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2010年11月19日 (金)

オーディオの世界4

CDの普及で、音楽を聴くことがとても身軽になりました。

いや、もちろんそれまでにもカセットテープという利器があったのですが、音質は今ひとつ・・
ハイレベルの音を求めるならば、やはりレコードと良いステレオシステムというのが定番でした。

レコードを聴くことは一種の儀式のようなところがあります。
おもむろにジャケットからレコードを取り出し、ホコリの有無を確認し、クリーナーをかけてみたり・・

静かにターンテーブルの上に置き、アームを下ろします。
緊張の一瞬です。

プチッという音、カリカリという独特のスクラッチノイズが現れ、そして曲が始まるのです。

A面が終わると、ひっくり返してB面へ・・
この時が休憩タイムで、コーヒーを淹れたりと、ちょっと一息つくところでした。

そう、レコードは鑑賞するものであり、音楽を真剣に聴き込む神聖な儀式だったのです(大袈裟?)


それが、CDの登場で一変しました。
カセットテープ以上の気軽さ、そして、レコードをはるかに凌駕する音質。
A面、B面の区別もなく、なんとシャッフルしたり、好きなトラックだけ聴くこともできたり・・

この便利な機能が視聴環境を大きく変え、聴き込むための儀式的な重々しさは霧消し、音楽は次第にBGM的な地位に後退して行ったように思います。


気軽に高品位の音質が手に入るようになったことで、私のステレオへの憧れは徐々に下火になっていきました。

アルバイトもしていましたが、そのお金は、バイク、PC-98、旅、バンド活動、ジーンズ、ドラクエなどなど・・
日本経済の爛熟期の中にあって、その使途はあまりにもたくさんあったのです。


と、昔話を続けてきましたが、CDの普及に伴うデジタル化への移行がステレオ産業界に与えたインパクトは激震に近いものがあったように思います。

職人的なこだわりと、車数台分の投資をしなくても手軽に高品質の音楽が手に入る。
このことが人々のステレオに対するあこがれをなくし、興味を失わせる原因となったように思うのです。


思うに、現在30代前半以下では、レコードを聴いたことのない人の比率は非常に高いのではないでしょうか。
私の息子なんて、レコードを聞くことはおろか、見たこともありません。

そして、近い将来・・ おそらくはCDもレコードと同じ運命をたどる時代へと入っていくような気もしますね。


超高級オーディオの世界。
そのような時代の変遷と共に、今後、どのような推移をたどるのでしょうか?
色々と考えさせられる出来事でした。


・・でも、いい音はやはりすごいよ。
今回聴かせてもらったウン百万円のオーディオシステムと、そのソースであるスーパーCDのクオリティーには本当にびっくりしました。

またステレオ熱復活か??

う~む(腕組)

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コメント

こんばんは ご無沙汰しております。

似たような経験=ほぼ同世代なんですね。
自分のことのように懐かしく感じながらエントリーを読ませていただきました。(^ロ^)~~♪

自分達の孫くらいの世代になると、媒体ごと(レコード・カセット・CD・MD...etc.....)の違い云々などと言っても、
『じいちゃん何それ!?』
とか言われちゃうんでしょうね。(-_^;)

投稿: スプラ | 2010年11月21日 (日) 00:59

お久しぶりです、コメントありがとうございます。

古きよきステレオ時代。
懐かしいですね~

ちなみに、私はステレオの他にBCL(ご存知ですか?)にもハマっていて、日がなラジオをチューニングする日々・・

楽しかったですね^^


孫の世代・・
ううむ、おそらく、確実にそうなるでしょう。

オーディオにモーターは要らない時代。
それが確実に近寄ってきているように思いますね。

未来はどうなる?
楽しみでもあり、怖くもあり・・

投稿: 栗原@simple | 2010年11月22日 (月) 00:18

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