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2007年5月13日 (日)

投入堂5

それは、忽然と姿を現した。
最後の最後まで姿は見えなかったのだ。

最後の岸壁を右手に回りこむと、それは突然眼前に姿を現す。

投入堂だ。

ため息が出る。
この険しい道のりも、直前まで姿を見せることのない立ち位置も、全て何事かの演出ではないのか? と思えてしまう。

今、目前20メートルほどにそれは佇んでいる。
100メートルを超える絶壁を背後に、それはあまりにも儚く感じる。

幻のようにも思え、これが人間の手によるものとはにわかには信じがたい。


優美 と言う言葉がこれほど当てはまるものもない。
断崖に開いた穴を舞台に、それは宙に浮いているようにも見える。

京都や奈良で見られる寺社建築のように、圧倒的な威圧感もない。
それは、ただ静かに佇むのみだ。

しばらく見ていると、そこに、それがあるのは必然的にも思えてくる。

伝説によると、雑密の開祖、役の行者が法力でそこに投げ込んだとのこと。
その通りだろう。

興奮しながら下山したものだった。

すごいものを見た。 それは幸福。

もし、不幸なことがあるとすれば・・・
それは、今後どのような建築を見ても、感動できないかもしれない・・ と思うことだ。


鳥取県 三朝町 
三徳山三佛寺 奥の院 投入堂。

是非一度ご覧ください♪


勝手にリンク  三佛寺奥の院

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