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2011年5月31日 (火)

湿度は 温度は

久しぶりの太陽です。
どんよりして、雨降りが続いていましたので、お日様を見ると気分がウキウキしますね。

しかし、湿度は下がらず高止まり。

ううむ (・_・;)


ちょっとシビアな精度が必要とされる加工があるのですが、これをどのタイミングで行うか?
思案中です。

天気予報は、ここ一週間ほどは雨はふらない模様。
しかし、乾燥した空気が流れこむような気配ではなく、果たして湿度がどのように動くのか?

また、気温はさほど上がらない模様で、これは良い状況ではあります。


北部九州は梅雨入り前・・

この小康状態を梅雨入り前のチャンスと見るのか?
それとも、来週以降も晴れの予報となるのか?

このあたりの見極めが難しく、週間天気予報に一喜一憂の日々です。

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2011年5月27日 (金)

九年目の技法

新しい技法について考えています。
新しい・・と言っても、巷では普通に行われていることで、客観的に見ると特に取り上げるほどのことでもないものなのですが、私にとっては新たなトライとなりますので、いろいろと算段を工夫しています。

私は、技法の追求についてはあまり積極的ではありません。
こんなコト書くと、木工屋としての資質を問われそうな厳しいご意見が飛んできそうですが、お叱りを覚悟でカミングアウトします。


これは、技法のレベルと家具の品質は必ずしも比例しない・・という信念めいたものがあるからです。


いや、もっと正確に言うと・・・
グラフを思い浮かべてください。

横軸に技法のレベルをとり、縦軸に家具の品質をとる。
ゼロから始まって最初は両者は正比例していきますが、ある程度まで進むと技法レベルの上昇に対して家具の品質アップはだんだん頭打ちになっていき、やがて飽和してしまう。

技法レベルは概して製作コストを押し上げ、必然的に商品価格に反映されます。

なので、横軸は価格と置き換えることもでき、ある程度までは価格と品質は比例しますが、やがて両者のバランスは崩れていき、家具の品質に見合わないやたらと高価なモノが出来上がることになります。

このようなとき、工房家具屋が使う魔法の言葉があります。
「手作りですから・・高価なのです」


しかし、私としてはこのように価格と品質のバランスが崩れたものを手がけることは本意としておらず、これが高度な技法に対してあまり興味が向かない大きな理由となっています。


でも、だからといって在来技法の範疇でやっているばかりでもダメで、それだと新しい発想やデザインは生まれにくく勢いがなくなっていきます。


なので、1~2年に一度程度、新しい技法にトライすることを続けています。
このあたりのバランス感覚が難しく、いつも悩むところですね~


と、このような言い訳めいたものをグダグダと書いてきましたが、今は新しい技法の検討時期に入っており、梅雨による工程のエアポケットなどを利用して少しずつ進めていこうと思っています。


職業訓練生だった頃、先達の木工家から言われました。
一年目は一年目の家具を・・十年目は十年目の家具を作ればいい・・

今年、九年目・・
九年目の技法とは?  それを考える日々です。

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2011年5月26日 (木)

進むも、進まないも

予報通り、雨が降り始めました。

まあ、出来ることは昨日のうちに全てやってしまいましたので、まあ、とりあえずは一段落といったところです。


今日からはまた湿度計とのにらめっこで、精度があまり要求されない工程を選択しながら進めることになりそうです。


進むも、進まないも天気次第。
そして、売上も・・・・(滝汗)


牧歌的木工事情。
お天気には・・勝てません。

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2011年5月24日 (火)

梅雨入り前の

どうも、梅雨になりそうな感じです。
いやな感じ。

そんな中で、今日は良い天気。
予報によると、今日と明日は晴れるが、その後は曇り、雨が続くらしい。

ここでいよいよ梅雨入り宣言となるのでしょう。


ならば、この二日間の晴れは本当に貴重です。


晴れの時に出来ること・・・
これをリストアップして、とにかく晴れている間に仕上げてしまわなければなりません。

き~っ (目が三角 いや、四角、いや、五角)


ゴリゴリやっているところへ電話。
工房見学したいとのことでしたが、丁重にお断り申し上げました(ゴメンナサイネ)

夜7時まで作業をして、今日の工程は終了。
残りは明日・・

梅雨入り前の最後の勝負。
決戦は水曜日!

