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2005年11月10日 (木)

修行と独立と2

一昨日のつづき・・・

訓練校を出てすぐ独立して、最も苦労したのは、やはり技術的な事柄。
修行に行けば、他の職人さんなどと並んで仕事をする訳なので、必然的に人のやり方など見る機会も多いだろうし、その中で、自分の技術レベルを客観的に把握することもできるだろう。

一人で、しかも初心者マークをつけた状態だと、そりゃもう不安で不安で・・・

果たしてこの方法で良いのか?
それに確信がもてない。

専門書を見ると、構造などはかなり詳しいところまで書いているので、とりあえず設計はできる。
しかし、それを何十年もの使用に耐えうるものにするためには、専門書ではおさえきれない実践的ノウハウが必要になる。

例えば、ほぞ一つとってみても、材種、木目(柾目?板目?)、比重、赤身・白太、含水率・・・などなど、挙げていけばきりがないが、そのような要素を勘案しながら、ベストな形をとらねばならない。

同じ設計寸法でも、実際の製作に際しては、その部分部分において微妙に寸法を変化させねばならない。

また、専門書も日本のものは絶無に近く、ほとんどはアメリカのもの。
しかし、ここに書かれている構造についても、必ずしもベストとは限らない。

欧米のように乾燥しているところと、日本のような温暖湿潤な気候とでは、木の動きも違ってくるし、必然的に木組みの技法も変えていかねばならない。

これらは、なかなか普遍化しにくいところで、いわゆる経験と勘が必要になってくる場面なのだが、もちろん経験もないし、勘も働かないのである。

どうしよう~!
泣きべそをかきそうになったものだ。

まさに、今だから言える恥ずかしい話である。

つづく  かな?

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