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2006年12月23日 (土)

修理・リメイク

時々、家具の修理やリメイクなどのご相談をいただく。

だが、原則としてお引き受けしないことにしている。


長年使われた家具は、傷の一つ一つにかけがえのない思い出がしみこんでいる。
それらを、どこまで残し、どこまでを削り、どこから新し物に取り替えるのか?

とても難しい。

以前、気軽な気持ちで修理を請けたことがある。

取っ手がかなり傷んでいたので、新しいものと取り替えた。
ところが、お客様にとっては、その取っ手が思い出の象徴であったとのこと・・・

そのときの、お客様の無念そうな顔は今でも鮮明に覚えている。

取り返しのつかない失態をやらかした苦い経験だ。


新しいものを作ることと、古いものを修理すること・・
これらは、全く別個のものなのだね。


新しいものは、思う存分創造性を発揮すればよい。

だが、古いものを修理するときは、その家具にしみこんでいる思い出を保存しつつ、新しいものにしていかなければならないという、大変難しい命題が課せられる。

これは、新しいものを作る以上に困難な作業かもしれない。

まして、リメイクともなればなおさらだ。


まだ私には修理・リメイクをお請けする覚悟ができていない・・のだ。


あっ 私が作った家具はもちろん修理・メンテナンスなどいつでも行いますよ。
何かありましたら、いつでもご連絡くださいませ♪

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コメント

いつも楽しく拝見しています。
マサムネ工房、細川です。
「新しく作る」と「修理、修復」は違う作業だと思います。
コチラで家具を引き受けるときも詳細なオリジナルコンディションのレポートを作ります。
どこの傷に思い出があって、どこの傷が気に入らないのかを詳しく聞きだします。
家具ひとつなおすのに、くまなく状態を見て回って、お客さんと話をしながら、なおし方を決めていきます。ほぼ一日作業です。
その時のコミュ二ケーションがうまくいかないと、お客さんの想像している仕上がり方をきちんと把握できません。
お客さんの想像している仕上がりと自分の技術の限界とでどうしても差がでます。
ですので、たくさんの仕上がりの写真やサンプルを見せながら方向性を決定していきます。
本当はそれが楽しくてはじめたのですが、今は少しでもお客さんの想像力に近づけるよう日々精進です。

投稿: hosokawa | 2006年12月23日 (土) 20:33

こんにちは、コメントありがとうございます。

hosokawaさんのブログを読んでいると、本当に新作と修理はまったく違うものなのだとしみじみそう思います。

今思うと、安易に引き受けてお客様を失望させてしまった過去はまったく未熟というほかなく、思い出すたび赤面する思いがします。

これが強烈な原体験、あるいはトラウマとなり、その後修理・リメイクについて一切手がけることはなくなりました。


現物があり、そこに思い出があり、それが修理の出発点になりますので、新作よりもよほど神経を使われることでしょうね。

お互い頑張りましょう♪

投稿: 栗原@simple | 2006年12月24日 (日) 18:40

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