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2011年8月30日 (火)

無味乾燥と思えても

先日、木工家志望の方がおいでになりました。
20代半ばの若い方で、やはり家具作りがしたいとのこと・・

ちょっとお話など。


聞くと、今年入社したばかりの新入社員・・・ ウウム。
仕事に違和感を感じているようです。


話を聞きながら、自分が新入社員だった当時を思い出していました。
私も入社直後から仕事に違和感を感じ、モヤモヤとした気持ちを引きずりながら仕事をしていました。

いつ辞めよう? と、思いはそればかりで、就業後は本屋へ立ち寄り、転職系の雑誌や、資格試験の参考書などを手にとって眺める日々が続きました。


入社直後は、学生時代に比べて周囲の環境が激変するため、メンタル面への影響も大きく、情緒不安定になることが多いですね。
5月病などと呼ばれたりもしますが、時にそれが固着化して全てが無意味に思え、次第に無気力になっていったりします。

厄介ですね。


模索していた頃、とあるテレビの特集で黒澤明の言葉が耳に入りました。

「つまらなく思える仕事、どのような仕事であっても、とにかくそれを一生懸命こなせば必ず面白くなる」
というような内容でした。

私の場合、この言葉で救われました。
そのうち、確かに仕事が面白くなり、気がつくと13年間の会社員生活を送ることとなりました。


その後木工の道へ進むわけですが、仕事の進め方や、ものづくりの考え方などは会社時代と全く同じで、木工人としての自分は、確実に会社人だった頃に培った様々な経験値に支えられています。

会社での経験がなければ、木工人としての自分もおそらくないでしょう。

と、そのようなことなどもつらつらとお話をしました。


自分の人生ですので、選択権はもちろん自分にあります。
今すぐ別の道へ行くのか、今の場所で雑巾がけをするのか?

どちらが正解ということはありませんが、未知の世界は魅力的に思え、今の世界が無味乾燥に感じられるのが若い時の常です。

それを踏まえた上で、後悔のない選択をしてもらえればよいなぁ~
と、思うのと同時に、自分の若い頃を思い出してちょっと懐かしい思いに浸ったことでした。


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木工家志望の方へ」カテゴリの記事

コメント

私の場合は38年間のサラリーマン生活は結構楽しいものでした。しかし、入社4年目で組織でやれる仕事は所詮与えられたものと気付き、2足の草鞋を履く事に決めて、少ししんどかったですが、何とか無事に乗り越えることが出来ました。
夜に師匠の所で勉強して、出張時も彫刻刃と材料を持って行き夜旅館で仕事をしました。
サラリーマンで家族を養いながら木工芸の道を選択するのには何のためらいもなかったです。
私の周りにも結構2足の草鞋を履いていて、満を期して独立と言う方は沢山居られます。

投稿: 祥山 | 2011年8月30日 (火) 17:36

今野さん、コメントありがとうございます。

私も13年間の会社員生活は楽しく、仕事にもやりがいを感じていました。
幸せな会社員時代だったと思います。

私の場合は2足の草鞋ではありませんでしたが、社会人としての基本と、仕事をやっていく上での様々な心構えを叩きこまれたのは会社であり、それが木工へ進んだ後も私の基礎となっています。

木工人も人それぞれですね・・・
でも、どのような経過をたどるにせよ、その積み重ねが将来に生きるような日々を送ることが出来れば、それはきっと幸せなことなのだろう、と思います。


新入社員の木工志願者には、もうちょっと会社で頑張ってみませんか? とのアドバイスをいたしました。

彼がどのような決断をするのかはわかりませんが、その決断が良い結果になることを願っています。

息子を見守るような気分ですね ハハハ。

投稿: 栗原@simple | 2011年8月30日 (火) 23:29

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