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2005年3月31日 (木)

キャビネット二つ

キャビネット二つ。
パインとウォールナット。

形も用途も全く異なるが、板組み構造というところは共通。
今までせっせと板矧ぎをしていたものをまとめて加工を開始する。

板組みの要諦・・・とにかく反らせないこと。
板が反ると加工が極端に難しくなる・・・というよりできなくなる。

機械を通すとき、保管するとき、気を使う。

そんなに反るのですか? と、時々お客様から聞かれるのだが・・・
反るのです。

まあ、今はまだよいのだが、気温が上がってくると結構大変。
昔、板矧ぎ後の安心感でちょっとうたた寝をした間に反ってしまい、天板を一枚ダメにしたことがある。
大変なのだ。

さあ、パインとウォールナットの並行製作。
効率を上げていきましょう。

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2005年3月30日 (水)

額縁のノウハウ

額縁の続き。

額縁・・・これまた何気なく見えるのだが、作ってみるとけっこう難しい。

留め切り、45度を正確に切らなければならないが、これはジグを調整すればなんとかなるもの、問題はその後の留めを接着してからの手離れの問題。

木工ボンドを使う場合、24時間の養生時間が必要だが、商売であるのでそのような時間をかけるわけにはいかない。

そこで裏技、木工ボンドと瞬間接着剤を併用する。
瞬間接着剤は湿気を吸って硬化するので好都合、木工ボンドの湿気で瞬時に硬化する。

留めを合わせて圧着する。
圧着についてはいろいろな方法があり、専用の締め付けジグなどもあるが、いろいろ試して一番よいのはやはり学校で習った方法。

引っ越し用の荷造りバンド(PPバンド)を用いる。
額縁周囲にバンドを掛けて、各隅に2個ずつ、計8個の木片を挟む。
これを留めの部分に寄せていくことでバンドのテンションを絞り、留めを圧着する。

最も効率よく圧着する事ができる。

瞬間接着剤を塗っているので、数分もするとバンドを外すことができる。
直後に、固定用のビスを打ち込む。

瞬間接着剤とビスで固定し、その後木工ボンドが乾くと本固定される仕組み。
これだと、流れ作業で養生時間をとることもなく効率よく作業が進む。

簡単なようでいろいろとノウハウがある額縁。
単純なようで奥が深い。
木工は額縁に始まり、額縁に終わるという言葉もある(嘘)

皆さんの工夫も教えてください。

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2005年3月29日 (火)

分刻みの一日

分刻みで動く。

朝一番で事務処理。
その後、子供椅子とペンケースの仕上げ。

次に次次次作となるチェリーのローテーブルの荒切り。

それから、額縁をまとめて作る。

額縁など、端材や切り余り材を用いてできそうな気がするが、まとまった数になるとなかなかそうも行かない。
ちょっと長かったりちょっと短かったり、探して右往左往している間に新しい材を切り出した方がよほど効率がよい。

本来ならば、端材が出た段階で製材して寸法をモジュール化しておくとよいのかもしれないが、元来無精なたちであるのと、保管している間に反ってしまいそうな気がしてなかなか手がつけられていない。

改善せねばならないところはまだまだある。

午後少し過ぎまで額縁と格闘して、その後は写真撮影へ出かける。
薄暗い工房では綺麗な写真が撮れないため、門司港アート村まで運ぶ。

写真撮影後、ホームセンターへ備品の買い出しへ。

工房へ帰ったあとは、テーブル二つをヤマト運輸に引き取りに来てもらう。
毎度のことながら、引き取りの時は少々もの悲しい思いになる。
手で撫でて送り出すのだ。

と、分刻みの一日。 天気が良かったのが幸いであった。 はぁ〜!

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2005年3月28日 (月)

子供椅子

板矧ぎ大会の続き。
今日はウォールナット。 
クランプはフル回転。

その後、子供椅子の製作にかかる。
ギャラリーからのご依頼品、今回は角タイプの椅子。

子供椅子、隠れたベストセラー。
淡々と作るのだが、やはり作るたびに少しずつ形を変えている。
少しずつ、よい形になっている・・と私は信じているのだが・・果たしてお客様の評判は??

子供椅子、簡単なようで難しい。
技術的に・・ということではなく、収益性の問題。

これを一から木取りをして製作していると赤字になってしまう。
もちろん、それなりの価格にすればよいのであろうが、高価になるほど売れにくくなる。

まあ、これは子供椅子に限ったことでなくすべての作品において言えることなのだが、子供椅子がそのジレンマが最も顕著に現れる。

このため、手持ち材の標準的寸法から最も効率よく切り出せる寸法をいくつか設定し、その寸法で実現可能なデザイン・設計をしている。  そして、それらの寸法は大きな家具を作った際に出る切り余り材からとることができるようにしている。

材料費の圧縮、工程の標準化など、ノウハウの固まりのような子供椅子なのだ。
試行錯誤でこのような形になるのに半年を要した。 
何気なく見えて、実は一番アイデアを絞った作品でもある。

まあ、そんなこんなで、何かと思い入れの強い子供椅子。
お一ついかがでしょうか?

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2005年3月27日 (日)

板矧ぎ大会

あいにくの天気。
昨日はよい天気だったのに、今日は雨。
昨日は暖かかったのに、今日は寒い。

さて、作業は板矧ぎ大会といった様相になっている。
今日はパインの板矧ぎ、キャビネットの側板になる。
製作はまだ先だが、早め早めに矧いでおく。

保管場所は板だらけ。
板板板・・・反らないように毛布でくるんだり、ベニヤを両側から当てたりして風にさらさないようにしなければならない。

ああ、クランプが足りない。
もっと買い足さねばならないが、先立つものが・・・きびし〜!
クランプも高いんだよね。

板矧ぎのあとは、テーブルに仕上げのオイルをかける。
湿気が高いと仕上がりが悪いため、工房を締め切って電気ストーブをかける。
とかく自然に左右されるのが木工で、天気が悪い日が続くと大変なのだ。

午後から学習机の納品へ行く。
ぴかぴかの一年生に、ぴかぴかの机。 いいですね〜!

これからず〜っと、大人になっても使ってもらえるとうれしい。

工房へ帰ってなんだかんだと事務仕事。
昨日の温泉の効果は早くも消滅した模様で、また肩こりが・・あ〜あ!!

