシーンのみしか描かれないため、視聴者はその背後にある情景を否応なく想像してしまうことになり、それが妄想をどんどんふくらませていくことになる、カーネーションお得意のパターンですね。

この時のネット掲示板はそれは大変でした。
直接的な描写は全くないのに、賛否両論で大騒ぎ・・・

それらの意見を見るのも楽しみでしたね。


そして、これが極めつけですが、ヒロインの途中降板。
なんと、尾野真千子が降板するというのです。

この時は、さすがに激震・・といった感じでした。


つづく

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2012年4月 4日 (水)

画期的な朝ドラ カーネーション2

カーネーション考 つづき・・・

ストーリーについては御存知の通り、世界的なデザイナーであるコシノ三姉妹を育てた母、小篠綾子さんの生涯を描くもので、実話がベースになっています。

しかし、実話をもとにしながらも、架空の登場人物やエピソードが多く絡められており、小篠綾子伝と言うよりは作中主人公である小原糸子一代記という色合いが強くなっています。

この小原糸子に命を吹き込んだのはもちろんヒロインである尾野真千子です。
尾野真千子は、それまではどちらかと言うと陰のある物静かな役をすることが多かったように思うのですが、このカーネーションにおいてはそれらの正反対で、巻き舌で啖呵を切り、自身の信じた道をひたすら突き進むという役作りをしていました。

いや、役を作ると言うよりは、人物に憑依するように役そのものになりきる・・という表現のほうが正しいかもしれません。
尾野真千子が演じる小原糸子・・ではなく、これは小原糸子そのもので、あの時代、確実にこの人は岸和田に生きていたと視聴者に信じこませるようなリアリティーがあります。


脚本については、これも繰り返しになりますが、描くべきは描き、必要でないところはバッサリ切るという潔さがあります。
人の心情などについては、それが発露する場面をあえて描かない事で視聴者の想像力をかきたて、より印象が深まるという具合です。
もちろん、視聴者の想像力は人それぞれですので、その感じ取り方、解釈の仕方も様々で、それぞれの人によって味わいは異なりますので、同じストーリーでも受け取り方は違ってくるわけです。

そのため、共感することもある反面、反感を持たれることもしばしばで、ネット掲示板などでは賛否が激しく飛び交うことになっていました。
しかし、共感、反感の何れにしても、もう視聴者は脚本家渡辺あやの術中にはまってしまっており、感情を激しく揺さぶられる経験を味わってしまったことで、もう画面から眼が離せなくなってしまうのです。


演出や美術についても見事でした。
特筆すべきは映像と音楽の美しさです。

プログレッシブカメラは大河ドラマなどで使われていますが、正直なところ、いままでその効果については今一つよくわかりませんでした。
しかし、このカーネーションでその質感を実感することができました。
プログレッシブカメラは、ハイビジョンであっても対象物をリアルに鮮明に切り取るだけではなく、セピア色のフィルターを一枚仲介させたような暖かさがあり、ちょうど昔の写真を見ているような懐かしさを醸しだしてくれます。

音楽も秀逸で、効果音も巧みに使われていました。
例えば蝉の鳴き声や時計の音、台所で包丁を使う音など、昭和の時代を生きた人ならば必ず耳にしていた音で、これだけで昔にタイムスリップしてしまうようです。


このように、脚本、演出、そして役者の技量という三本柱が絡みあい、今までにないドラマに仕上がっていったのではないか・・・

きっと、そうに違いありません。


つづく

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2012年4月 3日 (火)

画期的な朝ドラ カーネーション

先週末、朝ドラ「カーネーション」が終了しました。
記憶する限り、一話も欠かさず見た朝ドラは初めてじゃないかな??

