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2010年11月18日 (木)

オーディオの世界3

たいへん大きな事件とは?

そう、CDの普及です。

私が大学生だった頃、CDプレーヤーの価格が急激に下がり始め、ついに5万円台までになってきました。
こうなると、貧乏な学生にも何とか手の届くものとなります。

友人宅で、初めて聴いたCDの音質は衝撃的でした。
今でもその光景が鮮明に蘇るほど、それは驚天動地と言ってよいほどのイベントでした。


イギリスの作曲家、ホルストの作で、「惑星」という組曲があります。
ちょっと前に、このうちの木星が平原綾香によって歌詞カバーされ、その名もジュピターという曲名でヒットしたのでご存じの方も多いことと思います。

この組曲「惑星」の最終曲は海王星・・
ホルストの当時、太陽系の最遠方の惑星でした (結局、冥王星が外れて今でも再遠方となっていますが・・)

この海王星・・ 曲の最終章は弦とコーラスが徐々に音量を下げていき、最後は聞こえるか聞こえないほどのかすかな響きとなり、やがて静寂に包まれていくという構成となっています。
これによって、太陽系の遥か彼方を演出したのでしょうね。

しかし、これをレコードで再生するとき、静寂に近づくほどにレコード特有のスクラッチノイズが邪魔をし、その宇宙の果ての連想を妨げていました。
テープの場合は、同じくヒスノイズが邪魔をする・・
なので、アナログ再生では決して海王星の静寂へ向かう緊張感、あるいは弛緩を再現することはできなかったのです。

それが、CDでは見事に再現され、海王星の最後は完璧な無音で締めくくられたのでした。

友人と顔を合わせ、ため息をつき、次には拍手喝采をしました。

それからは、レコードではなかなか再生できなかった盤を次々と試してみる日々。
カルチャーショックを存分に堪能したのでした(懐かしいなぁ~)

つづく

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