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2012年2月 7日 (火)

機械には妥協しない3

良い機械は価格も高い・・
これはもう仕方のないことで、残念ながらこれが現実ですね。

ただでさえ物入りな開業前のこと、できるだけ資金を温存したいという気持ちもよく分かりますが、しかし使うべきところには使うという思い切りは必要だと思います。

とは言っても、資金も限られているので・・・ という方も多いことでしょう。

と言うより、個人工房を立ち上げる時に潤沢な資金を持っている人のほうが稀で、大多数の人はぎりぎりの資金でやりくりしていることと思います。


そのような時に、最もまずいのが資金の分散化、あるいは逐次投入という方法です。

分散化とは、多くの機械を幅広く手に入れるために、それぞれの機械のグレードを下げて安価な機械ばかりを揃える方法です。
この方法、たしかに多くの機械は揃いますが、しかしそれぞれの能力が低いために生産性を上げることは難しくなります。

今まで、週末ごとに趣味的にやっていた木工が、職業になると毎日フルタイムでの製作となります。
すると、わずか数分の時間差であっても、それがが累積すると何時間、あるいは何日という差となって現れてくるようになり、その時に機械の能力についてあらためて思い知らされることとなります。


また、逐次投入とは、とりあえず開業時はこのくらいの投資にしておいて、営業が軌道に乗った後にその利益によって改めて投資をして機械を増やしていこうという考え方です。

考え方としては一見正しいようにも思えますが、しかし、よ~く考えてみると、これは完全に論理破綻しているのは明白です。

投資を抑えて、低い生産性のままで営業利益が出るとは思えません。
ロケットでも軌道に乗せるためには初期の爆発的な噴射が必要なように、営業も軌道に乗せるためには何よりも利益を出すことのできる圧倒的な生産性が不可欠です。

資金の逐次投入では軌道の乗る前に失速してしまう危険性が非常に高いと言えるでしょう。


では、どうすれば良いのか?

ここからは完全な私見で異論もあろうことかと思いますが、私としては集中的な資金投下が良いのではないかと思っています。

具体的には、手押し鉋と昇降盤への投資は惜しんではならない・・・
この2つは、木工において最も基本的な加工を受け持つ機械ですので、高性能のものを備えておくべきと思います。

もちろん、これ以外の機械にも投資できれば良いのですが、欲を言えば切りがありません。

限られた資金であれば、それをどのように使えば良いのか、どの機械に投資するべきかということはそれぞれの制作スタイルによっても異なると思いますが、いずれにしろ、資金は出し惜しみするべきではなく使うところには使うという思い切りが必要だと思います。

さらに言うならば、どこに集中投資すればよいか分からない。。
という人は、開業すべき段階にないか、開業するために必要な資質に疑問がある と言わざるをえないような気もします。

ああ、今日は書きながらかなり辛口になってしまいました・・・反省

でも、これが忌憚のないところですので、参考にしていただければ、あるいは反面教師的に考えていただければ幸いです。


もうすぐ春。
今年もたくさんの人が開業されることでしょう。

そのすべての人にエールを送りたいと思います。

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コメント

先日はお世話になりました。

いろいろな話し聞かせて頂き、特に機械のこと
についてはとても勉強になりました。

まだ、確定ではありませんが訓練校に行くこと
ができたならば機械の扱いについては特に学ん
できたいと思います。

尚、補足ですが、
2,3日前からインフルエンザにかかってダウンしています。
そちらは大丈夫でしょうか?

投稿: 内村 | 2012年2月 7日 (火) 21:16

内村さん
遠路お疲れ様でした。

いろいろと申し上げましたが、よろしければ参考にしていただければ幸いです。

訓練校も・・・まだ間に合うようであればぜひご検討くださいね。


インフルエンザ・・・
今のところ、大丈夫なようです。
予防接種が効いたかな?

投稿: 栗原@simple | 2012年2月 9日 (木) 10:14

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