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2009年1月 5日 (月)

反貧困5

リーマンブラザーズの破綻後はもう語るまでもありません。
金融経済と実体経済は、どちらが虚像でどちらが実像かなどと思っている暇もなく、それらは相互に連鎖しながら負のスパイラルを駆け下りるように世界中に広がっていきました。

暴風雨のようなスピードと勢いで、あらゆるものをなぎ倒したような感もあります。
そして、その帰結として派遣切りが行われることとなりました。

派遣が人のjust in timeである以上、人が必要とされなくなったときは派遣を停止することは効率重視の立場からは必然的なことです。
メーカーの原価内訳で最も比率が高いのは人件費ですので、そこを削減するのが最も効率的というわけですね。

派遣切りは昨年末頃から始まり、次々とその範囲を拡大しています。
今年3月までに8万5千人が失職するとも言われているようで、大変な事態です。

しかし、ここで疑問を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
派遣切りとなったとしても、どうしてすぐに路上生活者となるような事態になってしまうのか?
貯金は? 雇用保険は? または、親や親戚、友人を頼ることは出来ないのか?

と言う疑問です。


そして、このような報道がされるときに必ず出てくる一つのキーワードがあります。
「自己責任」という言葉です。

そもそも、派遣を選んだ時点でいつ首を切られるか分からない状態にあるのは分かっていたはずではないのか?
それを承知で派遣社員となったのだから、それは自己責任ではないのか?

と言う主張です。


私も、以前はぼんやりとそのようなことを考えていたことがありました。
そして、そのような時にめぐり合ったのが一つのドキュメンタリーと、一冊の本でした。

ドキュメンタリーは、NHKスペシャル 「ワーキングプアー」
本は、著者 湯浅誠 「反貧困」 (岩波新書)

私の知らない派遣や貧困の実態が描かれていました。


つづく

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