« 一月は行く | トップページ | なぜ? »

2010年2月 2日 (火)

トヨタ リコールに思う

トヨタがリコール問題で大変なことになっている。

コスト低減のための部品共通化、それが傷口を広げた由。
そんなニュースがラジオから飛び交う中、昔のことを思い出したりした。

まだ企業に勤めていたころ、物づくりの現場にいて、やはりコストダウンは必須だった。
そして、それは必然的に部品共通化へ結びつく。

スケールメリットによるコスト削減は大きく、また、共通化によって設計省力化もできるのでメリットは大きい。

ただ、その反動として、それに不具合が生じたときのリスクは上のメリットに反比例して増大する。
このため、その部品評価は精緻を極め、製造後の品質管理も厳重に行われるのは言うまでもない。

でも・・
やはり、それでも、出るものは出るんだよな。

ちょっと話が専門的になるが・・
信頼性ブロック図というものがある。

これは、一つのシステムを機能ごとに細分化してそれぞれをブロックに見立て、そのブロック通しの連関図を描いてシステム全体を俯瞰しようと言うもの。
そして、システムとしての信頼性を担保するためには、それを構成する各々のブロックに、それぞれどの程度の信頼度が確保されねばならないか・・ ということを解析し、その解析結果を元に各ブロックの設計指針を立てるという考え方だ(ややこしくて申し訳ない)

が、信頼度と言うものは、所詮は確率論。
つまり、信頼性100パーセントと言うことはありえない。

一つのシステムを構成する信頼性ブロック図は膨大で、その一つ一つのブロックに求められる信頼度を血眼になって確保するのだが、膨大なブロックを全て完璧に網羅できるのか?
いや、完璧に網羅できたとしても、それはどこまで行っても確率論でしか語ることができないのが宿命なのだ。

そして、やはり・・ 不具合は出る。
大きなプールに水を張ると、ピンホールのような穴からじんわりと水が漏れてくるように・・ 品質管理の盲点をつくように、不測の事態が進行する。

トヨタの今回のリコール問題を捉えて、品質神話の崩壊などとセンセーショナルな報道がされていたりするが、しかしどのような製造業でも、不具合やクレームは大なり小なり常に起こっており、その都度大きいものから小さいものまで常に改良され、随時対策品に取り替えられている。

事実、私はもう15年以上もトヨタのハイラックスサーフに乗っているが、今までに実に3回もリコールで部品交換となった。
(その際、マスコミ報道は一切なかったのだが・・)

また、仕事でトヨタ関連のメーカーとお付き合いをしたこともあったが、その品質管理のすさまじさには瞠目したものだ。
しかし、それでもリコールは起こっていた。

今回のリコールは、その規模の大きさゆえに大きく報道されることも仕方ないと思うが、これをトヨタがどのように捌くのか? それがちょっと興味深い(野次馬)


翻って、私のこと。
企業にいた頃は、不具合が出るたびに胃に穴が開くようなストレスを何度も感じたが、木工をやっている今ではそのようなことはなくなった。

もちろん、規模が大きくても小さくても、品質第一は当たり前のこと。
とにかく、それを念頭において、一つ一つ地道に良い物を作っていきたい。
と思ったことであった。


|

« 一月は行く | トップページ | なぜ? »

言いたいことなど」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 一月は行く | トップページ | なぜ? »