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2011年5月22日 (日)

若い木工志願者

風邪で二日間を棒に振ってしまいました(@@;)
もう、こりゃ、どうすんべ????


そんな時、とても爽やかな来客がありました。
木工家志望の方・・

それが、なんと、現役の女子高校生です (゚∀゚)
大変驚きました。

今まで数多くの木工志願者をおむかえし、その中にも若い女性の方なども少なからずいらっしゃいましたが、現役の高校生というのはさすがに初めてでございます。

お母様と一緒にご来訪。
いろいろとお話をさせていただきました。

が・・・
このあまりにも若い木工志願者(しかも女の子)に対して、果たしてどのようなアドバイスが出来るのやら??

話をしながら、自分の言葉がいろいろなところで上滑りしているのが分かり、だんだん冷や汗が出てくる始末。
どうにもこうにも、勝手が違うというのは厄介なことです。


30代以降で、転職組の木工志願者ならば、自分自身の経験をもとに幾許かの助言などもできるのですが、10代で社会未経験者となると、これは私の経験など何の役にも立たず、目が上に行ったり下に行ったり。
ほんの一言が、若き志願者の人生を決定づけることになるかもしれず、この緊張感は久しく味わったことのないものでした。


現実の厳しさを言うべきか、いや・・・ そんなネガティブなことではなく、夢を大きく膨らませてあげられるようなエールを贈るべきか?
そんなことを考えながら話していたので、言っていることが全く支離滅裂・・ どうにも脈絡の無い話に終始してしまいました(大汗)


聞くと、木工職人になるのが小学生の頃からの夢だっとのこと・・
いや、嬉しいですねぇ  この言葉・・ 同業者諸氏全員に聞かせてあげたい と思いましたよ。


小さい頃からの夢・・
であるならば、やはり、それは是非夢を追いかけて欲しい。
何があろうと、どのような困難が待ち受けていようと、まだ10代・・ 若いという何物にも代えがたい財産は圧倒的な力となるでしょうし、強い意志は必ず道を切り開くことでしょう。


高校は進学校。
友人たちが皆受験体制に入る中で、唯一職業訓練校に行く・・
学校始まって以来のこと だそうです(お母様談)


確固たる意志を持ち、夢にかける・・ その決意に限りない敬意を表します。
同時に、そのような夢を持たれるような職についている自分を思うとき、これは改めて襟を正さねばならず、今後も若い人達に夢を与え続けることができるような仕事をしていかねばならないと強く思いました。


Mさん、残りの高校生活を楽しく有意義に・・・
また、迷ったこと、疑問に思うことなどあればいつでも相談においでください。

そして、来年は夢への第一歩を思いっきり踏み出してくださいね。


心より応援しています。

ちょっと雨模様の今日・・
しかし、とても爽やかな風のようなひとときでした。

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2011年5月20日 (金)

I'm down.

風邪を引いたようです。

頭痛が・・・

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2011年5月19日 (木)

メイプルのテレビボード

新作の紹介・・・

メイプルのテレビボードです。

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毎度のことながら、メイプルの白さはとても魅力的です。
この清潔感と、大理石を思わせるような滑らかな手触りはメイプルならではのもの。

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お部屋の中が明るくなりますね。

納品の時の写真をご紹介。
ホームシアターの機器が入ります。

実は、ボードの背後には大量の配線束が隠されています。

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写真は配線途中のところをパチリ♪

20110430_021

日当たりの良いお部屋が、更に明るくなったようです。
黒い機器とのコントラストも綺麗ですね。

配線も・・・ どうやらうまく隠すことができそうです。


それにしても、ホームシアター  いいですね。
夜はワインでも飲みながらゆっくりと映画を鑑賞・・ なんて、憧れてしまいます。

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2011年5月18日 (水)