それまで、朝ドラと言えば目覚ましがわりのドラマという位置づけで、新聞を読みながら、あるいは朝食を取りながらのながら見が常でした。
おそらくは制作側もそれを自覚しているのでしょうか、やたらとくどいセリフや、必要以上のナレーションが入り、人物の心情をそれは丁寧に説明してくれます。

このため、画面を見ずともストーリーが分かるのが便利で、まさに朝の忙しい時間にふさわしい作りとなっています。

また、登場人物については毎回ステレオタイプで、ヒロインは可愛くて健気・・そしておせっかい。 どのような困難が持ち上がっても、これまた周囲の善意あふれる人たちの助けにより、それを乗り越えて成長する・・という鉄板のパターンが繰り返されるだけでした。

しかし、カーネーションはこれらのお決まりをことごとく粉砕し、朝ドラの概念を大きく覆す画期的なドラマでした。

ヒロインは可憐でもなく、健気でもない。
猪突猛進で、しばしば周囲との軋轢を生み、非難されるも反省をすることもない。

父親の暴力、家庭内の罵り合いも頻繁で、品行方正な視聴者は眉をしかめていたことと思います。

しかし、このように感情をむき出しにする登場人物は、それだけに逆に魅力的で、いきいきと画面の中で躍動していました。
時代は大正から昭和にかけての古き良き日本・・ プログレッシブカメラの採用で、画面はほんのりセピア色に染まり、それがあの懐かしい時代の風景をうまく切り取っていました。

そして、脚本 渡辺あや  主演 尾野真千子  ですよ。
面白くないはずがありません。

渡辺あやの脚本は、本当に説明が少ない。
ストーリーに不必要な描写やセリフはバッサリとカットする潔さがあります。
しかし、説明が少ない分だけ演者の技量が大いに問われる事にもなります。

セリフもナレーションもない・・・ ただ、演者の表情、目の動き、所作・・など、それらのほんのちょっとした動きで心情を表現しなければならない。

尾野真千子は見事でした。
ネットの感想欄などで、七色の涙を流すなどと形容されていましたが、まさにその通りで、目の動きやひとつぶの涙で視聴者の感情を鷲掴みにする迫真力があります。

また、父親役の小林薫、母親役の麻生祐未をはじめとする共演陣も素晴らしく、プロの役者の凄さを心底思い知らされたことでした。

とにかく、不要なセリフ、ナレーションがないので、常に画面を食い入る様に見つめていなければならず、ながら見などは全く不可能で、おかげさまでこの15分をじっくり見るために早々に朝食を済ませ、新聞も読んでおかねばならないので実に健康的な朝になっていたのでした。


つづく

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2012年4月 2日 (月)

桜の季節

突然暖かくなり、強い風が吹いています。
しかし、風は冷たく、春一番ではないのかなぁ?

と思って調べてみたら、春一番とは立春から春分までに吹く南風であるらしく、だとすると、結局今年は春一番が吹かないまま桜の季節を迎えてしまったようです。

昨日は天気が良かったので、昼食の帰りに近所の公園を散策してみました。
ここは、桜の名所として知られた公園で、すでに大勢の人があちこちに陣取り、バーベキューの良い香りを漂わせていました。

また、隣接する弓道場では試合でもあったのか? 袴を履いた大勢の高校生が待ち時間にお弁当を食べながら桜見物をしていたりして、のどかな休日の昼下がりといった風景でした。

桜は五分咲きほど・・
まだまだこれからで、今週末当たりがピークとなりそうですね。

今週末と言えば、入学式などが予定されているところも多いので、桜満開での新入学となりそうですね。


さて、我が工房、木工房シンプルは開業丸10年を終了し、今月から11年目に突入します。
開業時に立てた目標の中の一つに、10年間生き残ること・・というのがありましたが、とりあえずかつかつながらもそれを達成することはできました。

さて、次は15年、そして20年目への抱負ですが、しかし、先の読めない時代、将来の展望も難しそうです。

まずは目の前のことをきちんとこなしていく。
結局は、その地道な積み重ねしかない・・のではないかなぁ?

桜の季節。
この10年を思い返し、ちょっと物思いにふけってみたくなる今日この頃です。


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