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2005年3月26日 (土)

限定 無料 温泉

朝から納品へ、お客様にお手伝いいただきキャビネットを運び込む。
「う〜ん、いいですね」
ご満足いただいた由、うれしい瞬間。

納品後にジーンズを見に行く。
だいぶくたびれてきているので、新しいものでも探してみようかと思っていたら、なんと限定販売というものをやっている。
私は限定という言葉にはめっぽう弱いので思わず買ってしまった。

営業戦略と分かっていても、限定・・・弱いのだ。

そこで思い出した。
近所の温泉から無料招待券が来ていたのだ。

私は、無料という言葉にもかなり弱い。
しかも、期限が今月いっぱい。 こりゃ行かねばならん。
ということで、子供を連れて温泉へ。

おなじみの温泉。
ここでどれほどのアイデアが生まれたことだろう。
木工房シンプルの源泉とも言える温泉。

最近あまり行ってなかったので久しぶりにのんびりする。
これで英気を養って、さあ、また頑張りますかね・・・
 
と、休日モードの一日でした。

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2005年3月25日 (金)

手間をかけると

パインのテーブル、天板の仕上げ。

天板、何気なく見えてもこれだけの工程がある。

・裏面の磨き
・表面、割れ部へのちぎり打ち込み
・表面の鉋がけ
・サイズに合わせての切断
・四隅の角、面取り
・裏端面の面取り
・表端面の面取り
・側面(木端面)の鉋がけ
・妻面(木口面)の鉋がけ
・水引き
・サンダーでの研磨(150番〜320番)
・全体チェック
・手による研磨(400番)
・オイル塗布

これだけ手をかけないと、良いものには仕上がらない。
でも、手をかけるだけ美しくなる。
木は人を裏切らない・・・が・・・たまに気まぐれなやつもある。
だから面白い。 

このパインは、素直ないい子でした。
めでたしめでたし。

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2005年3月24日 (木)

なごり雪

なんで寒いんじゃ!
三寒四温どころか、五寒二温くらいだな、こりゃ。

しかも今日は大荒れ。
大風で砂利が飛んできたときはびっくりした。
屋根や工房建家も風で振動し、おりゃ〜? また地震か?  などと緊張したぜ、全くもう。

なごり雪も降る時を知り〜 ♪
なんてロマンチックなものじゃなく、あられ、みぞれのオンパレードで賑やかなこと。
本当に春なんてくるのかしら??

さて、今日はペンシルケースの作製。
あられ組みにするか、留めの引き込み継ぎにするか、迷ったのだが、留めで行くことにした。

ちょっと蓋のデザインに凝ってみた。
加工はきわめて面倒なのだが、見た目が面白い。
留めの角度に合わせて、手道具を使いながら形を追い込んでいく。
手間がかかる。

これだけ手間をかけるとほとんど採算割れ状態で、商売としてはよろしくない状況。
しかし、時々はやはりこのようなことも必要じゃないかと思っている。

収益が大事なのは自明のことだが、収益のみに捕らわれると新しいことへの取り組みが消極的になる。
そしてだんだん保守的になり、作風は固定し、魅力がなくなってしまう。 

結局回り回って収益に響いてくることになるのではないかな?
なんて思う。

などと、なんやらかんやら言い訳のようなことを書いているが、要するに、時には純粋に加工のプロセスを楽しみたいということなんだね、これが。
アマチュア木工家の方のホームページを見ているとうらやましくてたまらないのだ。
俺だってたまにゃ時間や採算を考えずに木工を楽しんでみたいよぉ〜

というわけなのだ。
大物家具でこんなことやると大赤字になってしまうので、小物などで時々楽しんだりするのだ。

さて、明日は? う〜ん。


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2005年3月23日 (水)

ガラスが届く

テーブル天板の板矧ぎ。
毎度のことながら気を使う。
クランプで締めて一段落。 あとはしばらく養生。

今日は、キャビネット用に頼んでおいた強化ガラスが届く日なので、それに合わせて仕上げを行う。
ウォールナットのキャビネット、下塗りをして一月ほど・・・本当はもっと早く仕上げにかかる予定だったのだが、ガラスの作製が予想以上に時間がかかったため本日の仕上げとなった次第。

お客様もかなりお待たせしており、申し訳ないかぎり・・・恐縮。

お昼過ぎにガラス屋さん。
取り付けに来ていただいた。

人が扉をたてつけるのを見るのも面白い。
興味津々・・・ガラス屋さんはやりにくかったかもしれない。 スンマセン。

それにしても、ガラスは削りあわせの寸法調整ができないので大変だろう。
一発勝負、もし寸法に狂いがあれば、そして、それが大きい方向に狂ったならば、もはや取り付けはできずゼロからのやり直しとなる。

まあ、さすがプロ。 
そのようなこともなく取り付け完了。
これで、ようやくお客様にお届けできる。

さて、今、家具製作のなかで珍しく待ち時間が数日ある。
これから板組みのキャビネットや、テーブルなど、板矧ぎをしなければならない物が連続するためで、クランプもすべて使ってしまい、接着剤が固まるまで数日間が空白時間となる。

ここを狙って、小物の製作にかかる。
フォトフレームやペンシルケースなど、やはり長らくお待たせしている物をまとめて製作することにする。

しかし、この小物というやつが難しい。
小さくなるほど機械にかかりにくくなり、また、加工誤差の管理がきわめてシビアになってくる。
手道具の出番も増えてくるため、手加工の正確さも必要。

小物は腕試しの格好の材料ともなる。
腕が落ちていると小物はできない。
時々は小物を作って、自分の技量を確認するのも大事なのだ。

が、その前に・・・デザインどうしよう??

