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2007年2月16日 (金)

要望と作風と6

「どんな仕事でも、一生懸命にやれば必ず面白くなる」
とは、黒澤明の言葉。

そう言えば、会社員時代も気分が乗らないときは、この言葉をつぶやいてたっけ・・

そんなこんなで、合板の仕事も無事完了。
これで、その月の支払いを乗り切ることができた。


この仕事は、金銭的にももちろんありがたいものだったが、自身の仕事に対する姿勢を再考する良い機会となった。


つき物が落ちたように、こだわりがなくなった。

個性とか・・
作風とか・・
創造性とか・・
技法とか・・
思想とか・・

そのような事々から自由になったような解放感を感じた。


以降、いろいろな仕事を請けた。
リメイクも、修理も、下請けも、大工仕事のようなものまで・・
とにかく、来る仕事はほとんど引き受けた。


節操がないように感じられるかもしれない。
あれこれ手を出すのは、どれも中途半端になって精進の道から外れるような気がするため、これを嫌う人もいることだろう。


私にもその不安はあった。
果たして、これで大丈夫なんだろうか?

家具作りを目指したはずが、単なる便利屋になってしまうのか?


つづく

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言いたいことなど」カテゴリの記事

コメント

こんばんは、お久しぶりです。
ウチでもですね、表向きは特殊な仏具なんぞを造ってはいますが、もとはただの木工屋。
大工仕事から小さなオモチャまで頼まれれば何でも引き受けてしまいます。
そのおかげで柔軟性や広い視点で物を観る事が出来るようになったのかなぁ?
人との繋がりが増えていくのも良い点ですね。
ただ悪い点も一つ。
ウチにもってくれば何でもやってくれると言うことで、強度・構造・デザインなど「これは絶対やっちゃダメでしょう!」というものまで図面どうりにやってくれ、というもの。
お世話になっている所からだと、断わりきれずに引き受けることも良くあるんですが、そんな時栗原さんならどうします?

投稿: むらぼん | 2007年2月16日 (金) 22:09

ご無沙汰してます。

私も本業は林業。
自分で育てた木を無駄にしたくない。と言う所から始まった木工ですから、所詮作風なんて物はありゃしません。

最初は、自分の作れる範囲で(なんせ、独学なもんで・・)作って、
そのうち、人に頼まれた物を作って・・

それで、その人が納得して、喜んでもらえれば、それで良いのかな?
何て思ってます。

唯一のこだわりは、出来る限り地元の木(広葉樹も針葉樹)を使っていきたい。って事だけかな?

投稿: た~ | 2007年2月16日 (金) 23:29

むらぼんさん・・
ご無沙汰しております。

う~ん、難しい問題ですね(腕組み)

私の場合、いくつか判断のポイントがあります。

・反社会的なものでないこと
・他者のフルコピーのように、意匠権を侵害したりしないこと
・違法でなくても、商道徳上好ましくないもの

最低限これらに抵触しないもので、かつ、お見積もりと納期で折り合いがつくのであれば、お引き受けしています。

自分の作風だけで勝負・・
と行きたいところが本音ですが、開業直後に資金不足に陥らなかったのは、仕事を選ばずなんでも引き受けたことが大きかったので、その初心を忘れないためにも、実現可能なものであれば、好むと好まざるとにかかわらずお引き受けしています。

こんなもんで、回答になったでしょうか??

た~さん、こんにちは。

作風なんていうとかっこいいですが、実は私もあまりそのようなことにはこだわっていません。

と言うより、いろいろな仕事を引き受けているうちに、こだわらなくなりました。

でも、最近はお客様より「作風が気に入ったので・・」というお言葉をいただくことが多くなりました。

?????

面白いものです。
作風って 一体何なんでしょうね?

実は、蜃気楼のような幻想なのかもしれませんね。


では、ミクシィでもよろしくお願いします。

投稿: 栗原@simple | 2007年2月17日 (土) 22:13

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