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2011年10月10日 (月)

大川木工まつり

大川に行って来ました。

大川とは日本有数の家具の町で、ここに行くと家具関連のモノは、そのほとんどが揃います。
今回は、材木を見るために馴染みの材木屋さんへ出かけてきました。

お休みのところ、わざわざ工場を開けていただき、あれこれと四方山話を交えての材木談義・・
楽しいひとときです。

目的の材も、良材が在庫されているのを確認して一安心。
その他に、掘り出し物もあったりして、思わず散財してしまうことになりそうです。


この日ははからずも年に二回の木工祭り開催日にあたっており、そちらの会場も見学することとなりました。

木工祭りとは、大川の木工関連会社が一同に勢ぞろいして思い思いの家具を展示する大展覧会で、その規模は体育館数個分の延べ面積もあろうかというくらいなものです。

隣の公園は屋台で埋まり、さながら地域ぐるみの秋祭りといった様相を呈しています。
実に10年ぶりの見学となりました。

規模の大きさ、そして人出の多さは以前と変わりませんが、展示物は10年前と比べて様変わりしていました。

10年前といえば、展示物は木工所のフラッグシップと呼べるようなものがズラリと並んでおり、まさに木工技術の粋を集めたような絢爛たる家具が目白押しでした。

なんせ、建具一枚数百万円 桐箪笥一千万円 なんてものがザラにあったわけで、会場を回るほどに体が溶けてしまいそうでしたわよ こりゃ・・・

工房家具では逆立ちしてもできないものばかり・・
打ちのめされたのを覚えています。

それが・・・
今回の展示物は、いわゆる実用家具といった按配で、普通の家に置くような家具が手頃な(安い)価格で並んでいます。

以前のように、木工所のステータスを誇ると言うよりは、実際の商談で販売に結び付けたいという色気が感じられ、良く言えばお客様志向となったのでしょうが、悪く捉えるならば家具の可能性を切り開き、世界の最先端を走るといったような覇気が感じられなくなったように思います。

あたかも、大規模なクラフトフェアといった感じであり、なんだかな~ という感じ・・・

でも、現実路線になった分だけあちこちで商談も行われており、売上という観点では成功なのかもしれませんね。
実際に、ラジオなんかでも木工祭りでテレビボードを値切って買った などというコメントが紹介されていました。


家具の町大川。
斜陽と言われて久しく、その逆風の中で木工祭りも少しずつその方向を変えていっているのでしょう。

人の振り見て我が振り直せ。
もちろん私も他人事ではありません。

大川はどこへ向かうのか?
同時に、我が工房は今後どのように針路を求めるのか?

規模の違いはあれ、悩みは共通です。

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コメント

京都の方ではとっくの昔に始まっています。北山杉の問屋さんは潰れ、銘木団地の中は閑古鳥が鳴いている始末です。私自身も創作仏像が全く売れなくなり、創作家具に転向、これも怪しくなってきたので、今や修復、看板、実用家具と木が材料のものなら何でも引き受けるような状態です。

投稿: 今野祥山 | 2011年10月11日 (火) 09:11

ご無沙汰しております。
前に工房にお邪魔させていただきました浜本です、いつも楽しみにブログ読ませてもらってます。
栗原さんも大川に行かれてたんですね!実は私も月曜日に行ってきました、初めて行ったのですが町を上げての規模の大きさには驚きました、私が行った目的は販売してある家具を見る為ではなく、お客さんが沢山ある家具の中からソレを選んだ決め手や、ココがこうだったらね~…などの要望(意外と沢山聞くことができた)などをお客さんの周りをウロウロ(○゚ε゚○)耳をダンボにして盗み聞きしに行きました…
実は普段から人間観察が習慣だったりします(゚ー゚;
まぁ将来出会うであろうお客さんの為ということでお許しを♫
また行く機会があるかはわかりませんが単純に見て家具にあれだけの人が集まり盛り上がる姿を見れたことは、木工家を志す者としては凄く嬉しくなる光景でした。

投稿: 浜本 大志 | 2011年10月11日 (火) 22:13

今野さん
大川も、行くたびに少しずつ店がなくなっているように見えます。

物流倉庫がレストランになっていたり、ショールームは空っぽだったり・・

厳しい状況ですが、木工祭りは盛り上がっていました。
まだまだ家具を求める人が多くいることは確かなようで、ちょっと勇気づけられました。


浜本さん
ごぶさたです、お元気そうで何よりです。

木工祭り、行かれたのですね。
なんと、人間観察をするため・・・
商売をするための基礎を着々と築きつつあるようですね。

それにしても、斜陽と言われながらもあれだけの人が集まるのですから、まだまだ捨てたものじゃありません。

家具のデザインも、時代と共に変わっているようで、以前には見られなかったようなものがあったりして参考になりました。

工房家具が幾つか出品されていたのも印象的でしたね。

ニトリやイケアなどに席巻されているようなこの業界ですが、いやいや、まだまだ・・
良質な家具を求めているお客さんはいるようです。

それを確信した木工祭りでした。

投稿: 栗原@simple | 2011年10月12日 (水) 09:11

あらら、大川の木工祭りですか。行きたかったです。来年はお供させて下さい。

投稿: 松本 | 2011年10月21日 (金) 20:10

松本さん、

来年はご一緒しましょう。
でも、往年の勢いはないかもしれませんが・・・(-_-;)

投稿: 栗原@simple | 2011年10月24日 (月) 23:31

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