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2005年3月22日 (火)

未熟さを

注文家具について、いろいろなお問い合わせをいただく。
注文家具というもの、市販のものでは満足できない方からのお問い合わせばかりなので、その熱い思いをひしひしと感じる。

できるだけそれにお応えすべく、日夜奮闘している。

家具に限らず、商品にはQCDと呼ばれる三つのハードルがある。

Q クォリティー デザインや構造、品質に関わること
C  コスト 製造原価 これが、お客様にとっては価格(プライス)となる
D  ディリバリー 納期

この三つのハードルをいかにクリアするか、それが技量といえるのかもしれない。

どれかを立てればどれかが立たず・・・三者すくみ状態であるのが一般的なのだが、時としていずれのハードルもクリアできないことがあったりする。

その場合は、忸怩たる思いがするのだが辞退させていただくことがある。
先日も一件、辞退をお願いした。

力不足をいやと言うほど感じるときで、自分の未熟さを思い知らされる瞬間。
天を仰ぎたくなる。

力をつけなければならない。
力というと、得てして技術的なことに目が向きがちなのが手作り家具の業界で、特に個人の木工家ほどその傾向が強い。
時々お問い合わせをいただく木工家予備軍の方々にもその傾向は顕著である。

しかし、それは必要条件であって十分条件ではない。
物はQCDの三つのバランスで成り立っている。
高い技術は当たり前・・・その上で、これらを高い次元でバランスさせること、そのことが必要十分な要請であり、それができぬうちは未熟と心得なければならない。

未熟さを思い知らされる瞬間。
辞退・・・この文言を一つでも減らす、それを目指して行きたいと思う。

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2005年3月21日 (月)

トラウマ? いや、熟睡

昨日の地震、はじめて恐怖を感じた。
北部九州は地震とは無縁の土地と信じていた。

今までほとんど地震を体感したことがないため、全く免疫ができていなかった。
それにしても恐ろしいものだ。 他のものとは比較になりません。

あの何百キロもある機械ががたがたと音を立てたときは、本当にどうなるかと思ったが、
幸い北九州地区は被害がでるほどの揺れにはならなかったようだ。

それでも福岡地区はかなり深刻な被害がでているようで、知人やお客様なども
多くすんでいる土地なので、人ごとどころではない。

家具作りをしている身として、地震に対しての考え方を根本的に改めなければ
ならないと感じた出来事だった。

ちょっとトラウマになったりして。
でも、昨日は焼酎を飲んでぐっすり眠ってしまった。 
まったく、現金な私なのだ。

お見舞いのメールを数多くいただいた。
本当にありがたいことで、そのお心遣いがひしひしと身にしみる。
お礼のお返事の前に、取り急ぎこの日記で感謝の意を表したいと思います。
お心遣い、本当にありがとうございました。

さて、今日は昨日のトラウマのせいで、どうも仕事をする気になれず、
三連休の最後ぐらいは家族サービスでもしなければならないと思い、
休みにすることにした。

家族揃って響灘緑地、グリーンパークへ出かける。
天気がよいので、芝生広場が気持ちいい。

東筑軒の「かしわめし」を買い、日溜まりでビールと一緒に食べる。
ぽかぽかと暖かく至福の時(安上がりなのだ)

散策したり、サイクリングしたりと久しぶりの休日を満喫。
たまには、人並みのこともしないと・・・ね。

と、地震を言い訳にしてのんびりと休んだ一日でした。 じゃんじゃん。

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2005年3月20日 (日)

その時・・・

朝から工房の屋根に上って修理。
昨年の台風で痛んだところを応急処置していたのだが、どうも十分でなかったようで、大雨の時などに雨漏りがするようになった。
機械や作品にかかると一大事・・ということで、屋根の波板を新しいものに変えた。

高いところは苦手、
へっぴり腰で何とか無事修理を終える。

工房に入って、今日はパインのテーブルの脚作り。
機械にセットしてスイッチを入れようとした、その時・・

・・・ザザザザ・・という音。
最初は風が吹いたのかと思った。

いや、何か違う。

と思う間に細かな振動が・・・

うん? ええっ?

突然揺れが大きくなる。

地震!!!
地震か?

上を見る。 蛍光灯が左右に揺れている。
横を見る。 機械が・・・波打つよう。
重さ500キロ、下には移動のキャスターがついている。
倒れる?? いや、その前に走り出すだろう。
いずれにしろただではすまない。

落ちてくるものは・・・ない。
でも、自分が今しゃがみ込んでいる脇には重さ700キロの機械が・・・

横揺れのよう。
基礎の厚いコンクリートから、上へと振動が伝わっていくのが実感できる。
機械ががたがたと音を立てる。

いつまで続く。
さらにひどくなるのか?

逃げる・・どこに?
もぐりこむ・・まさか・・・機械の下に??

冷静なようでいて、考えはまとまらない。
ただ、その場にしゃがみ続けるのみ。

幸いに、揺れはそのまま納まっていった。
上を見上げる、蛍光灯はまだ揺れている。
壁に掛けているジグも・・・
最後まで揺れていたのは、ルーター用のアリ溝ジグだった。

母屋の保管スペースへ・・・
納品前の作品は?? 

無事! よかった。 胸をなでおろす。

ラジオ速報によると、北九州地方は震度5とのこと。
地震空白地帯であった北部九州にあって、はじめて経験する大きな揺れ。
もし屋根の上に乗っているときだったら、と思うとぞっとする。

地震、雷、火事、親父とは良く言ったもので、地震の恐ろしさは他の比ではない。
でも、何はともあれ無事でよかった。

皆様、工房も作品も無事ですので、ご安心下さい。
また、この地震で被災されたすべての方にお見舞い申し上げます。

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2005年3月19日 (土)

悪魔のささやき

おおっ、朝から良い天気。
あまりにも良い天気なので事務仕事をする(?)

デザイン、お見積もりの連絡など・・・
作業スペースは部屋の暗い片隅。
外は陽気なのに、ここは暗く、蛍光灯の薄明かりでの作業(寂)

お見積もりは難しい。
できるだけお求めになりやすい価格を常々考えているのだが、
構造的に必要な最低限の仕事はきちんとこなさなければならない。

やるべきことはやっておかないと、気まぐれな天然木のこと、
将来的にどのような挙動をするのか分からない。 
職人的なこだわりといったようなものではなく、
お客様にご迷惑をおかけしないために必要なことである。

もちろん、その対価は価格に反映されることになるのだが、
これが常々ジレンマとなる。

シンプルを屋号にしているのだが、これはデザインをシンプルにという
ことのみでなく、お客様に必要とされていない職人的こだわりや、
一部木工界の慣習とでもいうべき冗長とも思われる木組み、仕口・・・
過剰とも言えるような強度の付与・・・それらを良いものと断言する
ような一部の風潮・・それらからも自由でありたいという意味もある。

できるだけこのようなものを取り去り、本当に必要なものに特化した
もの作りを目指しているのだが・・・それでもやはりお客様の
ご要望に添えないことが多々ある。 

「もっと簡単に作ればいいじゃないか」とトムとジェリーの漫画の
ように、悪魔の声がささやく。

どこまでやるのか、どこを引くのか?
それは木工家が100人いれば100通りの基準があるだろう。
どこに基準を引くのか?

