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2009年4月11日 (土)

ユージニア

たまには読後感なども。

恩田陸 「ユージニア」

実は、恩田陸を読んだのはこれが初めて。
ラジオの書評で紹介されていて、それで興味を持った。

賛否両論あるらしい。
ならば、読んでみよう、と思った。


分類は、ミステリー と言える。
ある一家を襲った、17名の毒殺事件。
それは、あの帝銀事件を思わせる。

犯人は? そして、その動機は?
これをテーマにストーリーは展開する。

ある人物が、この事件の関係者に次々とインタビューをし、彼ら(彼女ら)が語った言葉が淡々とつづられる。
この手法は、宮部みゆきの「理由」を思わせる。

様々な伏線と思われるような、意味深なテロップを散りばめながら話は進んでいく。

そう、ミステリーファンならおなじみの手法だ。
そして、期待する。
これらの伏線が一本につながり、そしてラストで衝撃的な、そして全ての霧が晴れていくようなカタルシスを望むのだ。

恩田陸という人、この展開はうまいのひと言。
心理描写は絶妙。
そして、その時の空気感や、音、温度、など、心象風景とともに、その場面の色彩が迫力を持って迫ってくる。

スターバックスの椅子に座って読みながら、背中に誰かの視線が張り付くようなひやりとした緊迫感を感じる。
ちょっと汗をかいてしまったかも?

そして、ラストへ・・

全てのなぞが解明される、その瞬間を期待しながらページをめくる。


しかし・・・

・・・


その期待は、見事に裏切られるのだ。

????

最後の瞬間は、そう、頭の中にはてなマークがたくさん飛び交っているよう・・


・・・・

これは・・一体?
どう解釈すべきなのか??

評価を計りかねる小説と言える。
賛否両論ある・・との意味が良く分かった。

ミステリーとして、このようなことがあっていいのか?
いや、これをミステリーというカテゴリーに入れてしまうことがナンセンスなのかも?

など、読後の決着をつけるために右往左往してしまう始末。

著者は、最後のボールは読者自身で受け取ってください・・と言っているのかもね。

私自身、どのように評価すべきか良く分からない。
数ヵ月後に、再読してみようかな?


もやもやしたい方へ・・お勧めです(かも?)

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