天の慈悲

ここのところ、爽やかな晴れが続いています。
湿度も低く、木工にとっては良い時期です。

ただ、おそらくこれは梅雨前のほんのひとときのこと・・
天が与えてくれた慈悲の時間に違いありません。

で、これを逃してなるものか・・と、目が三角になっております。


湿度の低い時にやっておきたい加工があれもこれも・・・どれもそれも・・

ここで大事なのは工程表。
これに沿って、ゴリゴリと進めるのみです。

東電の工程表のように変わることがないよう、しっかりと進めたいと思ってます。

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2011年5月16日 (月)

メルトダウン

福島原発・・
やはりメルトダウン(炉心溶融)していた模様です。

メルトダウンの可能性についてはかなり早い段階から専門家たちの指摘がされており、空間線量などのデータもそれを裏付ける数値が現れていましたので、やはりそうか・・と言う感じで、今さら驚くには値しません。

メディアなどでの扱いも比較的この事態を冷静に受け止めているようでもあり、どうやら、この2ヶ月の間にメディアも、そして我々一般人も、原発というもののメカニズムをある程度理解し、事態を客観的に受け止める準備が出来上がったというなのかな? と理解しています。

以前は、メルトダウンと聞くとチェルノブイリの爆発事故を想起していましたが、今ではそのようなこともなく、それよりは圧力容器や格納容器などの密閉性が大事だよ・・なんて、床屋さんで会話をするほどまでになっています。

皮肉な見方をするならば、福島事故のおかげで皆の原発リテラシーが飛躍的に向上したと言うことができますね。


ところで、気になることがひとつあります。
再臨界についてです。

メルトダウンによって燃料棒が溶け出し、圧力容器の底にたまってしまうと中性子の制御が出来なくなるために再臨界が起こるとの指摘が以前からされていました。

最臨界とは核分裂反応がふたたび始まることであり、これによって温度が急上昇し、圧力容器や格納容器を破壊したり、水と反応することで恐ろしい水蒸気爆発を起こすのではないか? との推測もありました。

実態はどうなのか??

1号機では、原子炉建屋の地下に数千トンの汚染水が溜まっているとのこと・・
これはもちろん、圧力容器、格納容器の破損によって冷却水が漏れ出したものであることは疑いがありませんが、封水が破られたことが地震に起因するものなのか? それともメルトダウンした燃料の熱によるものなのか? はたまた再臨界によるものなのか?  このあたりのメカニズムは未だに明らかにされていません。

工程表の見直しが叫ばれていますが、このメカニズム如何によっては見直しの方向性がだいぶ異なってくるようにも思うのですが・・・このあたり、メディアにはしっかりと監視をしてもらいたいものだと思います。


さて、東電の方々へ・・・

ホントは・・どの段階でメルトダウンを疑っていたのでしょうか??
いや、実際に確信したのは温度計などの計測器が回復してからですよ・・と言うことはよく分かりますし、おそらく、事実でしょう。

しかし、技術者ならば状況証拠からでもかなりの確度で推測は出来ていたはず。 ですよね!

情報を小出しにするという判断、あるいは決断が情報開示のどの過程でなされていたのか?
このあたりの検証もしっかりと行なってもらいたいと思うのですが、しかし、原子力安全委員会や原子力保安院などは一蓮托生のようでもありますし・・ これらを調査する第三者機関がないのがもどかしいですね。


ともあれ、メルトダウンの事態把握で、ステージはより一段階悪化したということになりそうです。
冷却と汚染水流出という究極のトレードオフにあって、これをどのように納めていくのか?

