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2011年7月 4日 (月)

巨星墜つ 追悼 村上富朗氏

ウッドワーカー 村上富朗氏が逝去されました。
絶句・・・・

一般には知られていないかもしれませんが、日本の木工界では巨星と讃えられる人でした。
専門は椅子、なかでもウィンザーチェアーの素晴らしさは今さら私が言うまでもありません。

その昔、まだ木工に手を染めていなかった頃、村上氏の椅子を雑誌で目にしては溜息をついていました。

どうして、このような素晴らしい椅子を作ることができるのだろう?


当時、今は絶版となってしまった「室内」というインテリア業界誌に、氏のインタビュー記事が載ったことがあり、それを隅から隅まで貪り読んだものです。


それから時は流れて・・・
数年前に、氏の講演を直接聞く機会を得ました。

決して能弁ではなく、朴訥で、シャイな印象がよりその人柄を彷彿とさせ、なるほど、このような人が作る椅子だから素晴らしいに違いない・・と、納得したことを覚えています。


残念なことに、私は、氏の製作した椅子を直接見たことがありません。
もちろん座ったことも・・・

でも、弊工房に今までにおいでになった木工家で、村上氏の椅子に直接接した経験を持つ方は一様にその素晴らしさを口を揃えて訴えたものです。

それを聞くたび、私の中で村上氏は神格化され、半ば信仰のようになっています。


闘病中であることは聞いていました。
そして、工房を閉めてしまったことも・・・

しかし、いつか病気を克服し、また素晴らしい作品を手がけることを願っていました。
と言うより、信じたかった。


しかし、訃報。

・・・


巨星墜つ。

しかし、作品は残ります。
いつか、必ず氏の作品に触れることを、それを楽しみにこれからを過ごしていきたいと思っています。


それにしても・・・
考えると、木工家の作り出す作品は、その木工家よりも長生きするのですね。
そのような仕事をすることを心がけねばならない、と改めて思います。

ご冥福をお祈りします。
合掌。


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