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2011年2月15日 (火)

無縁社会3

木工を志してから退社をするまでに3年の考慮時間を要しました。
事業計画、そして何よりも大切な資金計画など、自分なりに綿密に詰めました。

そのように計画をして、その計画の中に確保した半年間の遊び。
開業をすれば最低10年は休むことなどできないだろうという覚悟がありましたので、この半年間は10年の休みを先取りするということで、自由を満喫してバイクで日本一周でもしようか? てな気分でありました。

ところが、思いがけず襲ってきた孤独感。
これは本当に意外なことで、このようなことは全く予測していなかった事態であり、非常に面食らってしまいました。

困難やトラブルなどであれば、それを克服するための方策を立案し、それを進める過程においてどこか困難を楽しんでいるようなマゾ的な快感があるのですが、それに対し、孤独感やそれが進んだ先の虚無的な思いというのはどうにも始末が悪いのです。

底なしの穴を覗き込んでいるような、なんとも言えない重苦しさなのです。


結局、バケーションとなるはずの半年間はわずか数週間で終わり、残りの日数は事業計画をさらに精査する期間に充てられることとなりました。
自分を忙しく追い込むことで、孤独感と虚無感から逃避しようとしていたのですね・・

でも、まあ、これが事業計画のブラッシュアップになって、結果的には良かったのでありますが・・


無縁社会とは、人とのつながりが切れてしまった社会のことをいいます。
この怖さは、それを経験した人にしか実感のできないことだと思います。

実際、私も職を辞することがなければ、おそらく今でもピンとは来ていなかったことでしょう。

しかし、とは言いつつも、私も無縁の深い穴を覗き込んだだけで、それに落ち込んだわけではありません。
それでも、覗き込んだだけでもあれだけの不安感があるのです。
もし、落ち込んでしまったらと思うと、底知れぬ恐ろしさを感じます。


無縁社会は、派遣切りなどを原因とする貧困の拡大と密接にリンクしています。
そして、貧困の拡大は、経済の収縮と新自由主義が産み出した弱肉強食原理の必然的な結果とも言えるでしょう。

明日は我が身・・
勝ち組にいるつもりでも、一瞬先は穴の縁に立っているかもしれません。
その時に周囲から言われるのです・・・ それは自己責任だろ!! と

無縁社会・・それを作り出しているのは、我々一人ひとりの心のありようなのかもしれませんね。


暗い話になってしまってスミマセン。
でも、希望もあるのです。

そう、広がりつつある伊達直人現象。

自己責任論渦巻くこの日本にも、やはり互助的精神は消えていなかった。

まだまだ・・・日本は捨てたもんじゃないですぜ!


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