叡智を結集した新工程表の策定が望まれています。

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2011年5月13日 (金)

勧誘電話に思う

大震災以後、妙な勧誘電話はあまり掛かってこなくなっていたのですが、昨日久しぶりにありました。

しかも、新手の手口で。


受話器をとると・・ あの~ そちらでは家具を作っていただくことができるのでしょうか?
とのことで・・ もちろんでございます! と営業モードでにこやかに応対(^^)


すると、先方曰く・・・
自分か家具が好きで、自分でも色々と考えてみたいと思っているのだが、そのような要望にも応えてくれるのか? とのこと・・

もちろんですよ。
それが我々手作り家具工房の使命なのですから・・ などと熱く申し上げました。


よかった~ と、先方の言葉。
では・・・ と続きを話し始めたのですが、このあたりから妙な展開になっていきます。


私は家具好きなのですが、実は私以外にも家具好きの人がたくさんいるんです。
そこでですね、それらの人にも広く紹介したいと思っているのですね・・・

???? と思っていると・・・

で、私の方でその仲介が出来ないかと考えているのですよ・・・
実は・・申し遅れましたが・・ わたくし、Yahoo正規代理店のABCプランニング(仮称)の〇〇と申しますが・・・

あちゃ~  と、その時点で受話器を置きました。


まあ、つまりはお客さんと作り手の仲介をするという事を導入として、アクセスアップだの、ネット広告だの、色々な勧誘を仕掛けてくるという、いつもの内容ですな。


おそらく、最初にYahoo!やGoogleの正規代理店と名乗ると即切りされることが多いため、お客さんを装ってまずは会話の糸口をつかみ、そこから少しずつビジネスへと持っていく手口なのでしょうね。

しかし、今までは弊工房のHPも読まずに手当たり次第かけてくることが多かったのですが、一応ある程度の内容を読んで、それに応じてトークを変えているのにはちょっと感心しました。
マーケティングを勉強したのかいな?

それにしても、敵も新たな手を仕掛けてきますなぁ・・・


まあ、ともかく。
弊工房はその手の話は一切お受けをしていませんので、今後ともご無用に存じます。
(でも、こんなブログ読んでないだろうね)

ところで、受話器を置いて思いました。

このような勧誘電話がかかってくるようになったということは、やはり日常が戻ってきていることの証左になるのだろうな・・・

と思うと、勧誘電話で時間を取られたことも不快ではなく、むしろちょっとだけいい気分になりました。


・・でも もうかけて来ないでね!


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2011年5月11日 (水)

オークの本棚

新作をご紹介します。

ホワイトオークの本棚です。

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側面のカーブが特徴的ですね。


もうひとつの特徴は、この移動棚。
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棚の下を斜めに切り取ってみました。
こうすることで、棚板が薄く、シャープなイメージになりますね。

20110401_021


実はこれ、お客様よりのアイデアです。
お手持ちの別の本棚をモチーフにしたご提案でした。

実際に加工してみると・・
おお、いい感じ♪

これから、我が工房の定番のデザインになるかも?


無垢の本棚。
書斎の雰囲気がグッとよくなることでしょうね。

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2011年5月10日 (火)

泣き言

連休明けで、今月も3分の1が過ぎ去ってしまいました。

まあ、分かっていたことなのですが、納期が切羽詰ってきておりブログを書く余裕がありま温泉。

スミマ温泉・・・

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2011年5月 7日 (土)

浜岡停止についての雑感

連休は長崎へ行ってました。
そのことはまた改めて書きますが、昨日は浜岡原発の全面停止を総理が要請という大きなニュースがありましたので、これについて少々コメントしてみたいと思います。

巷では、拙速だ とか、遅きに失した とか 様々な意見があるようですが、個人的にはこれを歓迎したいと思っています。
ただ、私自身は中部電力圏内の受益者ではなく、いわば部外者でありますので、このような発言は不遜なことであることも自覚しているのですが、それでもあえて歓迎という言葉を表したいと思っています。

福島以後、この地震列島にあって多数の原子炉を抱えていることに対する問題意識が国民の間に急速に高まってきていることは確かなことであり、これからの電力行政や原発ありかたについてはその地域住民のみならず、まさに国民一人ひとりが良く考え、それを政治へと反映させていくことがより強く望まれているように思います。

また、原子力村などと呼ばれる産官複合体の不透明な利権構造にメスを入れ、これを白日のもとに晒す起爆剤とするためにも、今回の浜岡停止は画期的なターニングポイントになることでしょう。

