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2005年11月13日 (日)

余話として

いろいろ書いてしまったが・・・

新規参入する立場から書かれたものはあまり見たことがなかったので、思うところを述べてみた。

私も開業してから四年目になるので、もうそろそろ自分の意見を言っても良いのかな〜?
いいよね!!

まあ、一つの問題提起ということで、笑ってお許しください。

昨日で止めようと思っていたのだが、
コメントもいただいたので・・・

ついでに、余話として・・・

木工というのは、その位置づけが少々ややこしい。
実用品と、芸術品の狭間・・
職人的こだわりと、経済的効率との相克・・・

これらの要素に囲まれて、どこに軸足を置くか?
それは人それぞれ、様々だ。

それでいい と思う。

つまりは、多様な価値観があるということ。
いい悪いではなく、それが事実。

それを認めると、もっと木工は自由で面白くなるのではないかな?

ところが、どういうわけなのか、この世界では伝統的な技法や職人的気質を絶対善、不可侵のものとして論じる風潮がつよい。

大量生産へのアンチテーゼとしてか?
皮肉な見方をすると、ネガティブキャンペーンとしての計算の上か?

これ、私の思い過ごしかなぁ?
どう思います? ご同輩!!


誤解のないように言っておきたいのであるが・・
私は、木工の伝統技法や、それを生み出してきた職人的こだわりについては限りない憧れと、尊敬の念を抱いている。

そして、これは想像するしかないのだが、
古き良き時代・・そのようなこだわりの手作業で生み出される工業製品が、当時の市場経済の中で十分に生きていける土壌があったのだと思う。

しかし、現代の環境において、その昔の生産システムをそのまま用いることの是非論は、そう単純には評価できないのではないかな。

以前、木工芸で人間国宝になられた方の座談会を聴講したことがある。
その方の、もの作りに関する思想、工芸論には大いに感心し、刺激を受けたものだが・・

その方の作品、欅の拭き漆、菓子盆・・・
一つ、80万円也。

これでは、どのように素晴らしい思想も、この価格の前には霞がかかったように褪せてしまう。
ように思うのだが。

それがどれほど素晴らしいものでも(実際に、本当に素晴らしいものだった)

それを手に入れることができるのは、限られた富裕層の好事家でしかない。
もしくは、どこかの美術館で、ガラスケース越しに眺めるしかないものになる。

ちょっと極端な例かもしれないが、
これが、現環境において、伝統技法にこだわった先に待ち受けている現実であるには違いない。


ありゃりゃ・・
余話にならなくなった。

もう、こうなったら行き着くとこまで書いてみましょう。

全然日記じゃないな・・こりゃ。
お待たせしている皆様、ちゃんと仕事もしていますので、ご安心ください。


つづく

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コメント

僕も常々
>どこに軸足を置くか?
と、考えてはいるのですが、やはり『お客様の立場になって』と心がけています。
うちの木工屋も伝統工芸らしき物を作ってはいますが、『お求め易い価格で』をモットーにしてます。仏具関係も異常に値段設定が高いですから。

とは言えワタクシ従業員ですから、社長の見てない所でチョコマカと細かい細工をしてたりして。
独立してたら出来ないだろうな~ ヽ(´~`;)

投稿: むらぼん | 2005年11月13日 (日) 23:30

こんばんわ。
リンク有難御座います。こちらからも
リンクさせてもらいました。
このエントリー記事は、モノを作っている
人々の永遠のテーマかも?ですね。

投稿: ウメ | 2005年11月14日 (月) 19:34

むらぼんさん こんにちは
軸足の置き所、難しいですよね〜

私も偉そうなこと言ってますが、いつもあちこちふらふらしてます。

でも、それでいいのかな? なんて、最近開き直ってるのですが、開き直った瞬間に目の前が開けたように思いました。

お求めやすい価格で・・でも、ちょっと凝ってみたい。
なんてこと、私にもありますよ(笑)
で、今回も収益が〜(叫)


ウメさん
リンクありがとうございました。

そうですね、やはり皆悩むところだと思います。
でも、いろいろな価値観や立場があった方が面白いですよね。

まだまだ閉塞感のあるこの業界、少しでも風通しが良くなってほしいと思います。

投稿: 栗原@simple | 2005年11月14日 (月) 23:36

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