コストと品質は一般的には両立しない。
しかし、それを唱えるだけでは進歩はないし、世の中から相手にされなくなる。

品質を維持しつつ、どうやってコストを下げるのか?
新しい工法、新しい工具・・・とにかく知恵を絞るのみ。
悪魔のささやきに乗ってはいけない。

大企業でも知恵を絞らなければ倒産するご時世である。
手作り家具でございます、ということだけで、高い価格を是としていては
弱小木工房の将来はないだろう。

ジレンマは続く。
でも、悩むべき問題があるということは幸せなのかもしれない。

なんだかんだと、まとまりのない内容になってしまった。
ちょっと問題発言もあったかな?
すらっと、読み飛ばしてくださいませませ!!


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2005年3月18日 (金)

クランプ頑張れ

テーブルのオイル塗布。
何度やっても楽しい。
木工の工程は、この仕上げの瞬間を味わうためにあるようだ。

さて、悦に入ってばかりもいられない。
チェリーのテーブルを保管スペースへ移動し、同時にお誂えするパインのテーブルの木取りにかかる。
このテーブル、通常はベンチとしての用途で、来客時などにはチェリーのテーブルと合体させる仕組み。 二つ合わせると、1600×1100の広大なテーブルになる。 大人数が座れますね。

木取りを一段落させ、ウォールナットの板矧ぎへ取りかかる。
これはAVラックになるもので、板組み構造でつくる。
このため、とにかく最初は板矧ぎが続く。 クランプが足りないのと、スペースがないため、一つ作っては次へと段階的に進めていかなければならない。 

クランプが空く暇がない。 
今年の最初の設備投資でクランプを6本買い足して増強したのだが、それでも足りない。
あと10本は欲しいが、でも、今度はスペースが足りなくなる。 
町中の小さな工房の宿命・・・仕方ありません。

さあクランプ君、頑張ってね。
鉋君と並んで、我が工房で一番の働き頭。 休む暇がありません。

それにしても、今日はいい天気だった。
でも寒かった。 三寒四温というやつかな?

もうすぐ春ですねぇ♪ 

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2005年3月17日 (木)

天板作り

朝から大雨。 あちゃ〜!
昨日オイル仕上げをした学習机などを工房に置いていた。
これをいったん母屋の保管場所に移さなければならないのだが、
工房から母屋まで、ほんの数歩なのだが屋根がないところがある。
この大雨、移動できない・・・こまった。

仕方がないので、小物などを手がける。

そのうち雨もやみ、よし今がチャンス、ということで、
あわてて工房から移す。

入れ替えに、ローテーブルの天板を工房へ持ち込み仕上げにかかる。
推定重量50キロくらいか? まだ持てる重量。
ぶつけないように注意しながら作業台の上へ。

「あいた〜っ」 指を挟んでしまった。
重い天板を仕上げていると、必ず何度かこのようなことをやらかす。
痛くても手を離すわけにはいかない。
手を離すと、今度は足の上に落下して、その時はおそらく足の骨を砕くことだろう。
オソロシヤ〜。

天板は裏面から仕上げる。
吸い付きアリ桟を入れ込む部分を中心に、真っ直ぐになるように鉋で削るのだ。
この時ばかりは、鉋がないとどうしようもない。

前段階の板矧ぎ時に真っ直ぐになるようにいろいろと調整しているので、
矧ぎ面の目違いを払うくらいで比較的早く平面だし完了。
作りたてのジグをセットして、アリ溝を天板に掘っていく。
次に桟を作ってクランプで押し込む。
これで、板が反ることを防止するのだ。

アリ桟が入ると一安心。
これで反ることがなくなるので、その後の作業を落ち着いてすることができる。

角を丸めたり、面取りをしたり、表面の鉋がけをしたり、サンダーでの磨きを
したり、天板一枚仕上げるのになんだかんだと工程の多いこと・・・
そのたびにひっくり返したり、左右反転したりと力仕事が多い。
おかげさまで、慢性肩こり、慢性腰痛なのである。

さあ、天板もほぼ完成。
明日は最終的な研磨に入る。 完成が近づいてきました。 楽しみ!

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2005年3月16日 (水)

サンダーの裏技

ローテーブルの脚作り。
全体的に丸みを帯びたデザインとするため、脚にも大きなRをとる。

ここまで大きなRとなると、ルータービットも使えない。
このため、手がんなで仕上げていく。

まずは手押しがんなにジグをセットして、45度の面を荒取りする。
ここからは、ひたすら小がんなで丸い面に削りだしていくのだ。
逆目を掘らないように慎重に削っていく。

だいたい丸くなったら、削りあとを取り去ってなめらかにするためにサンダーをかける。
以前はこの作業にスポンジサンダーを使っていたのだが、これ、研磨力が強力すぎてせっかく作った面を壊してしまうことがあるため、最近はオービタルサンダーを使うようにしている。

オービタルサンダーに100番くらいの粗めのペーパーをセットし、サンダーを上下横斜めに縦横無尽に動かしながら削りあとを取り去っていくのだ。

これ、裏技かも?
少なくとも、メーカーさんは決して推奨しないだろうね。
けっこうハードな使い方になるので、やはり機械は耐久性が第一。

なめらかになったら、最後はペーパーを手に持ってさらに研磨していく。
できばえは指先でチェック。 最高のセンサーだ。

脚が一段落したあと、学習机の仕上げのオイル塗布。
一段と艶がましてきた。 美し〜!

