木工起業と事業計画
木工家志望の方ご来訪。
訓練校に通うSさん、学校の夏休みを利用しておいでになりました。
地元を離れ、遠くの訓練校に通うために家族で引越しをしたとの由、そのことだけでも覚悟のほどが伝わってきます。
昼食を挟んでいろいろとお話を・・
その中でご提示いただいたのが「事業計画書」
これには驚きました♪
事業計画書の重要性については、今までにもHPやブログなどでいろいろと書いてきました。
しかし、実際にそれを持ってこられたのは、この8年間の数多くの訪問者の中でもSさんで二人目。
とても希少なことなのです。
ちょっと恥ずかしそうな様子で鞄から取り出したそれを拝見。
コンセプト、現状分析などを導入として、具体的な事業方針の立案と、その展開シナリオ。
そして、それらを踏まえたうえでの短中期的予算の立案(5年計画)へと続きます。
「具体的根拠がないのが問題なのです・・・」と控えめに言っておられましたが、どうしてどうして・・
現状分析や損益計算などについては、私の経験に照らしてもかなりリアルなもので、決して楽観主義、希望的観測ではなく、しっかりと地に足が着いたものであり、正直舌を巻く思いがしました。
拝見しながら、私も初心を思い出し、背筋が伸びるようでした。
起業についてはいろいろな考え方や、やり方があると思いますが、私は「考えた上で行動すべき」という立場です。
それがベスト! と言うつもりは毛頭ありませんが、用心深い私の性格としては、熟慮というプロセスなしに多額の資金を投入するというリスクを犯す度胸がないのです。
そのためにも、私にとって事業計画というものは寄って立つべき軸足そのもので、欠くべからざるものでありました。
今まで数多くの木工志願者をお迎えし、そのほとんどから事業計画に類するものを聞くことができなかった身としては、今回のSさんの訪問はとても刺激的で、過去の自分をフラッシュバックで見るような嬉しさ、面映さを感じたものとなりました。
Sさん、ありがとうございました。
卒業まで半年あまり・・・ 充実した訓練校生活を送ってくださいね。
私も、改めて短期計画でも書いてみることにします♪
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コメント
こんばんわ^^
お盆は同じく四国に居ました♪
事業計画考えます。
卒業後即独立と決めているわけではありませんが。
最近の記事はずっと見させて頂いていましたが、過去の膨大な記事及びHPの記事は訓練校に入る前にチラッと見ただけでした。
改めて見させていただきたいと思います。
投稿: ぽーる | 2010年8月18日 (水) 21:42
おお、奇遇ですね♪
四国、いいですよね~
I love SHIKOKU
事業計画ですが・・
ぜひ考えてみてください。
立派な計画書などは必要ありませんが、自分の考えをノートに書いていくだけでも思考が整理され、問題点などが見えてくるはずです。
ポイントは・・
必ず資金計画を同時に作成することです。
損益など、数字が入ることで計画がさらにリアルになりますので、地に足がついたプランになることと思います。
卒業後の進路、将来設計のために・・・
必要なものはノートと鉛筆だけ。
とっても簡単ですよ♪
投稿: 栗原@simple | 2010年8月19日 (木) 09:22