電力供給の不足が引き起こす産業界への影響や、それに続く経済への打撃など、先が読めないところも多々ありますので今回の決断が果たして正しいのか? ということについては現段階での評価は大変難しいものではありますが、それでも福島の収束が全く見えない今にあって、最優先にすべきは国民の健康であることは疑いはありません。

ならば、予想される東海地震の震央地にあるもっともリスクの高い原子炉をまず止める・・ という決断は、それを下した真意や憶測といった不可解な部分を差し引いても十分評価に価することと思っています。


これから賛否両論が激しくなることでしょう。
それでいい・・と思います。

どちらの陣営も、逃げずに、徹底的に、公開白日のもとで議論を展開してほしいと思います。

そして、我々国民は、一体誰がどのようなことを言うのか?
それを、注意深く見守っていくことが望まれます。

事態を不透明にするのも、ガラス張りにするのも、その根幹は我々一人ひとりの覚悟にかかっており、その覚悟が問われている・・と思っています。

しっかりと・・見ていきましょう。

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2011年5月 2日 (月)

連休のお知らせ

5月3日~5日まで お休みです。

6日から通常業務に戻りますので、よろしくお願いします。


連休中は・・・どこかへ消える予定です ムフフ

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安全か危険か?3

これに対して、別のモデルを提唱する専門家もいます。

放射線量にはしきい値があり、これ以下では人体に悪影響を与えることはないという説です。
そして、そればかりか、しきい値以下の低線量域においては、むしろ人体にとって良い効果も与えるのだという驚くようなモデルです。

にわかには信じがたい考え方ですが、しかし、これに沿ったものは既に我々のごく身近にあります。

私の家のそばにも、ラジウム温泉、ラドン温泉、トロン温泉・・など、たくさんあります。
これらは低放射線によって人体をリフレッシュし、健康を増進しようという考え方のもので、まさにこの説そのものズバリを取り入れた民間療法ですね。

実際に、天然のラドン温泉が湧出する区域に居住する住民はがんの発生率が低いという報告もされているようですが、しかし、一方でこの報告は統計的に問題があるとの指摘もあるようで論議は続いています。

ちなみに、低線量の放射線が人体に好影響をもたらすことをホルミシス効果と呼び、これを唱える人たちはホルミシス学派と呼ばれているようです。


このように、放射線の安全性については、しきい値がないという派閥と、しきい値があるという派閥の二つに分かれており、学界内でいろいろな論争が行われているようです。

むろん、学界内での討論は有益で、どんどん行ってより良い仮説を作っていってほしいと願うのですが、今回の福島原発の問題においては学派の論争が学界内から飛び出して、現実社会がその舞台になってしまったところが極めて厄介です。


果たしてどちらが正しいのか?

私なりに、ネットでアクセスできる情報を色々と当たってみました。
しきい値なし累積直線モデルについては、統計量の分布図などもありましたので自分なりに検証をしてみたのですが、正直なところ、統計的にこのモデルが正しいと言い切ることにはかなり無理があるように思われます。

それは、しきい値ありのホルミシスモデルについても同じで・・・
つまりは、いずれのデータも放射線の影響のみを検証するための実験計画的な前提条件を備えておらず、また、サンプル数も少ないために、これにどのような統計処理を施したとしても有意な結果を導くことはできないように思われます。

実は、国際放射線防護委員会もこの問題を持て余しているようでもあり、つまりはよく分からないために、とりあえず安全サイドで考えとこっか!! 的なノリで決めているのが現在の1~20ミリシーベルトという基準のようです。


まさに・・・ 幽霊の正体見たり枯れ尾花  と言うほかありません。

そして、この幽霊を金科玉条のように政府が振りかざしているのを見ると、腹立たしさを通り越して滑稽にも思えてきます。


この問題を通して見えてきたのは、政府の責任回避の態度・・
原子力安全委員会と、文科省の事なかれ主義・・
(とりあえず、国際基準をもってくりゃよかろう・・というへっぴり腰が見え見え)