その後、やはり学習机にセットする本立ての製作。

なんだかんだとバリエーションの多い一日。
暖かいと仕事も進むのです。

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2005年3月15日 (火)

瞬間接着剤の使い方

確定申告が終わってすごい開放感 ♪
まるで、卒業式が終わったあとのよう・・・そんな感じ。

さあ、溜まっている事務仕事をしなければ。
せっせせっせとメールを書いたりファックスを打ったり。

と、クロネコヤマトのおじさん。
頼んでいたルータービットが届いた。

開業して丸三年になるので、そろそろ刃物の切れ味も落ちてきている。
研磨も考えたが、この際高価でも日本製のビットに取り替えようと思い、
少しずつ買い換えている。

今回はアリ溝ビット、吸い付きアリ桟を作るのになくてはならないもの。
このアリ溝、構造上少しずつ追い込んでいくような加工ができない。
一発で精度良く決めなければならないので、刃物の切れ味と剛性が
大事。

むむ、切れそう・・・
おぬし、なかなかやるな、という感じ。

新しいビットに合わせて加工ジグも作り替える。
ジグ作り、ある意味家具作りより気を使う。

アリ溝の差込テーバーと、アリ桟のそれをぴったりと合わせなければならない。
慎重に組み立てていく。

このようなときに役に立つのが瞬間接着剤。
コンマ数ミリの精度が必要な場合、クランプなどでの仮固定では
微妙にずれがおきたりするし、両面テープでは強度が弱く、
また外すときが結構大変。

木工ボンドを塗り、さらに瞬間接着剤をつける。
狙いの位置に合わせていく。 
位置が合ったらそのまま軽く指で押さえる。

そのままで鼻歌を一曲歌っていると、歌い終わる頃には
固定されている。 
その上で改めてクランプなどで締め上げ、ビスを打ち込んで
本固定する。 これで木工ボンドが乾けばバッチリ!
ビス+ボンドで強力な接合になるのだ。

この方法、いろいろなところに応用できるので、是非おためし
ください。
ちなみに、鼻歌はテレサテンが良いようです(うそです)

無事ジグも完成。 使うのは数日後かな?

さあ、次は脚の加工にかかろうかな・・


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2005年3月14日 (月)

板矧ぎ

チェリーローテーブルの、天板板矧ぎにかかる。
一枚の厚み40ミリ超、長さ1600、幅250、かなり重い。
一月ほど養生させたものを仕上がり寸法まで削り、一気に加工にかかる。

板矧ぎ・・・けっこう難しい。
数ある木工技術の中でも、かなり難しい部類に入るかもしれない。

とにかく正確な直線に加工するのが大事。
直線なんて簡単なように思われるが、実はけっこう難しい。
板通しを合わせて、髪の毛一本分の透き間も空いてはいけない。
機械でできるところまで削っていって、最後は手鉋による調整。
こればかりは、やはり人間の手作業でなければうまくいかない。

合わせてみて、高いところを中心に一回削り、もう一回削り・・・
再び合わせて様子を見て、また少し削り・・・・
なんてことを繰り返してぴたっと合わせていくのだ。

調整が終わると、ビスケットを打ち込む。
ブナの圧縮材、形がビスケットに似ているためこう呼ばれる。
接着剤を吸って膨張し、スリットの溝にがっちりと食い込む仕組み・・
誰の発明かは知らないが、これ考えた人は偉い!!
おかげで、板矧ぎがだいぶ楽になった。

接着剤を塗ってクランプで固定する。
クランプワークもなかなかコツがいる技法だ。
裏表を均等に締めこんで板の反り具合を確認し、反りがある場合は
クランプと板の間にくさびをたたき込んで調整する。
この呼吸がけっこう難しい。 少し叩いて定規で確認。
真っ直ぐになるように慎重に・・・

接着剤はコニシの強力なタイプ。
木工ボンド、いわゆる酢酸ビニル系よりも接着力が高い。
流動性はいいが、板につけるとなぜか伸びが落ちる・・これ不思議。

クランプをかけて圧締すると矧ぎ面から余分な接着剤がはみ出してくる。
この処理の仕方には諸説あるが、一般的には水をつけた布やブラシで溶かして
拭き取るとよいと言われている。

しかし、導管の大きな木の場合、この方法だと薄められたボンドを導管が
吸い込んでしまい、そこだけあとでオイルが染みこまなくなったりして
はなはだ具合が悪いのだ。

そのまま一時間ほど放置して少し固まったところで削り落とす。
これが最も効果的・・・と私は思っている。
ちなみに、削り落とすための器具であるが、これはステンレス製の直尺が
けっこう使える。 何かと便利な直尺。 私は3本持っている。

さあ、一仕事終わり。
あとは数日放置する。

その後、確定申告の書類ととっくみあい。
ふぅ〜 ようやく完成。 ぎりぎりでした。 

さあ、明日は・・・どうしようかな?

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2005年3月13日 (日)

オイルを塗る

オイル仕上げ。
学習机とワゴンに仕上げのオイルを塗る。
チェリーは白木の状態ではほのかなピンク色だが、
オイルを塗ると、きれいな桜色へと変貌する。

この瞬間がいつ見ても感動的。
ああ、いいね〜 きれいだね〜 と思う。
何度やってもいいもんです。 
本当に、これは木工家の特権のように感じたりする。

オイルが乾く前に、目の細かいペーパーで研磨する。
ウエット研磨と呼ばれる技法。
ペーパーでの研磨粉を、オイルと同時に導管の中に刷り込んでいくのだ。
こうすることによって、導管の目がつまり、表面がなめらかになる。
なめらかになると艶がでてくる。 そりゃ美しいものです。

きちんと手間をかけてやると、それに見合う質感となって現れてくる。
綺麗になれよ・・・と愛情が大事なのです。

仕上げを終わり一息。 
たばこは吸わないので、コーヒーを飲んでしばし悦に入る。

午後は友人に手伝ってもらい、写真撮影。
今日はあいにくの天気で、雲の切れ間の太陽を狙って撮影する。

それにしても、デジカメの電池って、どうしてこんなに早くなくなるのかね?
こないだ交換したばかりなのに・・・?

無事撮影も終わり、今日の工程は終了。
友人一家と揃って夕食を食べに行く。
ああ満足。 いい一日だったな。

でも、確定申告の資料が・・・ああああ
間に合うのか???? さあさあ!

