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2009年2月27日 (金)

おくりびと3

やがて駅へ到着。
いとこが改札まで迎えに来てくれていた。

車で親戚宅へ・・
夜遅い時間で、父はすでに寝てしまったらしい。

翌日・・
祖母の湯灌、そして納棺。

父が祖母へ湯灌をする姿、そして祖母のねむっている顔を見ていると、近い将来におとずれる父の死が、極端に現実味を帯びて脳裏に浮かんでくる。

父から叔父達へと湯灌のひしゃくが渡り、そして私の順番となった。
祖母に逆さ水をかけながら、幼い日のことを思い出したりした。
そして、祖母に向かって、父の病気も合わせて彼岸へ持っていってくれないか・・と、心の中で願った。
奇跡が・・起きないものか・・

湯灌、そして納棺はとても厳粛な儀式だった。
薄化粧を施された祖母は、少し若返ったように見えた。

一つの儀式が終った。
そして、もうひとつ・・・

父の、そして親戚の前で、父の検査結果を説明せねばならない。

振り返ってみると、私の人生の中で後にも先にもこれほどの苦渋に満ちた場面はなかった。


つづく

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