« 司馬遼太郎 | トップページ | バッテリー上がり »

2005年10月16日 (日)

街中工房のジレンマ

午前中よりお客様をお迎えして打ち合わせ。

打ち合わせのたび、狭い作業場で恐縮するばかり。
半年前にだいぶ片付けて四畳分くらいスペースを広げたのだが、焼け石に水。
本当は、常設の展示スペースなどもほしいのだが、こりゃどう考えても無理だわね。

街中工房のジレンマ。

郊外へ移転しようか・・・とも考えており、外出するたびに適当な場所はないか探したりしている。
だが、郊外や田舎になると、今度は打ち合わせなどで出かけるのも一苦労。
打ち合わせに行って帰って、一日がかり・・なんてことにもなるのだね。

木工で商売するには、作ることと、営業することは車の両輪。
どちらが欠けてもうまくいかない。

ただでさえ生産性が悪いのが木工という仕事だ。
だから、時間がとても貴重になる。

生産性の悪さを自明のこととして、それをコストに転化するのは簡単なことだが、コストアップが売価のアップに連鎖する愚は絶対に避けねばならない。

かといって、売価を固定した場合、コストアップはそのまま減収へ直結する結果となり、これはボディーブローのように財務の悪化を招く。

木工のコストとは、えいやっと大別するならば、材木代と労賃である。
我々木工家にコントロールできるのは労賃のみ。
つまりは時間のみなのだ。

時間にシビアでなければ木工では生き残れない。
気分が乗ろうが乗るまいが、製作のペースが変化してはプロとは言えない。
開業四年目にして、それが心底身にしみる。
しかし、それが一番難しい。

工房移転を考えるたび、いつも考えは循環してここに戻ってくる。
しかし、現状維持がよいわけでも決してない!

常に頭を悩ませ続けるジレンマ。
街中工房の悩みなのである。

|

« 司馬遼太郎 | トップページ | バッテリー上がり »

言いたいことなど」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/54115/6429902

この記事へのトラックバック一覧です: 街中工房のジレンマ:

« 司馬遼太郎 | トップページ | バッテリー上がり »