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2005年3月12日 (土)

納品に行く

今日は寒い。 
寒い寒い寒い寒い。

どれだけ言っても寒いものは寒い。

午前中お客様。 今度木工の工房を開かれる方・・・
参考のために見学にお見えになった由。
いろいろお話をさせていただく。

まあ、私のこんな狭い工房でも参考になるのであればありがたいことです。

午後は納品へ、
リビングカウンターの部品を持っていく。

かなり大きな為に、カウンター本体は事前に運送業者さんに運んでもらっていた。
今日は、ガラス扉などの部品を取り付けに伺う。

床のひずみや、大量の配線などに悪戦苦闘しながらも何とか完了。
コーヒーをいただきながらちょっと感慨にふける。
やっぱり納品はいい。 ご満足いただけると苦労も吹き飛ぶ。

帰ってからは作業。
学習机の取っ手作り。

小さいほど苦労する。
家具用の機器で、おもちゃのような大きさのものを作るのは結構大変なのだ。
指先で支えて・・そっと、そっと、ね。 息を止めて・・ふ〜むずかし。

何とか完了して、さあ、これで学習机セットも第一弾終了。
入学式には間に合いますよ〜♪

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2005年3月11日 (金)

マニュアル

ワゴンの天板、引出作りなど。

天板の作りを少し変えて、四枚の板を本ざねでつなぎ、
さらに端嵌めをつける構造にしてみた。

天板は一枚の板にするのがごくふつうの構造だが、
少し変化を出してみた。
木が組み合わされているところが良くわかるので、
一枚の板に比べると表情が立体的になっておもしろい。

少々手間はかかるが、接ぎ合わせの養生時間をカットできるので、
時間相殺してもお釣りがくるかも?

天板の前面は、ほんの少しカーブをつけてみた。
ほんの少し、このわずかなカーブで印象がかなり変わる。
お嬢様向けの家具なので、やっぱり柔らかい印象が欲しい。
とは言え、かわいい系のデザインではなく、あくまでもシンプルに
まとめたい。 なんて、いろいろ考えているのです。

次は引出作り。
引出はなんだかんだと工数が多く、手順を間違えると大変面倒な
ことになったりするので、工程をベニヤに書いて工房の壁に
釘で固定している。

これを見ながら工程通り加工していくのだ。
このように、工程がマニュアル化できるものは、それをドキュメントに
しておくのが最も確実。

一番信用できるのが自分ならば、一番信用できないのも自分。
転ばぬ先の杖・・・確実な加工をするためのアイデア、
一人でも、いや、一人であるから、様々なノウハウが必要。
なんだかんだと、結構大変なのです。

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2005年3月10日 (木)

お客様二人

チェリーのワゴンの続き。
框組みなので、割とすいすい進む。

框組みで面倒なのは、鏡板作り・・・
10ミリくらいの板を框の枠内に押し込んでいくのだが、
これが結構大変。

35ミリくらいの板を挽き割り、分割したそれぞれを削って
10ミリまで落としていくのだ。
内部応力によっては、挽き割った瞬間に大きく反ってしまい
使い物にならなくなったりする。

サンプルとして試しに挽いてみる。
反りやすい木は、切削抵抗でだいたい判断できる。
チップソーの抵抗が強く、刃を締め付ける木は大概反る。

以前、ホワイトオークでさんざん泣かされたことがある。
反りが止められないため、結局計算の3倍くらいの原木を削らざるをえず、
こりゃほとんど利益がでませんわ・・・なんてこともあるのだ。

こんかいのチェリーは素直で、ほとんど反りもなく良好。
こんな時は気分がいい。 ルンルン。

ルンルンしているとお客様。
ご近所のアマチュア木工家、pongooさんです。
新作を持ってのご登場。 う〜 手が込んでますな。
こりゃ、商売でやるととんでもない高価なものになりそう。
これもらえる人はラッキーよ!

しばし雑談・・・またオフ会したいですね。

午後は別のお客様・・・
水道工事店の方で、顧客が所有している大理石の天板を使って
テーブルが出来ないかとのご相談。

「・・・・」 しばし沈黙。

いろいろとお話を伺ったのだが、顧客に様々な提案をする際に、
単一の話題ではなく、提案の引出を広くしておきたい・・・
その一つとして弊工房をご指名いただいたとのこと・・・
なんと光栄な話。

一緒に北九州を活性化しましょう、ということで、
よ〜し、大理石がなんぼのもんじゃい。 やったろうじゃん。
という顛末に。 さて、どうなることやら。

今日はお客様二人で楽しかった。
でも、確定申告の計算がまだ出来てないのだ(あせりまくり)

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2005年3月 9日 (水)

ガラス屋さんの風景

午前中にお客様宅へウォールシェルフの取り付けに伺う。
ランプを置かれるとのこと、部屋のコーナーに取り付けるのだが、
いざ付けるとなると、さて、どのくらいの高さにすればよいのか?
なかなか難しい。

高くするのか? 低くするのか? 中間にするのか?
少し高めにするのか? 少し低めにするのか?
つまりはどこにするのか? 難しい!

手で持って、上にやったり下にやったり・・・
「やっぱり上の方が」
「やっぱり下の方が」
「いや、真ん中くらいかな?」
なかなか決まらない。

端から見ると馬鹿みたいに見えるだろうが、
お客様と私・・・当事者の二人はいたって真面目!
掛け合い漫才みたい。

位置が決まり取り付け用の下穴を開けると・・・
やはり石膏ボード。 くそったれ(下品?)

石膏ボード、固定するにははなはだ具合が悪い。
木ネジがほとんど効かないため、専用のボードプラグを
打ち込まねばならぬ。

まあ、建築業界にとってはなにかと都合がよいのだろうが、
取り付ける方にとってみれば、何かと厄介な代物。

とりあえず木ネジで強引に止めて、後日専用のプラグに
付け替えることでご了解をいただいた。 

帰り道でガラス屋さんへ立ち寄る。
キャビネットに入れるガラスを切ってもらう。

以前は寸法を測ってその通りに切ってもらっていたのだが、
最近は扉枠を持ち込んで、これに合わせてくださいと頼む。
後は、親父さんが昔の尺寸目盛りの年季が入った物差しで測って
納めてくれる。

職人仕事は端から見ていてもなかなか気持ちの良いものだが、
この親父さん、私のことをなかなか覚えてくれないのだ・・・

「この扉、あんたが作ったん? うまくできとる 器用なんやね・・」

「一応、専門家なんすけど、これでも」

「あっ そうなん ああ、それでね うまいはずやね」

毎回繰り返される会話で、親父さん、いい加減覚えてね。

ガラスを入れてもらう。

「ここね、これが上やけね、上の溝に差し込んで、下に落とすんよ」

・・・って 親父さん、私が作った扉なんよ!
上も下も、私が決めたんよ・・・!