原発反対論者の危機感を煽りまくる姿勢・・・
ホルミシス学派の不誠実な説明態度・・

いずれの立場の専門家も、はっきり言って一般人をナメているとしか思えない態度が見え隠れします。 こんな専門的なこと、どうせ分からないだろうからと思っているのか? あまりにも説明が不親切。
危険だ危険だ・・と連呼するか、 大丈夫ですよ・・と諭すのかの違いはありますが、主張は違えど両派は同質!
学者の不誠実・・何とかしてもらいたいところです。


もはや、こうなったら我々一人ひとりが一生懸命考えるしかありません。
誰も頼りにはならない・・・信じることができるのは自分だけ。

それが情報化社会を正しく生き抜いていくための、唯一の道なのかもしれません。

と・・ 尻切れトンボで極めて無責任な結びとなりましたが、私なりに調べた結果、低線量被曝については分からないというのが唯一の結論です。
分からないことをどのように判断、あるいは決断すれば良いのか?

それが、今一人ひとりに試されている・・ そのような気がします。


この問題については、これからも折りにふれ調べていきます。
またある程度まとまったらこのブログでも書きますので、引き続きお付き合い下さいませ。

また、良い情報があれば、是非ご紹介ください。


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2011年5月 1日 (日)

安全か危険か? 2

放射線の人体への影響という、大変なテーマを無謀にも取り上げているのですが、さて、これをどのように書き進めていけば良いのか? キーボードを打ちながら逡巡しています。

実は、調べれば調べるほど分からなくなる始末で、もはやリテラシーもへったくれもなく、最終的には信じるか信じないかというようなイデオロギーや宗教じみたところまで追い込まれてしまいそうです。

迷宮・・の中で迷ってしまいそうになるのですが、私は傍観者の立場ですのでそれだけで済みますが、原発の当該区域にいらっしゃる方々で、特に妊婦さんや小さなお子様をお持ちの方にとってはほんとうに大変で深刻な問題です。

この腹立たしさを、どこに向ければ良いのか?
やるせない気持ちになります。


この問題の本質は、低線量被曝をどのように評価するのか? ということに集約されます。

高線量の被曝が人体に深刻な影響をおよぼすのは自明ですが、低線量についてはその評価が定まっておらず、専門家の間でも喧々諤々の議論が巻き起こっているのが実態です。

問題は複雑多岐に渡り、これを克明に伝えようとすると、専門用語やあらゆる数値データの引用をせざるを得なくなります。
しかし、そのように書き進めると勢い学術論文のような語り口になってしまって、肝心なところが逆に分かりづらくなってしまうというジレンマがあります。


どうしよう?

と、ここまで書いて、なおも迷ってます。


で、思い切って、結論を先に行ってしまうと・・
低線量被曝が人体に及ぼす影響について、現時点でそのデータは得られていません。

つまり、影響があるというデータもなく、影響がないというデータもないのです。

なぜか?

まあ、考えてみると当然のことなのですが、放射線を当てての人体実験など、できるわけありませんよね。
そりゃそうですよ。

なので・・・ データがないのです。


じゃあ、データが無いにもかかわらず、1ミリシーベルトとか、20ミリシーベルトとかの数値基準を一体どのように決めているのか? という疑問が当然のように湧いてきます。

実は、この基準は高線量被爆によって引き起こされた健康被害のデータを参考として、そこからの推定という形で決められています。
では、高線量被爆とは一体何なのか?

それは・・・ 広島と長崎に落とされた原爆による被爆です。

原爆によって大量の放射線が降り注ぎ、それが多大なる健康被害を引き起こしたのは周知のとおりです。
この健康被害を長年調査し、それらから統計データを引き出して高線量被爆と健康被害との定量的な因果関係が明らかになりました。

そして、この高線量下と同じ因果関係が、低線量においても起こりうると仮定して決められたのが現在の低線量被曝基準なのです。


これは、しきい値なしの累積直線モデルと呼ばれています。
なんだかいかめしい名前が付いていますが、つまりは線量が極めて低い状態でも、それをずっと浴び続けることによって被爆量が累積していくと、それに比例して健康被害に至る確率も上がっていくという極めて単純な考え方と言えます。


そして、これは反原発を叫んでいる専門家たちが共通してその主張の根拠としているモデルでもあるのです。


つづく

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