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2005年4月15日 (金)

ひげを伸ばさない理由

早めに仕事を切り上げて散髪屋に行った。
散髪屋と歯医者はずっと同じところ、皆さんもそうではないですか?

ここのところ、散髪屋のマスターから「ひげを伸ばしたらどう?」としきりにいわれている。
「ひげでもあったほうがいかにも木工家という感じがするんじゃない?」とのこと。

まあ確かに、木工家に限らず、手づくり工芸家にはひげを生やしている人が実に多い。
ひげなしのほうが少数かもね。

興味もなくはないのだが、どうもその気になれない。
”いかにも” というのが苦手・・・というか、それっぽく見られるのが少々気恥ずかしいのだ。

商売柄、大工さんや左官屋さんなどと打ち合わせをする機会もあるのだが・・・
打ち合わせ後に・・・

大工さん 「それで、家具はどこに発注するのですか?」

私     「・・・? えっ? 私が作るのですが」

大工さん 「・・・・ ご自分で・・・? 作るの??」

私     「はい、一応 スンマセン」 (なんで謝ってんの?)

大工さん 「は~ どうりで・・・ いろいろ詳しいと思った」

などと感心されたりする。
 
まあ、そういうわけで、なんか作っている人には見えないようだ。
でも、それでいい と思っている。

風貌や話し方なども含めて常に普通でいたいのだ。

この商売を始めて、木工へどんどんのめりこんでいくにつれ、だんだん普通の感覚が消えていくような危機感を感じている。  
他者の作品などを見るときに、ここの仕口は? ここはどうやって作っているんだろう? などと、木工家としての視点で見ている自分に気づく。

これではいけない。
そのような見方が身に染み付くと、肝心な家具としての機能や造形、そして、何よりもその家具が出来上がってきた背景など、そのようなドラマに対する感受性が鈍くなってしまいそうだ。 

木工を突き詰めるほど大事な感受性が鈍る。
変な言い方だが、普通の感性を保つために努力しなければならない。
普通にしていると、普通でなくなってしまう。

会社の常識は世間の非常識!
木工家の常識は、一般の非常識・・・ということなのだ。

ひげを伸ばす・・・
たかがそれだけのこととも思うかもしれないが、ひげを伸ばしてそれっぽくなることによって、また普通の感覚から遠ざかっていくような予感がする。

特に私は外面的なものに影響されやすいので、おそらくその傾向が強くなるに違いない。
それが怖い。

たかがひげだが、私にとっては重大な問題であるのだ。

で、今日も気持ちよく産毛を剃ってもらいましたとさ・・・!


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ええっと、老婆心ながら誤解なきよう・・・
ひげを伸ばしている人が普通でないといっているのではありませんぞ!
ひげを伸ばしていかにも木工家らしく見られることによって、自分の感受性が一般から木工業界へ傾いていくことが怖いのです。 

あくまでも、私のパーソナリティーに根ざした個別の問題ですので、誤解なきよう。

などと、蛇足でしたかね?


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コメント

栗原さん

こんにちは。
先日は大変お世話になりありがとうございました。
この度私もブログデビューをして今回トラックバックをシンプルさんのページに初挑戦してみました。
何せ初めてのことなので間違っていたりご迷惑な事がありましたらお許しください。
これからもHP共々宜しくお願い致します。

投稿: もくだいmurayama | 2005年4月16日 (土) 11:12

murayamaさん、こんにちは。

どうぞ、どんどんトラックバックかけちゃってください。 賑やかになります。

ブログはじめられたのですね。
これからちょくちょく拝見させていただきます。
私も楽しみが増えました。

では、これからもどうぞよろしくお願いします。

投稿: 栗原 | 2005年4月16日 (土) 19:20

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