と、心の中で叫ぶのもいつもの光景。

「領収書いるんやろ 名前はなんね?」

多分、永久に覚えてはくれんだろうな。

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2005年3月 8日 (火)

全力疾走

さあ全力疾走モード。 最近すっかり板に付いた並行製作。 

まずはローテーブル脚の木作り。 重厚な天板に合わせる100×80ミリの大きな脚。
これで殴られたら一発であの世行きだな・・・などとくだらないことを考える。

次に、ウォールナットのAVボード。これは板組みで作る。
板組みの要諦は、とにかく板を反らせないこと。
板が反ると加工が極端に難しくなる・・というより、加工できなくなる。

反りを出さないためのシーズニング、手押しと自動鉋の使い分け。
板矧ぎのクランプワークなど、気を使う工程が目白押し。
とにかく急いではいかん。 相手は気むずかしい天然木。 
暴れないで素直な良い子になってね、と、愛情も大切。
少し加工してまた数日おいて様子を見ることにする。

次に、学習机に合わせるワゴンの製作。
学習机は完了しているのだが、ワゴンの着手が延び延びになっていた。

とにかく予定が押してきているので、少しでも盛り返さなければ
ならない。 

ワゴンは框組みなので、板組みに比べるとスピードを上げることが
できる。 板組みの合間に框組み。 その合間にテーブルと、
とにかく時間を有効に使わなければもう三月も三分の一が
終わってしまう。 焦るのだ・・・

来月は四月。
四月って何かというと・・・そう! 新入学なのだ。
ぴかぴかの一年生で、学習机もぴかぴか、とならねばならぬ。
ならねばならんのだ。

北九州市は4月12日。 
リミットは切られている。
遅れを取り戻す。 ギアはトップなのだ。 ブンブン♪

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2005年3月 7日 (月)

小児科へ行く

二男が風邪をひいた模様。 ひょっとしてインフルエンザ?
朝一番で小児科に連れて行く。 カミさんは出勤のため私が連れて行かねばならぬ。
しょ〜がない。

9時からなので、8時半頃順番とりにいくと・・・すでに何十人も。
賑わってるのね。 

待つこと待つこと。 受付してから二時間超。
どうにかならんもんかね、この状況。

診察が終わり薬局へ・・・
ここでも十分以上待つ。

待ちますよ、待ちゃいいんでしょう?
と文句の一つも言いたくなる。
結局午前中丸つぶれ。 ハラホレヒレハレ(古〜)

息子はインフルエンザでなかった。
とりあえずほっとする。

午後からテーブルへ取りかかる。
さあ、力仕事が始まるぞい。
天板は40ミリ超。 重さは・・・? 考えたくない。

この商売を始めて、だいぶ筋肉がついてきた。
脂肪ではないよ。 筋肉です。

さあ、気合い入れていきますよ〜 こうご期待。

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2005年3月 6日 (日)

ブラケットを笑うものは

サイトデザインを変えてみました。 いかがでしょう?

さて、キャビネットも完成して一段落・・しない。
次作もやはりキャビネット、AVボードでウォールナットを使う。

オーディオに黒いウォールナットはベストマッチングだね! 楽しみ。

もう一つ、チェリーのローテーブル。 納期が押し気味であり
お客様にもご迷惑をおかけしている。 本格的な加工へかかる。

が、が、その前に。 小物を作らねば・・・

これもだいぶお待たせしていたもの。 ウォールシェルフ。
早い話が壁掛け棚。

円を四等分した形で、壁のコーナーに取り付ける。
ランプを置かれるとのこと。
棚の下には左右に支えのブラケットを取り付け、これで保持する仕組み。

デザインは長らく温めていたもの、ちょっとカントリーテイストにする。
イメージ図も描いたが、このようなものは実物を前にして立体的に
見ながらラインを決めた方が間違いがない。 制作者の強み!

棚を円状に切り出し、これにベニヤで作ったブラケットの型を
当ててみる。

「短い?」

長くしてみる。

「長い?」

中間にしてみる

「・・・・かっこわる・・・」

一人でぶつぶつ言いながら、フリーハンドでラインを修正し、
それを当ててみる。 ということを繰り返す。
けっこう楽しい。

よし ということで、ラインが決まる。
この型を使って材に墨線を引き、バンドソーで切っていく。

なんだかんだいろいろやって、パーツ完成(面倒なので端折りました)

さあ組み立て・・・よしよし、 もう一つ、 よしよし
もう一つ  ・・・??・・・  ああ〜っ!!

左右勝手のところ、全部右勝手で作ってしまった・・・たはは!
初心者以下のミスで、はずかし。 
こんなこと恥ずかしくて誰にも言えない。 などといいつつ
ブログで全国に恥をさらしている次第。 

なんかもう、赤裸々ですな。

小さいといって侮るなかれ。
ブラケットを笑うものは、ブラケットに泣くのだ・・・!

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2005年3月 5日 (土)

仕上げ仕上げ仕上げ

さあ仕上げ仕上げ。 昨日から仕上げにかかっている。 

オイルを塗る。 
寒くて粘度が上がっているので、ヒーターで少し温めて
流動性を高めるのだが、塗るとすぐ冷たくなるので
それにつれて粘度も上がる。 

拭き取りもタイミングも、いつもより早くしなければ・・・
忙しいったらありゃしない。

右手にオイル、左手にウェス。 千手観音になりたい。

オイルは二種類、ノーマルクリアのタイプと
蜜蝋が添加されている濃厚なタイプ。

使う場所に応じて使い分けている。
よ〜く見ないと分からない差なのだが、こだわってたりする。

乾くと蜜蝋成分が固まって表面に薄い皮膜を作るので
すべすべになって気持ちいい。 このころになると、
ああついに完成したな・・・と感慨にふけるのだ。

午後よりお客様を二組お迎えする。

やはりキャビネットをご検討いただいているご夫妻。
今回のキャビネットの完成に合わせておいでいただいた。
パインをお気に入りいただき、これで進行する予定。

もう一組は、このパインのキャビネットのお客様。
納品の打ち合わせなどさせていただく。

ああ、でも在庫スペースが満杯で、人はけもの道
状態の空間を通らなければならない。

けもの道で、立ち話で打ち合わせさせていただいた
お客様。 どうもすみません。 恐縮です。

さあ、来週から納品ラッシュ。 スペースが空いた
あとは絶対にここを片付けて空間を広げるのだ・・・
と心に誓うのであった。

ところで、今日から改行のタイミングを変えてみました。

少し見やすくなったでしょうか?

