TPPって
当ブログの禁を破って、ちょっと政治の生臭い話などを・・・
TPPの話し合いに参加する旨が野田首相から表明されました。
一日遅れとなりましたが、まあ、党内反対派へのガス抜きを兼ねたクッションでしょう。
複雑な思いがします。
TPPについては、個人的には反対に近い慎重派です。
拙速と批判されているように、TPPの全貌も見えないまま、それがどのように我々の生活に波及していくのかという分析も曖昧なまま開放へと進むのは、戦略なき事業展開と同じで行き着く先は破滅です。
また、よく言われているように農業への打撃は必至でしょう。
これは、ただでさえ低い食料自給率をさらに引き下げてしまうのに加えて、日本の原風景を破壊することにつながっていきます。
我々が日本を思うとき、まっ先に頭に浮かぶのは水田や畑が広がる光景ではないでしょうか。
傾斜地には棚田があり、また、四国などの海に面した斜面にはみかん畑が広がっています。
みかんの花が咲いている~♪
と唄われた「みかんの花咲く丘」は愛媛県南予の風景を描写したものであり、毎年南予に出かけるたび、この歌が頭の中を回ります。
そう、私達の中に流れている血は紛れも無く農耕民族のものであり、私達の意識や価値観などは農耕風景の中で育まれてきました。
その風景が破壊されるということは、それはそのまま我々の意識の変化へとつながっていき、それがどのような影響となって現れるのか・・・ それを思うとき、恐ろしさを感じます。
日本の根幹を破壊して、いったい日本の何を守るのだろう?
しかし、一方で、グローバル化した経済状況のもとでは多国間で共通のルールを持ち、より市場規模を拡大させていかねば発展は難しいと言う主張もまたよく分かります。
資本主義は、人の欲望を最大限満たす主義とも言いかえることができそうですが、この主義にそって発展するためには果てしなくその欲望を拡大させ続けなければなりません。
それが行き着いた先が今の現状で、これもよく言われているように、資本主義経済の限界、矛盾、飽和・・・というキーワードはおそらく正しい解釈なのだろう・・と思います。
これが問題を複雑にさせ、腕組をしてしまいます (・_・;)
つづく・・・
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