鉋の話でもう一つ。
刃の出し加減はどのくらいなのか?
と、時々聞かれることがある。
これ、特に決まりがあるわけではない。
良く削ることができれば、それが適切な出加減なのだ。
が、これじゃ不親切なので少々記してみる。
ひと言で言うと、肉眼で確認できない程度。
???? と思われる方もいるだろう。
・肉眼で見えないのに削れるのか?
・見えない刃をどうやって調節するのか?
もっともな疑問。
以下、回答。
仕上げ削りの場合、鉋屑の厚みは30ミクロンくらいがよいと言われている。
30ミクロンと言えば、0.03ミリ!
シャープペンシルの芯の十分の一以下だ。
これは、なかなか見えない。
刃が見えた状態で削ると大変だ。
逆目はバリバリ・・・
いや、それ以前に固木なんかの場合は鉋が重くて引けやしない。
刃が出てないと削れない場合は台が狂っているので、まずは台直しをしなければならない。
さて、では見えない刃をどうやって調節するのか。
う~ん、これ、結構難しいのだ。
まずは、刃がわずかに見える状態にしておく。
そして、刃を睨みつけながら台頭を木槌でとんとんとたたいて刃を引っ込めていく。
そして、刃が見えなくなる瞬間!
そう、それが適切な位置だ。
で、端材などで少し引いてみる。
そして、さらに微調整。
もはや、肉眼で刃は確認できないので、後は勘が頼りだ。
そんなこんなで、結構シビアな刃の調整。
今日もトントン 鉋をたたくのだった。
・・・ ちなみに、調整には木槌がお勧め。
かなづちを使うと、台が痛むよ!
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