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2005年3月 4日 (金)

げっ 請求書

さあ、ラストスパートだ。 勢いをつけてやってしまうぞ。 集中集中! ということで熱中して作業をしていると郵便屋さん。 うっ、材木屋さんからの請求書。 ドキドキ。 おそるおそる開けてみると・・・うっ 高い。

今回はチェリーの厚挽きを中心にけっこうな量を発注したのである程度覚悟していたのだが・・・ふ〜っと、ため息をつく。 チェリー、高いね。 確かに素晴らしい材だけどね。

今月は車検や任意保険なども重なっているのでキビシ〜。 頑張って仕事せねばならぬ。 製作スピードは俄然上がる。 このように、製作意欲をかき立てるのは、理念などという格好いいものよりも、むしろ月々の請求書だったりするのだ。 これが木工を生業とすることなのだな〜。 いまさらね〜、こんなことぼやいても仕方ないけどね。

というわけで、集中力は極限まで上昇してどんどん先に進むこと。 今まで何してたんだ? 木工家のカンフル剤、それは請求書なのです。 ははは(寂)

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2005年3月 3日 (木)

キャビネットの面白さ

キャビネットもようやく完成に近づいてきた。 今日は棚板などを作る。 キャビネットというものは一つずつ積み上げていく楽しさがある。

椅子やテーブルは、パーツを組み立てたときがほぼ完成だが、キャビネットは本体を組み立ててからがけっこう長い。 棚板などの内部の造作、裏板の貼り込み、扉の建て付け、その他キャビネットならではの隠しスペースなど、遊びの空間。 そんなこんなでけっこう時間がかかる。

でも面白い。 たとえるなら家に似ているかな? 本体を組み立てたときはがらんどうであったのが、少しずつ造作が増えていって徐々にキャビネットとしての形が出来上がっていく。 工程上の区切りが多く、そのたび休憩などしているのでなかなか前に進まんのだ、こりゃ 反省!

まあ、今日で九合目という感じ、明日にはすべての造作を終えお客様の見学を待つのであるね。 でも、この重さ・・・半端でない・・・さあ、どうやって作業場から保管スペースへ移動させればよいのか? 肝心なことを考えておりません(汗)

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2005年3月 2日 (水)

安物買いの・・・

いい天気、どっか行きたいね。 そういえば温泉からの招待状が来てたな・・・誕生日前になると無料招待券が送られてくるのだ。 無料・・・この言葉に弱いのだ。 

ちなみに、大安売りという言葉にもめっぽう弱い。 先日近所のホームセンターでオービタルサンダーが2,800円で売られていた。 「やっす〜い」  有名メーカー製であれば軽く一万円を超える代物、それがなんと3000円以下とは・・・ どうしよう? いくらなんでも・・・ 「安物買いの銭失い」という言葉が頭の中に渦巻く。  でも、大安売りという言葉にめっぽう弱い。 ここで買わないと後悔する。 いや、ここで買うと後悔する。 頭の中を行ったり来たり。 迷い道く〜ねくね〜♪(古〜)

結局買いましたよ。 そりゃあんた、買うでしょうやっぱり。

でこれが・・・・・・大正解ときたもんだ。
振動が少なく音も静か、スイッチを切ってからの停止時間も短い。 侮りがたし。 こりゃ、木工Q&Aの内容を見直さなきゃならないな。 後は耐久性だが、そこまで望むのは酷というものだろう。 この超ハードな使用に、一年も持ってくれりゃすごいことだよ。 いい買い物だったな。

ところで、昨日その同じメーカーのランダムサンダーがなんと3800円ででていた。 さあ、どうする???

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2005年3月 1日 (火)

泣き言やら

ホームページをいろいろと見直そうと思っている。 最初の頃、まだホームページビルダーの使い方も良くわからなかった頃に一週間で立ち上げたサイトで、その時のページ構成を基本にどんどん増殖してきたのでなんだか収集がつかなくなっている模様。 また、門司港アート村からも退去したので、その記述についてもいろんなところで整合性をとっていかねばならない。 インターネットはリアルタイム、速報性が持ち味なので、ダイナミックに更新していかなければお客様が惑うばかりか、自分でも良くわからなくなったりする。

とは言え、増えてしまったコンテンツをどのように整理するか? これも頭の痛いことであり・・・今まであまり考えずに場当たり的に更新してきたつけが回ってきましたね、これは。

もう一つ、寒さも敵。 というのも、パソコンを置いている事務所(事務スペース)には暖房がないため、そりゃ寒いこと。 これがパソコンの前に座ることをためらわせているのだな・・・などと泣き言ばかりだな、こりゃ。

キャビネットは佳境に入っており、今日は扉の建て付け。 これ、アマチュア木工家の方なら皆さんご存じの通り、けっこう難しい。 特に、蝶番のビス下穴を、正確に中央に開けるのが難しく、これがコンマ数ミリでも狂うと、それが扉の半径で増幅されて扉先端で数ミリのずれとなって現れてくる。 

下穴を開ける前に、目印として錐で軽く突くのだが、錐のつきかた、木目の影響などでずれたりする。 また、最初の目印を打つときは扉を宙づり状態で保持せねばならなく、右手で扉を持ち、目は蝶番を追い、左手で錐を突くなどという、端から見るとかなりアクロバティックな姿勢になる。 集中力は極限に達し、ここで声でもかけられようものなら、その人に殺意を抱くかもしれない。 郵便屋さん、ご用心。 

何かと難しい平蝶番の扉。 量産品から平蝶番が消えていった理由も分かりますね。

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